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【読書記録】禁忌の子

読みたかったシリーズ物も読み終え、絵本に戻ろうかと思っていたら予約していた本が届いたとのお知らせ。確かBSフジの「あの本、読みました」で紹介されて予約したのですが、回ってきたのがちょうど1年後!?

『禁忌の子』
第三十四回鮎川哲也賞受賞作

山口未桜/著者
東京創元社(2024.10月)

なんと鮎川哲也つながり!

ついこの間まで読んでいた北村さんのシリーズ1作目が、同じ出版社から刊行された鮎川哲也の十三の謎の一冊。公募企画で、”13番目の椅子”を新人作家が得て出版。翌年から鮎川哲也賞になったそうです。
第34回目の2024年は応募総数216編、『禁忌の子』は中間選考4編の中でも突出していて、全員一致文句なしの受賞だったそうです。

そうでした、当時のTV放送回で山口未桜さんは現役医師でまだ乳幼児のママだと仰ってた。医療X本格ミステリです!

設定は、2023年コロナ禍。
今からすると少し懐かしく思える描写と関西弁が馴染みよく描かれます。
救急で搬送されてきたのは、救急医である主人公と顔も体形も似ているレベルを超えている丸裸の溺死体…その衝撃に心が捕まれます。
この死体は何者なのか?主人公との繋がりは?自分のルーツを探っていく中で次に遭遇する密室での死体。

さすがは現役医師!と思える医療現場の様子や知識が書かれていくのですが
知識のない私でも何とかついていける。医療?ミステリ?のドラマが早くも脳裏に浮かんでくるようです。

探偵役の城崎医師が、主人公・武田医師と中学の同級生で過去にも交友があったために協力体制で謎解きが始まっていきます。
感情の動きが一瞬で消えてしまうという城崎は振り回されることなく冷静に物事を見ていて、当事者である感情型で真面目で人のいい武田との関係はコントラストがあって面白いし、どんどん真実に迫っていくのですが。

途中からかなり重いストーリーになりましたが、医療の知識と現状が書ける著者ならではのミステリだったのかなと思いました。(素人意見だけど笑)分数が出た地点で何となく解ったような気になったけれど…まだまだ(笑)犯人意外でした!

背理法
これ数学でやったのかなぁ?証明とか苦手だったからなぁ(笑)
”Aの否定”を仮定し、証明するためのプロセスで矛盾があれば、仮定が間違っている(=Aが正しい)ことを証明できる。
読んだ後でもややこしい(笑)

謎解きのため使われたのですが、
読み終えて少しあたたかいものを感じられたのは、これが城崎先生にも使われていたからかもと思えました。

冷静で冷たいと思われる先生、本当は優しいんだよね^^
2作目も出ているようなので、また機会があれば読みたいです。


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