【ショートショート】天の祖母のボヤキ
★前回のこのお話 ↓ と、ゆるくつながるお話です🍀
ほんとうに困ったものですわ……。
あたくしの孫ときたら、
どうにもあたくしのことを“おばあちゃん”として思ってくださらないのですのよ。
帰省のときも、ほとんど思い出してくれませんし、
ひ孫にいたっては、あたくしの存在など知らぬまま。
……ほんと、さみしゅうございますわ。
でも、それも仕方のないこと。
あの子の父が幼いころに、
あたくしは早くに世を去ってしまいましたし、
そのあと祖父が再婚いたしましたもの。
あの子にとって“おばあちゃん”が
“あとから来た方”になるのは当然ですわ。
まぁ、それはいいの。
そばにいてくださった方を慕うのは自然なことですもの。
……けれどねえ。
いつか気づいてくださると思っておりましたのに、
もう四十四歳でございますのよ!
あたくしがこの世を去った年齢と同じになってしまいましたのよ!
いい加減、気づいてほしゅうございますわ!
と、天界で両手をぎゅっと握りしめて念じた。
「ヒラリ。。。」
ーーーーーー
ちょうどその頃、孫のA子は
実家に「祖父に関する探しもの」を父に頼んでいた。
すると父からメッセージ。
「おじいちゃん関係ないけどタンスの奥から、こんなんも出てきたで。」
添えられていたのは、一枚の古い写真。
セーラー服姿の、女学生時代の祖母だった――
A子は写真を見つめながらつぶやいた。
「若い頃はこんな顔だったんだな……
ずっと“父のお母さん”って思ってたけど、
そういえば、このおばあちゃんの血が私にも流れてるんだよね……」
A子は不思議な感覚がした。
そして気づいた。
祖母が亡くなった年齢が、今の自分と同じだということ。
そのときの父の年齢が、今の自分の息子と同じだということ。
「……そんな若さで、どれほど無念だったんだろう。」
A子はしばらく写真を見つめたまま、静かに思った。
それからは、
敬老の日や帰省のとき、思い出す人がひとり増えた。
育ての祖母と並んで、
実の祖母の顔も
そっと胸に浮かぶようになった。
「おばあちゃん、あなたのおかげで、
わたしたちはいまここにいます。」
そのとき、空のどこかで、
「……やっと呼んでくださいましたのね」
と、声がした気がした。
<★あとがき★>
祖父の戦争関連の品がもっとないか探してもらっていた時、おもいがけず”実の祖母”の写真が出てきました。
そのとき胸に浮かんだ感覚をひとつのお話にしてみました😊🌸
<★今回の創作★>
人間:80% AI:20%
※人間が全体的に書き、AIと微調整。
今回もお読みくださり、ありがとうございました🍀
