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元教員×凸凹男児の父が編み出した、連絡帳の「3行ルール」

私は元教員でありながら、実際に保護者の立場になると、いつもこう思って尻込みしていました。

「先生に要望を伝えたいけれど、モンスターペアレントと思われたくない…」

それでも、子どものためにと意を決して連絡帳を書くのです。
しかし、先生からは思ったような返事は返ってこない…。
みなさんにも、そんな経験はありませんか?

かつて教員として働いていたのに、
息子のこととなると、学校への連絡は、どきどき。
サッカーで例えるなら
「完全アウェーのスタジアムに一人で足を踏み入れる」ような緊張感がありますよね。
(あ。ちなみに私はJリーグが大好きです。)

いま冷静に考えると、
先生側も「何を言われるんだろう」と身構えています。

今日は、「元教員×保護者」というの視点で、
先生を敵に回さず、むしろ最強の味方にする「連絡帳の書き方」をテーマに書いてみます。

ポイントはたった一つ。
「感情(お気持ち)」を捨てて、「事実」でパスを出すことです。



なぜ「お気持ち」を書くと逆効果なのか?

まず、私たちがやってしまいがちな「惜しい(むしろ危険な)」連絡帳の例を見てみましょう。

お子さんが、学校でお友達とトラブルになって泣いて帰ってきた場面を想像してください。

【悪い例:お気持ち満載の連絡帳】

「先生、昨日息子が学校で◯◯君に叩かれたと言って
 泣いて帰ってきました。
 以前から何度も伝えていますよね?
 先生は見ていなかったのですか?
 息子がかわいそうで、親として本当に悲しいです。
 ちゃんと指導してください。」

いかがでしょうか。親心としては当然の感情です。
間違ったことは言っていません。

しかし、これを読んだ瞬間、多くの先生の脳内では
「ある防衛反応」が起きます。

「うわ、責められた」
「見てなかった自分へのダメ出しか?」
「『ちゃんと』って何だよ…他30人も見てるんだよ…」

教員向けの書籍には、保護者からの言葉は時に「片刃のカミソリ」のようだと書かれています。
「切る側(保護者)」には痛みがありませんが、
「切られる側(先生)」は深く傷つき、出血します。


人間は、痛みを感じると本能的に身を守ろうとします。
つまり、先生の脳が
「子どもの課題解決モード」から
「自己保身(言い訳)モード」に切り替わってしまうのです。

特に「なんで(見てなかったのですか)?」という問い詰めは禁物です。
私が以前発信した
「子どもに『なんで?』と聞いてはいけない理由」と同じで、
理由を問われると人は反射的に言い訳を探してしまいます。

感情をぶつけることは、先生の防衛本能を刺激し、
本来の目的である「子どもの安全」から遠ざかってしまうのです。


先生が即動ける「3行ルール」

では、どう書けばいいのか。 先生の「言い訳モード」を発動させず、
「プロ意識」に火をつける書き方があります。

それが「事実・要望・感謝(ねぎらい)」の3行ルールです。

先ほどの例を書き換えてみましょう。

【良い例:3行ルール】

【事実】
昨日、休み時間に◯◯君に叩かれて痛かったと、息子が話していました。
(事実のみ、感情は入れない)

【要望】
先生のお手すきの時に、双方から事実確認をしていただけないでしょうか?
(「〜してください」ではなく「相談」)

【感謝】
いつもお忙しい中、子どもたちを見守っていただきありがとうございます。
(「ねぎらい」のクッション)

解説:この書き方が効く理由

① 【事実】で冷静さをアピール
「泣いていた」「悲しかった」という親の感情は一旦脇に置き、
何が起きたか(What)」だけを伝えます。
これにより、先生は感情的に巻き込まれず、状況把握に努めることができます。

② 【要望】は「相談」の形にする
「指導してください(命令)」と言われると、
人は反発したくなります。
しかし、「確認していただけませんか?(依頼・相談)」と言われると、
頼られている」と感じ、専門家として動こうとするスイッチが入ります。

③ 【感謝】で「敵ではない」と示す
ここが一番重要です。
先生は日々、膨大な業務と責任の中で疲弊しています。保護者からの言葉に怯えている先生もいます。
そこに「ありがとうございます」「お疲れ様です」という
ねぎらい」の一言があるだけで、
「この保護者はわかってくれている」
「この人のために頑張ろう」と思えるのです。


連絡帳は「ラブレター」ではなく「業務連絡」

冷たく聞こえるかもしれませんが、
学校を動かすにはビジネスライクな思考が有効です。

連絡帳の目的は、
「先生を謝らせること」でも
「親の不安や怒りを吐き出すこと」でもありません。
子どもの環境を良くするために、学校に動いてもらうこと」が
ゴールのはずです。

親だって人間ですから、感情的になることはあります。
でも、その「お気持ち」をそのまま連絡帳にぶつけてしまうと、
それは「片刃のカミソリ」となって先生を傷つけ、
結果としてお子さんの支援が遠のいてしまうリスクがあります。

「感情」は親しい友人に愚痴って発散し、
連絡帳には「事実」と「リスペクト」を書く。

これが、ある私が提案する、学校との賢い付き合い方です。

先生に「ナイスパス」を出せば、
きっと先生も「ナイスゴール」を決めてくれるはずですよ。


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