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FAT GENESIS ―脂質病因の星図論  ★仮説①―


血管に沿うて点々と咲いとる、死の花々や。
ワイはこう分析しとる。
脂質ナノ粒子――LNPは、同じ脂質で出来た皮下脂肪層に親和性がある。
脂は脂に馴染む、これは生化学の基本や。
筋注されたLNPが血流に乗って全身を巡り、皮下脂肪の脂質環境に取り込まれる。
ほんでそこで中身のmRNAが発現し、スパイクタンパクが局所の免疫応答を叩き起こす。
炎症性サイトカイン、補体の活性化、肥満細胞の脱顆粒――
それが皮膚の表面に、花のように「開花」するんや。
ほんでな、ナノ粒子は球形や。直径はおよそ60~100ナノメートル。
球形の粒子が脂肪組織に集積して免疫反応を起こすからこそ、皮膚には小さな円形の痕跡が残る。点状の紫斑、環状の発赤――形が、原因を語っとるんや。

直感が叫んどる。 ――全ては、完全に計算されとったんや。

一説に拠ると、脂肪細胞の働きは、まだ完全に解明されていない。

その特異な特徴の一つに、免疫細胞を多く含有している事が挙げられる。
脂肪は、ただの貯蔵庫ではない。
それ自体が、免疫の巣だ。
そしてもう一つ——ACE2受容体も。肺よりも、高密度に。

心の中じゃ、いつも警報が鳴っていた。
うるせえッ! 
大音響で寝ても覚めても、非常ベルは鳴り続ける。

「この後遺症は、脂肪細胞と非常に強い関係性がある……。」

星が囁き始める。そっと耳打ちする。心の夜空に、一つ一つ、星が輝き始める……。鈍い漆黒の光が、一つの星座を形づくる。

「コロナワクチンが、HIVをモデルに作られたとしたら、後遺症を治す一つの鍵は、脂肪にある。」

なぜ、私たちは、こんなに長く後遺症に苦しめられるのだろうか……。

脂肪は、消えない。燃やさない限り。そしてその奥深くに潜むものもまた——消えない。

リザーバー変性細胞。リザーバーアミロイド。

さあ、貴方も一緒に宙を見上げよう……。
貴方を苦しめるものの鍵の「一つ」——【脂肪】

時間がない。俺は焦っている。

何故なら、俺の仮説通りなら、24時間365日作り続けられるスパイク蛋白質は、「指数関数的に数を増やし、貴方の体を蝕んでいくのだから。」 LNPは脂溶性だ。それは、脂肪を探して辿り着く。
船は進むよ、どんぶらこ。

【肝脂肪】【皮下脂肪】【内臓脂肪】【脂肪とタンパク質で構成される脳】

そこに、根を下ろし、棲みつく。
そして、花を咲かせる・・・。グロテスクで、醜い小さな花々を。
笑っちまうな。よく出来たロジックだ。

そう、俺の考えでは、スパイクは、そうやすやすと自然排出しない。

        「私たちの命を奪うまで……」






まあ聞いてや、あくまでワイの拙い仮説やで。机上の空論言われたら、それまでや。けどな、ないよりマシやろ。

リポソームのビタミンC、あれな、痒みにも割と効くねん。

ワイの経験やけど、リポソームっちゅうのは、脂質の膜でビタミンCを包んどるやつや。
普通のビタミンCは水溶性やから、腸で吸収しきれん分はそのまま小便で出てまうやろ。
せやけどリポソーム型は、脂質二重膜が細胞膜と馴染むさかい、吸収率が段違いに跳ね上がるんや。
ほんで、ビタミンCにはヒスタミンの分解を促進する作用がある。
痒みの正体はヒスタミンやからな、理屈は通っとるやろ。
今は大きい薬屋なら、手に入る。
ただし水溶性いうても、摂りすぎたら腎臓に負担かかるし、シュウ酸カルシウムの結石リスクもあるさかい、そこは気ぃつけてな。

――ほんで、もう一つ言うとくわ。

HIVの方々を傷つける気は、ワイには一切あらへん。
むしろ応援しとる。ほんまにな。
せやけどな、ちょっと引っかかるんや。

あの事件、仕組まれたもんちゃうかって。
なんでかっちゅうと――リズミカルすぎるんや。約十年おきに、でかい感染症の事件が起きとる。

せやから、彼らはもしかしたら――何かしら、どデカい計画の犠牲者なんかもしれへん。

**Experimental Island**


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