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プロンプトは可能なかぎり書かない方が成功率が高くなる(Nano Banana Proのベストプラクティス)〜第5回目:AIショートドラマの作り方 - Blog 2026/02/03

前回の続きです。
AIショートドラマの作り方に関する第5回目。


AIショートドラマの作り方に関する第5回目、今回はエピソード7です。
昨日、公開しています。

まずは、最新のショート動画をご覧ください。

AIドラマ・エピソード7「勝利」:
ドクロ島を脱出せよ!ひかりの天然無双

  • 再生時間:58秒

このくらいの映像コンテンツ(AIドラマ)なら、映像のプロであれば誰でも容易に制作できる時代になってしまいました。
画像生成・動画生成の技術進化によって、敷居が下がり過ぎて、すでにAIを使う優位性はありません。恐ろしいことです。

ただ、私たちような自主制作のインディペンデントにとっては、創作したストーリーを素早くカタチにできるのは夢のようなことです。
1人で映像コンテンツ制作のあらゆる作業をこなせるので、自分の本(脚本)を持っている人は、迷わず挑戦すべきと考えます。


巨大ロボットが登場するシーン

すでに生成していたバトルシーンのリファレンスを再利用しました。

プロンプト:

画面の上部と左右を拡張してください。2人が小さくなってもかまいません。
Quality & Style Modifiers: Hyper-realistic, 8k resolution, UHD, RAW photo, shot on 70mm, detailed skin texture, visible pores, subsurface scattering, cinematic lighting, volumetric lighting, depth of field, sharp focus, bokeh background, masterpiece, photorealistic.

Nano Banana Pro で生成拡張する

巨大ロボットのリファレンスとリミックスします。

プロンプト:

オレンジの超巨大ロボットが空から降りてきた。足元には格闘している2人がいる。
Quality & Style Modifiers: Hyper-realistic, 8k resolution, UHD, RAW photo, shot on 70mm, detailed skin texture, visible pores, subsurface scattering, cinematic lighting, volumetric lighting, depth of field, sharp focus, bokeh background, masterpiece, photorealistic.

Nano Banana Pro でリミックスする

人物のポーズを変更します。

プロンプト:

ロボットの足元の2人が背中を向けてしゃがんでいるポーズにしてください。

Nano Banana Pro でポーズを変更する

注意したいのは、

オレンジの超巨大ロボットが空から降りてきた。足元には格闘していた2人が大きな振動で驚いてロボットの方を見上げている。

などと、ロボットの動作と人物のポーズを同時に指示すると、生成の精度が低下しますので、何度も試行錯誤を繰り返すことになります。

指示の数を減らして(プロンプトを減らして)、局所編集を繰り返した方が、成功率が高くなり、結果的に作業が速く終わります。

オレンジの超巨大ロボットが空から降りてきた。足元には格闘している2人がいる。

動画生成は、Kling AIを使用。

VIDEO 2.5 Turbo モデルを選択
2つのリファレンス画像を使って動画生成する

Kling 用のプロンプト:

A colossal orange robot descended from the sky and landed forcefully on the ground. It crouched low, then sprang upright. Violent tremors and massive clouds of dust. Countless tiny fragments of shattered houses scattered everywhere. Massive amounts of sand and dust. Massive amounts of smoke. Flames in the background roared violently.

日本語:
オレンジの超巨大ロボットが空から降りてきて、地面に勢いよく着地した。ロボットはしゃがみ込み、すぐ立ち上がった。激しい振動と大量の土埃。壊れた家の細かい無数の破片が飛び散る。大量の砂と土埃。大量の煙。背景の炎が激しく揺れている。


上記のショート動画で動きを確認してください。
以下の部分が重力の演出です。「無数の破片が飛び散る」「大量の砂と土埃」などが、AI VFXのキモとなるフレーズです。

Violent tremors and massive clouds of dust. Countless tiny fragments of shattered houses scattered everywhere. Massive amounts of sand and dust. Massive amounts of smoke. Flames in the background roared violently.

ショート動画のシーン


プロンプトは可能なかぎり書かない

AIドラマを素早く、かつお金をかけずに作るなら、可能なかぎり「プロンプトを書かない」こと(リファレンス + 局所編集がベスト)。

シーンを分解して、局所編集を繰り返しながら、段階的に詳細化して1つの画像を完成させるのが、最も速く、最もお金をかけないワークフローです。
プロンプトの指示を減らすほど、成功率が高くなります。

長いプロンプトを使った一発出しに挑戦すると、試行錯誤の時間がかかり、クレジットも大量に消費するためお金もかかります。

シーンのあらゆる要素を一発で生成するために、プロンプトの中の指示数が増えていくと、生成の精度が低下していきます。つまり、期待した結果を得るために何度も生成することになり、時間もクレジットも大量に消費することになります。
Aドラマでは避けたい生成方法です。


Nano Banana Pro 4Kで生成する

標準用途は「2K」で問題ないのですが、AIドラマ制作において「4K」は必須です。コスト効率の観点でも「イテレーションは2K、最終版では4K」という使い方が最適解だと言えます。

複数人の同時リップシンクで使用しているDzine AIのNano Banana Proは、4Kが選択できますので試してみます。
※Adobe FireflyやPhotoshopのNano Banana Proは1K / 2Kです。

Dzine AIでNano Banana Pro
Nano Banana Pro 4K を選択

以下のような情報量の多い画像生成では、画質が犠牲になりますので、4Kで生成することになります。
当然ですが、4Kは2Kの2倍のクレジットを消費します。
※公式のGemini API価格表では、1Kと2Kは同一扱いで、4Kだけが別料金です。

  • Nano Banana Pro 2K:2752 x 1536 px

  • Nano Banana Pro 4K:5504 x 3072 px

2K画像は詳細な部分がねむい(明らかに品質は低い)

先週の報告会で解説したとおり、プロンプトの書き方によって、2Kと4Kではかなり大きな差が出ます。

第34回GenAI報告会の資料から

内部実装(ネイティブ4K生成か、生成+超解像か)は公式に明記されていませんが、2Kでは描かれなかった細部(ディテール)が新たに描き足されるという点が決定的な違いです。

4Kモードでは、推論能力が細部の書き込みにフル活用されるため、2Kを後からAIアップスケールで拡大したものよりも、最初から4Kで生成したものの方が圧倒的に情報量が多くなります。

4Kで劇的に効果がある例:

  • インフォグラフィックや図解
    2Kでは複雑なチャートやフローチャート内の小さな日本語テキストが潰れて読めなくなりますが、4Kでは鮮明な解像度で生成される可能性が高くなります。

  • 切り抜き(トリミング)前提の素材作成

  • ストックフォト販売用アートワーク

  • 群衆や書き込みの多い背景
    「サイバーパンクな都市の全景」や「パーティ会場の集合写真」など、画面内に要素が詰め込まれている場合、2Kでは細部を簡略化しますが、4Kでは精細な描写が実行される可能性が高くなります。

Photoshopの合成素材として、Nano Banana Proを使うなら他のプラットフォームで「4K」生成してから、Photoshopに持ってくることになります。PhotoshopのNano Banana Proは4Kを選択できないため。

キャラクターのバストアップ、顔のアップなどは、あまり差がない場合もあり、画像の内容やプロンプトの書き方によって効果が変わりますので、ある程度の試行錯誤は必要です。

Nano Banana Pro 4K は、プロンプトの書き方で描写能力が変わってしまうので、最初だけ検証時間を確保しておいた方がよいです。
以下は、4K生成ですがCreative Upscaleも不要なので、2KからTopazなどでアップスケールするよりクレジットを節約できます。

Nano Banana Pro - Raw ( 3072 x 5504 px / 19.8MB) 無編集


[参加募集]

「AIドラマ」を制作してみませんか?

昨年の8月に実施した「「AIドラマ」を制作してみませんか?」の2026年2月版として配信します。毎月開催している報告会と同じスタイルでZoomを使用します。

今月上旬のどこかでやりますが、日時決まり次第、noteでお知らせします。報告会と同じようにPeatixで参加受付をしたいと思います。

  • 日時:2月6日(金)夜8時から9時

  • 参加申し込みページ(Peatix)は準備中

  • 使用する生成AI:Nano Banana Pro(画像生成)、ElevenLabs(声の生成)、Suno AI(BGMの生成)、Kling AI(動画生成)、Domo AI(リップシンク)

  • 使用するアプリ:Adobe Firefly Boards(ストーリーボード)

前回同様、何かを習得するための「講座」ではありません。
簡易なAIドラマをみんなで作ってみよう、という遊びなので、初心者向けに丁寧に解説するという内容ではありません。
※自分の頭の中に蓄積されたAIドラマ制作ナレッジの棚卸しのつもりです。

ライブ配信のアーカイブは残しますが、AIドラマのデータ提供は参加者のみで、昨年と同じです。

昨年の8月のアーカイブです。
今見ると、懐かしさを感じる内容です。まだ半年しか経っていないことに驚きます。

実は、「ひかりの天然無双」はこのライブ配信シリーズのサンプル(課題)だったのです。まさか、更新コンテンツとして生き残るとは思っていませんでした…


Nano Banana Proの技法を試行する場所

「ひかりの天然無双」は、最新AIモデルやNano Banana Pro技法の試行場所となっています。ショート動画中心なので技術の詳しい解説はありませんが、最新テクニックの「サンプル映像」として確認できます。

  • 「毎日」1分を「1人」で「4コマ漫画を描くように」つくる
    AIドラマの場合は「3日」で「1分」になる

  • 最先端のAI技術を積極的に試すための場所

  • この取り組みは、2026年3月31日まで(継続については3月下旬に判断)


関連マガジン:


更新日:2026年2月3日(火)/公開日:2026年2月3日(火)

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