【転職体験記】評価を求める働き方から、貢献する働き方へ~再起動のキャリア~
こんにちは。
自分の可能性に挑戦する複業家の高橋です。
人生100年時代に仕事もプライベートも長く現役で楽しみ、
いずれは多くの人に火をつけるきっかけを与えていきながら、
多くの仲間と「村」を創るというビジョンを掲げ、
転職エージェントやインサイドセールス、
インターンシップ参画などを通じ
自身の可能性、潜在能力の開発と多くの方への貢献を広げるため
「パラレルワーク」を拡張させています。
現在はnoteからも応募できる
「創作大賞2026」にエントリーし、入賞にチャレンジしています!
最新の自己紹介の記事はこちらです。
※先日、5/23にリライトしました!
いきなりですが、
皆さんは、「栄転」と聞いて、
どのような印象を持つでしょうか。
期待されている。
実力を認められた。
次の役割を任された。
多くの人にとっては、
前向きで、喜ばしい言葉に感じるでしょうか。
しかし、私にとって「栄転」は、
長い間、素直に喜べない言葉でした。
むしろ、怖さを思い出す言葉でした。
なぜなら22歳の時、
私は一度「栄転」と言われて異動し、
その約1週間後に会社を解雇された経験があるからです。
そして36歳になった現在、
先日、派遣社員として働いている
組織開発コンサルのインサイドセールスの職場で、
社員だけで構成されるチームへの異動が決まりました。
上長から伝えられたのは、
「実は、私が推薦しました」という言葉でした。
実力を認められ、会社の力になってほしいという意向が
とてもうれしかったです。
ですが、それ以上に戸惑いました。
本当に私でいいのか。
期待に応えられるだろうか。
以前と同じことが起きるのではないか。
喜ぶよりも先に、
一瞬、過去の記憶がよみがえってきたのです。
それでも今回、
私は14年間抱えていた「栄転」への怖さを、
少し乗り越えられた気がしています。
今日は、リアルな「転職体験記」として
派遣社員である私が社員チームへ異動するまでに感じたことと
そこから改めて考えた「信頼」と「評価」について綴ります。
「実は私が推薦しました」と言われた日

私は現在、派遣社員として
インサイドセールスの仕事に携わっています。
ある日、上司から突然、チーム異動について話がありました。
異動先は、社員だけで構成されているチームです。
3月に入社した時の事を考えたら。
これまで派遣社員として働いてきた私にとって
想像していなかった話でした。
驚きながら理由を聞くと、
上長から
「実は私が推薦しました」と言っていただきました。
その瞬間、胸の奥が熱くなりました。
日々の仕事を見てもらえていた。
積み重ねてきたことを認めてもらえた。
ハイパフォーマー人材として、必要だと思ってもらえた。
そんな喜びがありました。
私は今年2月、
転職活動で一度見送りになった職場から、
後日あらためて声をかけていただき、働くことになりました。
自分の中では「逆転転職」と呼んでいる出来事です。
※そのエピソードをまとめた当時の投稿はこちらです。
そこから約5か月。
目の前の仕事に向き合い、
成果を出すだけでなく、
周囲が仕事を進めやすくなるような工夫にも取り組んできました。
※そのエピソードも過去の記事でまとめています。
それが、まさか
社員チームへの異動につながるとは思っていませんでした。
昨年の夏からの
フィジカル面の不調や適応障害を経験し、
思うように動けなかった時期を考えると
自分でも信じられないほどの変化です。
ただ、先ほども言いましたが
上司の言葉を聞いても、私はすぐには喜びきれませんでした。
心の中で、別の声が聞こえたからです。
「また失敗するのではないか」
「期待されているように見えて、実は試されているだけではないか」
「結果を出せなければ、今度こそ居場所を失うのではないか」
その不安の正体は、22歳の頃の経験にありました。
22歳の新卒で経験した、栄転という名の苦い「解雇経験」

新卒で入社した営業会社で、
私は思うような結果を出せていませんでした。
周囲が成果を上げる中で、自分だけが数字をつくれない。
上司から注意を受ける。
同期と比べて焦る。
新卒は自分ただ一人で、後は中途組みで実力差に劣等感を感じる
こんな状況下にあった当時は
努力しても結果につながらず、少しずつ自信を失っていきました。
異動前ですでに
戦力外になる直前のような状態だったと思います。
そんな時、私は別の部署へ異動することになりました。
周囲からは、
「栄転だ」と言われました。
新しい場所で期待されている。
再起の、心機一転の機会を与えられたのかも。
表向きは、そのように聞こえましたし
そう捉えました。
しかし、実際に異動した先は、
私にとって非常に厳しい環境でした。
新しい仕事へ慣れる時間もなく、
求められることだけが増えていく。
“もう営業してきてるから、わかるだろ?”という空気感で
何を質問すればよいのかもわからない。
期待されているというより、
最後に試されているような感覚がありました。
そして私は、異動してから約1週間で
営業マネージャーに退職届を書かされました
(書かされた、なので自己都合退職という名の解雇です)
当時の私は、
「逃げてしまった」
「やはり自分には仕事ができない」
「期待に応えられない人間だ」
と自分を責めました。
「栄転」と呼ばれた異動が、
実際には会社を辞めるとどめのイベントになった。
その経験から、
私の中で栄転という言葉は、
喜びではなく恐怖と結びつきました。
良い話に見えても、裏には何かあるのではないか。
期待されても、どうせ応えられないのではないか。
環境が変わると、また居場所を失うのではないか。
14年が過ぎても、
その記憶は完全には消えていませんでした。
人は、
過去の苦い経験から、
自分を守るための考え方をつくります。
(認知的不協和、と心理学では言うそうです)
一度失敗した場所を避ける。
傷つけられた言葉を疑う。
同じような状況になると、悪い結果を先に想像する。
それ自体は、
自分を守るための自然な反応だと思います。
ただ、過去の経験が
これから起こることまで決めるわけではありません。
今回の異動について冷静に考えた時、
22歳の頃とは決定的に違う点がありました。
今回は、
何もしていない状態で期待だけをかけられたわけではありません。
仕事の成果を積み重ね、
周囲との関係を少しずつ築いてきました。
そして、近くで仕事を見てくださっていた上司が、
自らを新しいチームへ推薦してくれていました。
評価される前の異動ではなく、
信頼された結果としての異動だったのです。
評価を求める働き方から「貢献する働き方」へ

新しいチームへ移れば、
当然、楽なことばかりではありません。
今週から移籍して数日たちますが、
社員との比較も感じますし
求められる成果指標も高くなっています。
自分より年下の上司から教わる場となりましたし、
新しいルールを覚える必要があります。
これまでのチームでは当たり前だったことが、
通用しない認識とルールへの適応も必要な場面が出ています。
派遣社員という立場ながら
社員だけのチームへ入るため、
最初は質問のしづらさもありました。
「こんなことを聞いたら、力不足だと思われるのではないか」
「推薦してもらったのに、期待外れだと思われたくない」
そのような気持ちが出てくることもあります。
ただ、以前の私とは、
仕事へ向き合う理由が変わっていました。
22歳の頃は、
評価されることばかりを考えていました。
結果を出して認められたい。
できる人間だと証明したい。
周囲を見返したい。
失敗した人間だと思われたくない。
自分を守るために、そして生き残るために
仕事をしていた部分が大きかったのだと思います。
しかし今は、
「このチームへ、何を渡せるだろうか」
と考えるようになり、
明らかに価値観に変化を感じています。
・自分が目立つことより、
チーム全体が成果を出しやすくなるために何ができるか。
・自分だけが知っている方法を抱えるのではなく、
周囲も使える形にできないか。
・自分の経験を、新しく入る人の助けに変えられないか。
評価されるためではなく、
貢献するために環境を理解する。
この心境の変化は、私にとって大きなものでした。
評価とは、
自分の価値を証明するために追い続けるものではなく
目の前の仕事と人に向き合った結果として、
後からついてくるものなのではないか、と
もちろん、仕事では結果が必要です。
成果を出せなければ、任せてもらえる仕事は増えません。
しかし、
数字だけを追いかける利己主義では
長く信頼されることは難しいと思っています。
日々の返事。
約束した期限。
失敗した時の報告。
困っている人への声かけ。
教えてもらった時の感謝。
見えない場所での準備や仕込み。
そうした小さな姿勢の積み重ねが、
仕事への信頼をつくります。
私は派遣社員であり、あくまで一人の組織人です。
これまでの教訓として、
一つの会社やチームに過度な期待を寄せ、
自分の人生すべてを預けることには注意が必要だと思っています。
現代はVUCA時代。
環境は変わりますし、組織の方針も変わります。
今回の異動が、
この先もすべてうまくいく保証にはなりません。
それでも、
目の前の仕事へ誠実に向き合った事実と、
誰かが推薦してくれた事実は、自分の中に残ります。
会社の評価だけに自分の価値を預けるのではなく、
そこで得た経験と信頼を、自分自身の力として持ち運ぶ。
それが、今の時代に必要なキャリアのつくり方の一つの形だと思っています。
信頼は、誰かの推薦となって返ってくる

今回、私が最もうれしかったのは、
社員チームへ入れたことだけではありません。
上司が、
「私が推薦しました」
と言ってくださったことです。
自分がいない場所で、自分の名前を出してもらう。
この人なら任せられると伝えてもらう。
それは、
数字だけでは得られない評価だと思いました。
信頼とは、一日でつくられるものではない。
しかしたった4ヶ月で
そのような評価を得られるとは想像を超えていました。
ただ一つ言えるのは、
毎日の小さな行動が、
相手の中に少しずつ積み重なり「信頼」という形に昇華した。
そして、
その信頼は時に、“推薦”という形になって返ってきます。
私はこれまで、
成果を出せば認められると思っていました。
反対に、
結果を出せなければ社会人として価値が最大化されない。
収益化してこそ価値。
収益化につながるものが無形資産とも思っていました。
しかし今回、
推薦していただけた背景には、
数字以外の部分もあったのではないかと思います。
仕事への向き合い方。
周囲との関わり方。
チームへの貢献。(社員と派遣メンバーの橋渡し役)
・言われたことだけで終わらせず、
より良いやり方を考え進言する姿勢。
・チームメンバーに還元しようする姿勢。
・失敗や不足を認めながら、改善しようとする姿勢。
人格とは、
大げさな言葉や特別な行動で表すものではありません。
誰も見ていない時を含めた、普段の振る舞いである。
今回の異動は、私にそのことを教えてくれました。
ただし、推薦されたから、
自分が特別に優れた人格者になったとは思っていません。
新しいチームへ入れば、新たな伸びしろにも気づきます。
当然、失敗することもあるでしょう。
周囲の期待に、すぐ応えられない時もあると思います。
だからこそ、
おごらず、決めつけず、学び続けたいです。
推薦してくださった方への恩返しは、
目の前の仕事へ誠実に取り組み、
少しでも周囲へ価値を返していくことだと思っています。
過去の私は「栄転」という言葉を信じられませんでしたが
今の私は、
言葉そのものではなく、
その言葉に至るまでの積み重ねを見るようになりました。
同じ「栄転」でも、
22歳の頃は恐怖でしたが
36歳の今は、誰かが積み重ねを見てくれていた証になりました。
人は、いつからでも再起動できる

私はこれまで、
解雇、会社の倒産、起業への挑戦、
借金、転職、身体の不調、適応障害など、
さまざまな経験をしてきました。
一度崩れると、
「もう元には戻れない」
と思ってしまうことが今もよぎる事があります。
仕事を休んだ。
結果を出せなかった。
短期間で辞めた。
面接で落ちた。
期待に応えられなかった。
周囲より遅れてしまった。
その出来事を理由に、
フラッシュバックに襲われ
ひどいときは自分の未来まで決めつけてしまいます。
私は、22歳で解雇された経験から、
「私は組織で活躍できない不適合者なのでは?」
「出来損ない」
「結果を出さないと解雇される。失敗は許されない」
今思うと、若いころから長い間、
恐怖と隣り合わせで
負のエネルギーを原動力としていた気がします。
しかし、36歳の私は
再びチームを移る機会を
推薦される形で頂きました。
過去は変えられません。
22歳の時に退職した事実も消えません。
当時味わった屈辱や怖さも、なかったことにはできません。
今後もそのフラッシュバックが出ることはあるでしょう。
優劣や比較の癖も、顔を出す事もあると思います。
ただ、
その経験をどう受け止め、今の行動へつなげるかは選べます。
過去は、
今の自分を縛る鎖にも
同じ失敗を避け、次へ進むための材料にもなる。
大切なのは、
「過去は関係ない」
と無理に切り離すことでも、
「過去があるから自分は変われない」
と諦めることでもない。
過去に影響を受けている自分を認めながら、
今の自分で選び直すことなのではないでしょうか。
人は、いつからでもやり直せる。
人は、何度でも再起動できる。
そのきっかけは、
転職かもしれませんし
新しい仕事かもしれません。
誰かとの出会いかもしれません。
時には休むことかもしれません。
小さな一歩と、小さな成功体験かもしれません。
私にとって今回は、
「実は推薦させていただきました」という上長の一言と
別れを惜しんでもらった派遣メンバーからのメッセージでした。
この体験を味わった事によって、
14年前の自分まで少し救われ、
上書きされたような気がしました。
あの時は、力を発揮できなかった。
けれど、
あの経験が人生の結論ではなかった。
長い時間がかかったとしても、いずれ早晩。
仕事への向き合い方を変え、信頼を積み直すことはできる。
この経験を自分の中だけに留めず、
noteで言葉にして残したいと思い、書かせていただきました。
転職エージェントであれば
成功した人の話だけを伝えるのではなく、
失敗し、立ち止まり、もう一度歩き始めた過程を伝える。
完成した姿を見せるのではなく、復活していく途中の姿を残す。
それが今、
過去の経験によって自信を失っている方の、
小さな希望になるかもしれません。
私もまだ、新しいチームでの挑戦はここからです。
社員との比較や、新しい仕事への不安もあります。
期待へ応えられるかという怖さも、
完全になくなったわけではありません。
それでも今回は、
逃げずにポジティブに、一歩を踏み出してみます。
評価されるためではなく、貢献するために。
自分の価値を証明するためではなく、
任せてくださった方々へ力を返すために。
「栄転」という言葉を、
今度こそ自分の歩みと努力で良い言葉にしていきたいと思います。
今、過去の失敗によって、自信を失っている方へ。
その出来事は、
皆さんの人生すべてを決めるものではありません。
当時できなかったことが、今もできないとは限りません。
一度失った自分への信頼も他者からの信頼も、
日々の行動から積み直すことができます。
すぐに大きく変わらなくても大丈夫です。
・今日の仕事へ丁寧に向き合う。
・一つの約束を守る。
・わからないことを素直に聞く。
・助けてもらったら感謝を伝える。
・目の前の人へ、少しだけ役に立つ。
その小さな積み重ねを、
見てくれている人がいるかもしれません。
そして、いつか思いがけない形で、
私の「あなたを推薦しました」みたいな形で
何かしらの形であなたに返ってくるかもしれません。
皆さんが今、
怖いと感じている言葉や出来事は何でしょうか。
その過去を抱えたままでも、
今日から選び直せる一歩はきっとあるはず。
私はこれからも、
自分自身の復活の過程を言葉にしながら、
人はいつからでもやり直せる、再起動できることを
伝えていきたいと思います。
【各種マガジンのご紹介】
これまで10000フォロワーに至るまでにまとめてきた
各種マガジンのリンクも 最後に貼らせていただきます。
キャリアや転職活動、読書感想。
それぞれの自身の体験記、実践知から
毎日綴ってきた自分自身の記録でもありますので、
ぜひ読んでみてください。
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