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新担任に「発達障害」をどう伝える? 初回面談で親が絶対にやってはいけないこと【3つ】


4月。 学校から届いた手紙を開いて、 新しい担任の名前を目にした瞬間。

胃がキュッと締まる、あの感覚。

「どんな先生だろう」
「発達障害のこと、理解してくれるかな」
「また一からの説明か……」

いわゆる「先生ガチャ」の結果発表です。

前の担任がやっと我が子のことを
分かってくれるようになった矢先の、
担任交代。

リセットボタンを押されるような絶望感を、
経験している方も多いと思います。

私も、息子の担任が変わるたびに
同じ不安を抱えてきました。

でも、実は、
「初回面談」の15分間で、
1年間の明暗がほぼ決まる
のです。

逆に言えば、
初回さえ正しく立ち回れれば、
「先生ガチャ」の結果がどうであれ、
先生を味方にすることは十分に可能です。

今日は、
元教員で、
発達凸凹児の父で、
福祉事業所を経営する私が、

「先生側の頭の中」をカンニングしながら、
初回面談で親が絶対にやってはいけない
3つのNG行動と、 その「正解の翻訳」をお伝えします。



元教員として、正直に告白します

教員時代の私は、 面談に来る保護者のことを こんな風に考えていました。

「子どものことを伝えれば、  
 親は分かってくれるだろう」
「こちらはプロなんだから、  
 指導方針に従ってもらえるはずだ」

……恥ずかしい限りです。

当時の私は、 保護者が面談室のドアをノックするまでに、
どれほどの不安と緊張を 抱えているかなんて、
想像すらしていませんでした。

保護者にとって学校での面談は、
完全アウェーのスタジアムに
一人で乗り込むようなもの
です。

先生はホームグラウンドの圧倒的多数。
保護者は孤立無援。

しかも、
我が子のことを何か言われるのではないかと、
心臓がバクバクしている状態。

一方で、先生側も実は、
「何を言われるんだろう」
「クレーマーだったらどうしよう」 と、
身構えているのです。

つまり、初回面談というのは、
お互いが警戒心MAXの状態で向き合う、
極めてデリケートな場面
なのです。

ここでボタンを掛け違えると、
リセットには1年かかります。

だからこそ、
親側の「話し方」がとても重要になるのです。


NG①:いきなり「配慮してください」と要求する

新しい担任との初回面談で、
一番やりがちな失敗。

それは、
「うちの子はADHDなので、  
 こういう配慮をお願いします」と、
開口一番に「要求リスト」を突きつけることです。

親としては、早く伝えたい。
1日も早く対応してほしい。
その焦る気持ちは、本当によく分かります。

でも、先生側の頭の中では、
こういう変換が起きています。

「この保護者は、  
 自分に何かを命令しに来たのか?」

先生という生き物は、
「頼られる」のは嬉しいのですが、
「命令される」のには 強い拒否反応を示します。

いきなり要求をぶつけられると、
脳が「自己保身モード」に切り替わり、
「特別扱いはできません」
「様子を見ましょう」 という防御壁を立ててしまうのです。

✨ 正解の翻訳:「いいとこ」から入る

最初に伝えるべきは、
要求ではなく「感謝」と
我が子のいいところ」です。

「先生、1年間よろしくお願いします。  
 うちの子は〇〇が好きで、  
 褒められるととても喜ぶタイプです」

先生は、この一言で、
「あ、この親御さんは  
 子どものことをちゃんと見ている人だ」 と感じます。

実は、教育の専門書にも書かれていることですが、
子どもの「いいとこ」を語る親は、
先生にとって「味方」に見える
のです。

なぜなら、 子どもの良い面を語れる親は、
冷静に子どもを観察できている証拠であり、
先生にとって「一緒にやれるパートナー」だと
認識されるからです。

要求は、信頼関係ができた「後」でも遅くありません。


NG②:感情をぶつける

「去年の担任には本当に苦労しました」
「学校で毎日怒られて、  
 子どもが家で泣いているんです」
「もう限界なんです……」

親として当然の感情です。
間違ったことは一つも言っていません。

しかし、これを初回面談でぶつけるのは危険です。

以前の記事(連絡帳の「3行ルール」)でもお伝えしましたが、
感情は「片刃のカミソリ」になります。

切る側(親)には痛みがありませんが、
切られる側(先生)は深く傷つきます。

特に初回面談では、
前の担任の悪口を聞かされた新担任は、
「この保護者は、
 自分もいずれ同じように批判するのだろう」
と無意識に警戒してしまいます。

すると、本音を話すのを避け、
当たり障りのない対応に逃げてしまうのです。

✨ 正解の翻訳:感情を「事実」に変換する

伝えたいことは同じでも、
感情を排除して「事実」だけを伝えると、
先生の受け取り方はまったく変わります。

× 感情:
「去年は先生に全然理解してもらえず、本当に辛かったんです」

〇 事実:
「昨年度は、大きな音でパニックになることがあり、  
 保健室に避難させていただく場面がありました。  
 今年もそのような場面があるかもしれないので、  
 事前にお伝えしておきたいと思いました」

事実ベースで伝えると、
先生の脳は「解決モード」に入ります。

「なるほど、大きな音が苦手なのか。  
 じゃあ、運動会の練習のときは気をつけよう」
と、具体的な行動に変換してくれるのです。

感情はぐっと飲み込んで、
信頼できるママ友や パートナーに吐き出しましょう。

面談の席では、
「事実」と「具体的な攻略法」だけを渡す。

これが、先生を動かす最短ルートです。


NG③:初回で「全部わかってもらおう」とする

これは、真面目な親御さんほど陥る罠です。

「1回で全部伝えなきゃ」
「この先生に、うちの子の全てを理解してもらわないと」

その気持ちは分かりますが、
初回面談のゴールは「半歩先」で十分です。

考えてみてください。

私たちだって、初対面の人に
いきなり家庭の事情を全部打ち明けられたら、
処理しきれませんよね。

先生も同じです。
30人以上の児童を受け持つ中で、
一人の子どもの全情報を
一気にインプットするのは不可能です。

情報量が多すぎると、
先生の脳はフリーズします。
結果、何も頭に残らなかった、 ということになりかねません。

✨ 正解の翻訳:ゴールは「また話したい」と思ってもらうこと

初回面談で伝えるべきことは、 実はたった2つだけです。

① 「うちの子のいいところ」を1つ伝える
 (→先生に「この子をもっと知りたい」と思わせる)

② 「一番困っていること」を1つだけ、事実ベースで伝える
 (→先生に「この親御さんの話をもっと聞きたい」と思わせる)

そして最後に、

「何か気になることがあれば、  
 いつでもご連絡ください。  
 こちらからもお伝えしたいことがあれば、  
 連絡帳でご相談させていただきます」

と、次につなげる一言を添えるだけでいいのです。

初回面談の本当のゴールは、
特性を全部理解してもらうことではなく、

「この親御さんとは、また話してもいいな」

と 先生に思ってもらうこと。それだけで十分です。

信頼の土台さえできれば、
情報は後からいくらでも渡せます。


【最後に】先生も、実は不安なんです

新学期。

「先生ガチャ」に怯えているのは、
実は親だけではありません。

先生だって、
「発達障害のある子をどう対応すればいいか  
 分からない」
と不安を抱えていることが 多いのです。

だからこそ、
親が「敵」ではなく「味方」だと 初回で伝えられれば、
先生は驚くほど協力的になってくれます。

① いきなり要求しない。
 まず「いいとこ」から

② 感情ではなく「事実」で伝える

③ 初回は「半歩先」のゴールでいい

この3つを意識するだけで、
「先生ガチャ」の結果に左右されない、
先生を味方にする面談ができるようになります。


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