「いいかフリーレン、目立たず生きろ」|葬送のフリーレン
「力による支配」を象徴する魔族を倒すために
フリーレンは、徹底的に真っ向勝負を避ける。
フリーレンは強い。
が、その強さを彼女は見せない。
体外に放出する魔力は常に10分の1以下に抑え、
魔族たちの油断を誘い、その誤差を利用して倒す。
賢く、忍耐強く、相手を欺くのだ。
魔族の油断は弱点となり、フリーレンたちの賢さは
そこにつけ入る武器になる。
これは、フランメが教えた戦い方だ。
後年、フランメがフリーレンに言うセリフも
とても印象的だ。
いいかフリーレン、歴史に名を残そうなんて思うなよ。
目立たず生きろ。
この「目立たない」「魔力を抑える」
というキーワードは、『葬送のフリーレン』にたびたび登場する。
功名心は、自己顕示欲につながる。
顕示欲は、おごりと油断を生む。
だからこそ逆説的に
「目立たない」が強さの構成要素に
組み込まれるのだ。
また、フランメは続ける。
おまえが歴史に名を残すのは、魔王をぶっ殺す時だ。
「歴史に名を残す」という功名心が先に立てば、
人は道を踏み違える。
だからこそ、魔王討伐を成し遂げた時
その結果としてのみ、
フリーレンの名前が歴史に残るべきであることを
こんなにシンプルに言い切っている。
フランメは、教えてくれる。
自分の功名心を満たすために、
何かを成し遂げることを目指すな。
何かを成し遂げた人に、
功名を立てる結果が待っているだけなのだから、と。
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