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Nano Banana Proでキャラクターデザインする方法〜第3回目:AIショートドラマの作り方 - Blog 2026/01/21

前回の続きです。
AIショートドラマの作り方に関する第3回目。


AIドラマの創作空間

AIドラマは、空き時間を使って最小限のハードウェアで制作しています。
今年からCL+をクラウド環境に移行しますので、ハードウェアは可能な限り破棄するために準備を進めています。
クラウド依存のリスクなどは元旦の投稿で記しています。

AIドラマの制作で「Adobe After Effects」は必須なのでPCを捨てることはできませんが、すでに使用頻度はかなり減っています。
CL+は何も無い瞑想室のような空間に変わっており、長時間作業できるような場所にはなっていません。

CL+での創作(イメージ)

AIの技術検証の場として機能している「ひかりの天然無双」は「1人」で「毎日」「1分の映像コンテンツ」を「4コマ漫画を描くように」といったスローガンをを掲げ、日々の空き時間をうまく活用しながら実践しています。
※AIドラマの場合は「3日」で「1分」
※完璧な作品を求めず、仮説検証の場として60点主義で創作を継続

紙を多用しており、ペーパーレスとは逆の方向に走ってますが、創造に不可欠なツールとして今後も使い続けることになりそうです。

CL+での創作(イメージ)

CL+の仮説検証:

AI技術を駆使すれば、
「毎日、1人で、4コマ漫画を描くように、
ILMやWeta FXなどが手掛けるVFXに近い映像表現の
ショート動画を作ることが可能になる」
という仮説


リファレンス画像を生成するためのメモ書き
iOS版の「Photoshop」と「Kling AI」モバイルアプリも併用


AIショートドラマの作り方に関する第3回目、今回はエピソード5です。
昨日、公開しています。

AIドラマ・エピソード5「戦闘」:
ドクロ島を脱出せよ!ひかりの天然無双

  • 再生時間:58秒


謎のクリーチャーの作業の流れ

このような独創的で不気味なデザインは、MidjourneyのWeirdパラメーター(--w)の範疇なので、Midjourneyで創造します。

キャラクターイメージ
Midjourney

抽出は、(過去何度も紹介しているとおり)Nano Banana Proで実行。

Midjourneyの生成画像からキャラクターだけ抽出

Nano Banana Proで不要な要素を除去して、キャラクター設定シートとして仕上げます。プロンプトは「〜を除去してください」「キャラクター設定集のように〜」といったシンプルな日本語で実行できます。

クローズアップショット用のリファレンスも準備しておく

(参考)このデザインの具体的なリスク要因:

  1. 胸部の大きな赤い十字架 - メイド服のエプロンに顕著に配置

  2. 宗教的象徴の装飾的使用 - 機能的というより美的な使用

  3. メイド服との組み合わせ - 一部の保守的な地域では不適切と見なされる可能性

もし、これが商業映像のキャラクターなら、エプロンのマークを「赤」以外の色(青、緑、金、黒など)にしたり、意匠を凝らしたオリジナルの紋章にして、「赤十字マーク」に見えないようにする処置が必要になるかもしれません。


シーンリファレンスの作成

背景画像とリミックス。
もし、追加したディテールを修正したい場合は、再生成ではなく、Photoshopのレタッチの方が数倍早いです。

プロンプト:

火事の路地に仮面の女性が立っている。
Quality & Style Modifiers: Hyper-realistic, 8k resolution, UHD, RAW photo, shot on 70mm, detailed skin texture, visible pores, subsurface scattering, cinematic lighting, volumetric lighting, depth of field, sharp focus, bokeh background, masterpiece, photorealistic.

ディテール追加(英語プロンプトの部分)による生成

動画生成は、Kling AIを使用。
モデルは、v2.5 Turboを使いましたが、v2.1じゃないと成功しないこともあるので、最新のv2.6を含めて3つのモデルで試します。
※O1モデルは用途が異なるので使用しません。

Kling v2.1/v2.5 Turbo/v2.6の3つのモデルで試す

地面から這い上がるシーンは、2つのリファレンスが必要だったので、v2.5 Turboを使用。
※v2.6は未対応

プロンプト:
klingは英語プロンプトで。

A hand suddenly emerged from the gravel path, striking the ground, and a masked woman crawled up from the earth. Fine sand scattered. In the background, a fire flickered.

2つのリファレンスで動画生成

完成したシーンは、上記のショート動画で確認してください。

このシーンは、Midjourney + Nano Banana Pro + Kling で作成


キャラクターデザインのプロセス:

  1. デザインの試行錯誤(スケッチ)

  2. 画像生成、3DCG(DAZ Studio)、手描き等、キャラクターの基本形を作成する方法を決定する

  3. 作成したキャラクターのイメージをNano Banana Proで調整する

  4. Nano Banana Proで複数のアングルを生成する

  5. 修正はAdobe Photoshopを使用(例えば、ロボット背中のデザインにパーツを追加したい場合はPhotoshopで合成)

  6. キャラクターが完成したら「キャラクター設定集」のためのシートを作成する(Nano Banana Proを使用)

最も使用頻度の高いツールはNano Banana Pro

複数のアングルの被写体イメージをライブラリとして保管し、再利用可能にしておけば、一貫性を保持した様々なシーンリファレンスが作成できます。

動画生成の品質は「リファレンス」で決まる


覚え書き:

倫理的ガードレールに関しては、前回記したとおり。
少しでも童顔になっていると、誤判定でブロックされる可能性が高くなります(未成年に見えるかどうか、不適切なイメージかどうか等含めて「判定するAI次第」です)。
例えば、少年が活躍する冒険ドラマなどは頻繁にブロックされることになるので、実写表現はやめて3DCGキャラクターのようにデザインするか、デフォルメしたアートスタイルにしないと制作にかなり時間がかかります。

納得いかなければフィードバックして伝える(Google)

これはGoogleやOpenAIに依存するリスクの1つですが、安全に生成AIサービスを利用するための仕組みなのでやむを得ません。この仕組みのおかげで意図せぬ権利侵害を回避できていることも評価する必要があります。


マイクロ・エピック(超短編大作)の時代

商業映像に生成AIを活用するのは業界で活躍しているプロフェッショナルの人たちです。
私たちのような超インディペンデントが商業レベルに近づけようとしたり、マネタイズを急ぐと想像以上に深刻な重労働を招く可能性があります。

今やるべきは、ライブ感のあるストーリーテリングを追求したり、自身の妄想の具現化にエネルギーを注くこと。こちらの方が長期的には有益です。
毎日掲載される新聞漫画のように、モザイクナラティブを考えながら今までにないカルチャーを創造していくわけです。

100人が同じAIツールで宇宙戦争の物語を作っても、それぞれ全く違うものになるはずです。ある人は壮大さを、ある人は孤独を、ある人は不条理を描く。この「視点」こそが代替不可能な価値です。
「自分にしか作れない」ものは、最初から存在するのではなく、作り続ける過程で現れてくるのですから、「継続できる」ことが大前提となります

今日作る1分間の映像は、直接的には何も生まないかもしれません。
しかし、1年後、制作した300本の作品を活用してAIに分析させることで(YouTube動画ならGeminiに分析させる)、自分だけのビジュアル言語が明らかになるはずです。

「自分のAI作品を、AIに分析させる」という自己参照的なループの実践です。
マイクロエピックの棚卸しと言えるかもしれません。

1人で毎日、4コマ漫画を描くように

映像の破綻を修正する時間があるなら、次のカットを作り、物語を先に進める。この「クオリティ(品質)よりコンティニュイティ(継続性)」への意識転換こそが、マイクロ・エピックを成立させる唯一のエンジニアリングです。
※見た目の品質は、AIの技術進化によってすぐに解決してしまう問題なので、(検証目的では重要ですが…)作品制作においては、60点主義でよいと考えます。


Nano Banana Proの技法を試行する場所

「ひかりの天然無双」は、最新AIモデルやNano Banana Pro技法の試行場所となっています。ショート動画中心なので技術の詳しい解説はありませんが、最新テクニックの「サンプル映像」として確認できます。

  • 「毎日」1分を「1人」で「4コマ漫画を描くように」つくる
    AIドラマの場合は「3日」で「1分」になる

  • 最先端のAI技術を積極的に試すための場所

  • この取り組みは、2026年3月31日まで(継続については3月下旬に判断)


関連マガジン:


更新日:2026年1月21日(水)/公開日:2026年1月21日(水)

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