#135 日本は安定、海外はサバイバル|キャリア観の違い②
最近、カナダに住みながら日本とのキャリアの違いについて考えることが増えました。
前回は「日本と海外での自己紹介の違い」を書きましたが今回はそこから感じた、キャリア観の違いの背景について少しまとめてみます。
組織や社会の考え方の違い
海外に住んで思いますが、日本と海外での違いは本当に色々なところで感じます。
特に商習慣やキャリアの視点は全然違うなと思っており、日本と海外の違いを一言で言うならば
・日本は“会社が強い"社会
・海外は“個人が強い"社会
これが構造的に違うと思ったのでその点をまずは整理します。まず前提として、カナダで生活して思うのが、サービスの質が日本よりかなり低いということ。
行政も遅い
接客も雑
仕事もゆるい
でも、これには理由があります。海外では、会社は普通に潰れます。そして、普通に人が解雇されます。
一方で日本は、
簡単にクビにできない
社会保障が強い
会社の倒産率も比較的低い
つまり、従業員視点で考えると
日本: 会社にいればある程度守られる
海外: 自分でキャリアを守るしかない
だから、
日本:「会社にいるのが最もコスパがいい」
海外:「会社に依存するのはリスク」
という考え方になりやすい気がします。これが働き方の考え方に影響します。
働き方のスタンスが全く違う
この違いは、日々の働き方にも現れます。
海外の働き方の価値観は、
自分の役割を果たせばOK
それ以上はやらない
深入りしない(むしろリスク)
というスタンスが一般的です。
一方で日本は、
チームで成果を出す
期待以上をやる
全体最適を考える
という動きが求められます。
これが、
ジョブ型(海外)
メンバーシップ型(日本)
の本質的な違いだと感じており、日本企業の強みだと思っています。
なぜ日本のサービスは高品質なのか
この延長に日本のサービスの質の高さがあると思っています。
日本は、
組織への帰属意識が強い
チームで成果を出す文化
真面目さ・和を重んじる価値観
が掛け合わさり、結果としてサービスが徹底的に磨かれる。これが、日本の大きな競争優位だと思っています。実際に海外にいると、
「日本のサービスは世界一!」
「Amazingだよ!!」
と評価されることが本当に多いです。
ただ同時に、
「でも、あの働き方はしたくない」
「日本で働きたいとは思わない」
とも言われます。このギャップは面白くて、外から見ると、日本の“チームでやりきる文化”は ある意味での“狂気”に映るのだと思います。
解雇ルールの違いがすべてを決める
そしてこれに大きく影響しているとわかったのが
解雇のルールの違い
カナダでは、経営が厳しくなれば普通に解雇されます。でも日本は、かなり厳しく制限されています。社会のルール・法律が違います。
つまり日本は構造的に
人を切れない社会
なんですよね。この前提がある限り、日本が一気に欧米型の働き方に寄ることはないなと感じています。
日本企業はどうやって調整するか
では、日本企業はどうやって人員調整をするのか。代表的なのが、
早期希望退職
配置転換
など、「本人の選択」という形を取る方法です。
いわば、
“ルールの中で、運用で調整する”
というやり方。欧米のようにドライに切るのではなく、かなり丁寧に調整している印象です。
上記の制度に対して、ネガティブな意見も多い気がしますが海外と比べるとだいぶ丁寧な気がします。
日本と海外のキャリア観の違い
上記を踏まえると、キャリアの視点が
日本:「組織で安定化」
海外:「個人でサバイバル」
と、全然違います。これは社会の構造的な違いに起因します。そしてこの違いは、
働き方
キャリアの作り方
サービスの質
すべてに影響しています。こうして整理してみると、日本の強みや特異性も見えてきます。
ただ、この構造には“副作用”もあります。これが今の日本の課題にもつながっていると感じています。
このあたりは、次回まとめようかなと思います。
ということで
今回はここまでです!
色々と思ったことを書き殴りましたが改めて、日本は特殊だなと考えさせられます。客観的に自分を捉えるためにも他者の視点って大事ですね。
また、近日中に、日本の負の側面やその問題点も言語化してみようと思います。それではまた!
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