補助金申請/公務員試験を検討されているあなたへ
素晴らしいことを話されているはずなのに、結局何を言われているのかわからない人っていませんか?
文章もそうです。
読みやすい文章もあれば、何を伝えたいのかわからない文章もあります。
どれだけ素晴らしいことが書かれていても、読まれなければどうしようもありません。
文章は、読んでもらって初めて、その価値が相手に伝わります。
しかし、読んでもらうためには一定のコツが必要になるのです。
特に国や都道府県などの補助金申請を検討されている場合は、審査員に読んでもらえるような実施計画書を作成しなければなりません。
そのためには、少なくとも押さえておかなければならないコツが2つあります。
本日は、私の体験談を踏まえ、私が考える「読みやすい文章、わかりやすい文章とは何か?」についてつづらせていただきます。
補助金申請をお考えの方、公務員試験を検討されている方にとってお役に立てる内容だと思いますので、ぜひご覧ください。
1.大学派遣
競争的研究費って聞かれたことありますか?
「何それ?」と思われる方がほとんどではないでしょうか?
私も数年前まで全く聞いたことがありませんでした。
競争的研究費とは、
研究機関などが研究テーマを募集し、
専門家による評価・審査を経て、
優れた研究に対し配分される研究資金
のことです。
代表的なものには、
文部科学省所管の科学研究費助成事業(科研費)
があります。
大学教員をはじめとする多くの研究者は、自身の研究費を獲得するため、競争的研究費の採択をめざされています。
30代後半の頃、私は地方大学に3年間派遣されました。
もちろん大学で働いた経験など一切ありません。
「どんな仕事をするんだろう。。。」
と不安に思っていると、コワモテの大学事務局長から、
「君には研究支援を担当してもらいたい。」
と言われました。
(えっ!?研究支援?それって何?)
何のことかさっぱりわかりませんでしたが、鋭い眼光の事務局長には何も言えず、
「はい。承知しました。」
とだけ答えました。
研究支援担当とは、大学教員の研究費を管理する仕事です。
簡単に言えば、研究費に特化した経理の仕事です。
経理なんてしたことないんですけど。。。
そして、もう1つ重要な役割を与えられました。
それは、できるだけ多くの競争的研究費を獲得するという役割です。
競争的研究費が採択されると、多くの場合、研究機関から大学教員が所属する大学に対し間接経費と言われる予算が配分されます。
間接経費とは、研究に必要となる人件費や光熱水費などにあてることができる予算です。
つまり、競争的研究費を獲得すると、大学にとっては運営費をまかなう予算を獲得できるため、大変助かるわけです。
しかしながら、競争的研究費は簡単には獲得できません。
獲得するためには、大学教員が作成する申請書を添削し、審査に通りやすい文章に作り直すというおそろしい作業が必要となるのです。
私は、その添削作業の担当者に指名されてしまったのです。
2.申請書添削を通じてわかったこと
博士号の先生方が書かれた申請書を添削しなければならないなんて。。。
ため息をつきつつ、2、3冊程度の競争的研究費の獲得ノウハウ本を読んだ後、私は競争的研究費の代表とも言える科研費の添削に挑むことになりました。
おそるおそる大学教員の科研費申請書を読み始めると・・・
なんともまぁ難しい文章のオンパレードです。
崇高な研究内容が書かれているのだと思いますが、私にはさっぱりわからず、頭が痛くなりました。
「大変に仕事を任されてしまった。。。」
と嘆きつつ、申請書を読み進めました。すると、
「これは面白そうな研究だなぁ」
と私でも研究内容を十分理解できる申請書がときどきあるのです。
私は、こうした申請書には「2つの共通点」があることを発見しました。
①平易な文章、短い文章で書かれていること。
そして
②見栄えの良い申請書であること。
です。
見栄えの良い申請書とは、
①読みやすいこと。
②わかりやすいこと。
③美しいこと。
この3つの条件を備えている申請書です。
個人的には、特に③が重要だと思います。
ちなみに、美しいとは、
〇文字の字体
〇大見出し・小見出し
〇改行位置
〇図形・画像の配置箇所
〇一定の余白
など、見た目の体裁にこだわられた一種の芸術作品のような申請書です。
文字が全てゴシック体だったり、
大見出し、小見出しがなかったり、
改行位置が乱れていたり、
図形・画像の配置箇所が不揃いだったり、
文章が敷き詰められ余白がなかったり、
といった申請書は、それだけで読みたくありません。
しかし、
「平易な文章、短い文章で書かれた見栄えの良い申請書」は、読んでみようと思うのです。
そして、頭の中に内容がスラスラと入ってくるのです。
「せっかく素晴らしい研究をされているのだから、誰にでもわかるような文章に添削してみよう。」
私はこう決意し、審査員になりきった気持ちで、気になる点を遠慮なく(実際は腰を低くしながら)大学教員に伝えました。
おそらく、「この若造め!」と思われたことでしょう。
しかし、「嫌がられても、採択さえされればよい」と腹をくくり、この作業を続けました。
大学教員から修正版の申請書が届いたら、再度添削し、その内容を大学教員に伝え、さらにブラッシュアップしてもらう。
この作業を約2週間の間に2~3回繰り返します。
20数名の大学教員の競争的研究費(科研費)の添削を終えたころには、ヘトヘトになってしまいました。
そして、運命の競争的研究費(科研費)の結果発表日。
多くの先生方が「採択されました!」と報告に来てくださりました。
それがどれだけ嬉しかったことか。
文章を添削するという仕事が私の大きな経験・財産となり、自信につながったのです。
3.おわりに
「読みやすい文章、わかりやすい文章」を書くコツは、人によってさまざまな考えがあるかと存じますが、補助金申請書の作成にあたり、私が特に大切だと思うのは次の2点です。
①平易な文章、短い文章であること。
②美しい体裁を備える文章であること。
採択される補助金申請書を作成するためには、このほかにもさまざまなコツがあるのですが、まずはこの2点をおさえてもらうことが大切だと考えます。
本記事が、補助金申請を検討されている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
さて、代表理事のカワナミ君が紹介しておりますとおり、一般社団法人cycleでは、公務員試験サポートの1つとして、現役公務員による「エントリーシート添削」を考えております。
公務員試験を検討されているあなた、
私たちの「文章添削力」がきっとあなたのお役に立てると思いますので、ご相談をお待ちしております。
本日もお読みいただきありがとうございました。
