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《会社の肩書き》は、あなた自身を表現できているのだろうか?という問い

このnoteでは、孤独を感じはじめた
50歳の都内広告会社サラリーマンが、
人生とキャリアを再定義しようとしています。
《其の81》

さあ、新年度!あなたは自分の肩書きにしっくりきてますか?

今日から仕事始めという人も多いでしょう。
新年度を迎え、部署が変わったり、昇格したり、
名刺の《肩書き》が新しくなった人も多いと思います。

私は長年、
この名刺肩書に悩まされてきたかもしれません。

広告業界あるあるかもしれませんが、
名刺に書かれているのは横文字だらけの部署名。
 コミュニケーション・デザイン
 ソリューション・プロデュース
 マーケティング・デザイン……。

正直、この業界にいる私でさえ、
一目見ただけでは「何をやる部署なのか」よく分からない。

ましてや、業界外の方に名刺を渡したとき。

「で、何をやる部署なんですか?」
「何をされている方なんですか?」

そう聞かれて、
自分の肩書きをそのまま説明できた試しがありません。

そんな名刺交換を、
何度も何度も繰り返してきました。


名刺と肩書きは、誰のため?

ここで少し、
名刺の話をしておきたいと思います。

日本で名刺が広く使われるようになったのは、
明治時代以降だそうです。
欧米では「個人名+職業」を示すシンプルなものが主流でしたが、
日本では少し違う進化をしたようです。

名刺は、
個人を紹介するものというより、
「組織の中での立ち位置」を示す身分証
として発展してきたのです。

肩書きには、

  • どの部署に属しているのか

  • どのくらいの役職なのか

  • どこまで判断権限がありそうか

そういった情報が込められています。

つまり名刺の肩書きは、
「その人が何をしているか」よりも、
「その会社の中でどんなポジションか」を伝えるための装置。

社内の人には通じますが、
社外の人にとっては、何のことなのかわからないですよね。

そもそも名刺というのは、
社外の人に自分をわかっていただくツールなのに
社内用語を使っていること自体、意味をなしていない・・・


地方創生の現場では、広告会社の肩書きが役に立たなかった・・・

私の場合、
その違和感は《地方創生》の現場で、よりはっきりしました。

現在所属している広告会社の中で、
地方創生の事業を立ち上げ、
自治体や地域の事業者の皆さんと向き合うようになった頃のことです。

名刺を渡すと、
こんな反応をされることが少なくありませんでした。

「広告屋さんですよね?」
「うちは広告をやるほど予算はないですよ」

そうなんです。
確かに名刺には、広告会社の名前が書いてある。
広告会社っぽい部署名が書いてある。

でも、
私がやりたいのは、広告を売ることではありません。

地域の話を聞き、課題を一緒に整理し、
外からの視点でアイデアを出し、人や知恵をつなぐ。

その実態が、
名刺の肩書きからは一切伝わらない。

むしろ、
誤解を生むノイズになっている。

そんな感覚が、強くなっていきました。


架空の組織「地域デザイン・ラボ」の誕生秘話

そこで私は、会社に直談判しました。

名刺に、地方創生をやる、
ということが分かる部署名を入れてほしい。

「地域デザイン・ラボ」を付け加えてほしい、と。

これは、実在する部署ではなく、私の創作部署名です。
名刺に存在しない部署名を入れることなど
前例もありませんでした。

それでも、事情を説明し、
異例の承認をもらうことができました。
今思えば、会社も大変だったと思います。
会社の理解に感謝・・・

この部署名を名刺に入れたことで、
会話の入口が変わりました。

「地域デザインラボって、何をされているんですか?」
「地域をデザインって、なんかいいですね!」

肩書きは、
自分の仕事や方向性を“翻訳”するためのものなのだと、
このとき初めて実感しました。


副業・個人事業主。自分で肩書きをつける、ということ。

その後、
私は副業で、個人事業主としての活動も始めました。

せっかくだから、自分の名刺を作ろう。
そう思ったのですが、ここでまた立ち止まります。

「自分の肩書き、何にする?」

会社員の肩書きは、会社が勝手に決めてくれたものです。
実態とズレていても、疑問に思わず使っている。

でも今回は、
自分で決めなければならない。

地域コンサルティング。
企業コンサルティング。

私の実態に一番近いのは、たしかに「コンサル」なのかもしれません。
でも、世の中で使われる「コンサル」という言葉には、
少し構えた印象や、上から目線のニュアンスを感じてしまう。

私がやりたいのは、
もっと等身大で、地域や自治体や中小企業に寄り添い、
一緒に悩み、一緒に考えること。

かといって、
「何でも屋」や「地域の相談役」も、
なんか違う。

そんなことを考えているうちに、
気づけば3年が経っていました。

いまだに、
個人事業主としての名刺は作れていません。


名刺がなくても仕事はできた。でも今後は・・・

この3年間、
個人事業主の名刺がなくても仕事はいただけました。

関係性があり、信頼があり、紹介でつながってきた。

それは、ありがたいことです。

でも一方で、
これからもっと多くの人と出会い、
新しい仕事を生んでいくには、
やはり肩書という「最初の一言」は必要だとも感じています。

よく、
「肩書きで仕事をするのではない」と耳にします。

たしかに、肩書にとらわれるのは不本意です。

でも、実際は、
肩書きが信頼の入口になり、
肩書きによっ理解しやすくなる人も
まだまだ多いはずです。


「ダイフク」という屋号に込めたもの

ちなみに、
私が個人事業主として登録した屋号は、
「ダイフク」といいます。

これも、かなり悩みました。
屋号は、肩書き以上に簡単には変えられません。

あれこれ考えた末、
家で飼っている2匹の柴犬、
<大ちゃん>と<福ちゃん>の名前を合わせました。

左が、福ちゃん。右が、大ちゃん。2人合わせて大福です!

大福:ダイフク
なんとなく、おめでたい響き。
いいことありそう!
特定の領域に縛られない、余白のある名前。

そして、
これは少し《広告屋らしいこじつけ》ですが、
大福の中には、<あんこ>がぎっしり詰まっています。

あんこ=案=アイディア

広告、新規事業、地域づくり。
これまでいろんな場所で、
アイディアを出し、形にすることを仕事にしてきました。

大福の中に、あん=アイディアが詰まっている。

そんな意味も、こっそり忍ばせています。


あなたは、自分の肩書きをどう名乗りますか?

ここまで読んでくださったあなたは、
自分の肩書きをどうしていますか。

もう決まっていますか。
それとも、まだ迷っていますか。

もしかしたら、
私と同じように、
名刺では言い表せない仕事をしているのかもしれません。

肩書きは、
自分を縛るものでも、
偽るものでもなく、
自分の仕事を他者に手渡すための言葉

正解は、ひとつではありません。

でも一度、
立ち止まって考えてみる価値はある。

あなたなら、
自分の仕事を、どんな言葉で紹介しますか。

ではまた。

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