備忘録:航空博物館で気づいた、日本の重工業と宇宙産業の話
週末、家族で成田の航空博物館へ行ってきた。
子どもと飛行機を見ながら思ったことを。
飛行機に限らず船も、何なら建設業だけど都心の超高層ビルも、
あんな大きい鉄の塊がどうやって飛んだり浮いたり、あるいは立ち続けられるのか。
まあ分からん。
工学的な理屈はなんとなく分かる。
航空機は翼の上を流れる空気の速度差が圧力差を生んで揚力を発生させる。
軽量素材、精密なエンジン、コンピュータ制御が組み合わさり、あの巨大な機械が地球を飛び回っている。
でも感覚が追いつかん。
そんなことを思いながら子どもと順路を回る。
博物館の展示で改めて思い出したのが、映画『風立ちぬ』の主人公。
モデルになった航空機設計者の堀越二郎は零式艦上戦闘機の設計者として知られている。
三菱重工業の技術者だったんだな。
当時の日本は航空機大国の一角だった。
しかし戦後、日本は航空機の研究生産を禁止され、航空産業の中心的な設計権を失う。
それでも技術は消えなかった。
航空機開発で培われた、軽量構造、流体設計、精密加工、品質管理といった技術は、自動車、新幹線、精密機械、その他別の産業へ流れていく。
インフラや製造業の基盤を、元航空技術者たちの知識が下支えしていたとも言われている。
現代の航空機産業を見ると、日本の立ち位置は少し独特みたい。
機体の主導設計はアメリカや欧州が中心だけど、素材や精密部品では日本企業が強い。
炭素繊維や精密加工など、航空機の“見えない部分”に多くの日本技術が使われている。
この流れは宇宙産業にもつながる。
ロケット、衛星、防衛、エネルギー。
こうした分野は国家インフラと密接で、最近は重工系企業が注目されることも多い。
視点は変わるけど、投資としては簡単ではない。
重工系はすでにPERも高く、個人的にはアンテナを張るために微量持っていてるものの、ウェイトを大きく増やすつもりはない。
ただ、長期の技術テーマとしてはかなり面白い分野だと思った。
あと軍事技術と産業発展の関係。
インターネットやGPSなど、多くの技術は軍事研究から生まれている。
戦争を肯定するつもりはないけど、技術史を見ると無視できない側面でもある。
博物館を歩きながら感じたのは、日本の製造業の奥行き。
航空機、宇宙、エネルギー、素材。
こうした産業は何十年もの技術の積み重ねで成り立っている。
たまにはこういう場所で、産業の長い時間軸を感じるのも良い機会だった。
