『べてい My Love II』シルキースノーの街で(旭川ブルース)
前回の記事では、北海道・旭川の小さな焼き鳥屋「べてい」と、雪の街で出会った人たちの思い出を綴りました。
記事を書いた後、『べてい』を想う気持ちを歌にしました。
スキー旅行で訪れた冬の旭川。
シルキーパウダースノーの山を滑り、夜になると提灯の灯りが揺れる「ふらりーと」の小路へ。
炭火の匂いに誘われて入った小さな焼き鳥屋。
優しく迎えてくれた女将、カウンターに並ぶ常連さんたち、 そしていつも一番席に座っていた紳士。
旅の途中で出会った、あたたかい場所。
けれど三度目の冬、 その店の灯りは消えていました。
それでも、 炭火の匂いも、焼き鳥の味も、雪の夜の笑い声も、 いまも心の中で温かく灯っています。
この歌は、旭川の思い出と あの店で出会った人たち、そして『べてい』さんへのラブレターです。
大好きな柳ジョージ『青い瞳のステラ 1962夏』をイメージして作りました。
「べてぃ My Love II」シルキースノーの街で
2月の空へ ゴンドラが のぼる
白い世界を 切り裂いて
石狩川は 青く光り
遠い街まで 続いてた
滑り出せば 粉雪が舞い
空に溶ける 笑い声
「ヒャッホウ」なんて 子供みたいに
夕暮れまで 雪を蹴った
夜になれば 灯りの小路
提灯揺れる ふらりーと
焦がしラードの 黒いラーメン
後味で飲むビールが欲しい
炭火の匂いに 誘われて
震えながら 開けたドア
あのカウンターの ぬくもりを
ボクたちは 覚えてる
べてぃの焼き鳥と 雪の夜
笑う人たち 肩寄せて
旅の途中の 小さな奇跡
あの街で 光ってた
会いたくて来た 次の冬
雪はさらに 軽くなって
山の向こうに 光る 石狩川
はるばると広がる 石狩平野
リンクの氷で 転びそう
笑う相棒 風みたい
今年はさらに 華やかに
夜空を照らす
イルミネーション
扉を開けて いつもの声
「いらっしゃい」と 笑ってる
一番席の あの紳士も
ようこそとグラスをあげた
炭火の匂いと ビールの泡
新子焼きの 甘いタレ
寒い夜ほど あの店は
春の日差しのように
あたたかい
知らない街で
居場所ができた
べてぃの笑顔が あたためた
小さな やさしい冬の家
三度目の冬 雪は舞うのに
煙はもう 見えない
扉の向こうの あの灯りは
静かに 消えていた
炭火の匂いは 消えても
思い出だけ 残るだろう
あのカウンターの ぬくもりは
胸の奥 消えない
べてぃの焼き鳥と 雪の夜
いまも聞こえる
あの夜の笑い声
いまはもうない あたたかい場所
心を灯す小さな 光
提灯揺れる あの小道
