祝公開!『劇場版名探偵コナン ハイウェイの堕天使』感想&レビュー!【映画感想】
かじつ:こんにちは!「コナン・スピーカーズ・パブ」は、たっぴーとかじつという2人の名探偵コナンオタクが、コナンについてあれこれ話し合っていくNoteです。本記事では名探偵コナン劇場版最新作、『ハイウェイの堕天使』について、対談形式で感想&レビューを行なっていきます。
たっぴー:ついに昨日公開になったばかりの最新作ですが、我々2人とも初日に見てきたので、初見の感想を語っていきたいと思います。
か:私、かじつは出勤前に見てから仕事をしてまして。若干記憶が薄れ始めてるもので、多めに見てもらえると嬉しいです。
た:本記事では良かった点(ネタバレなし)、悪かった点(ネタバレなし)、そして良かった点(ネタバレあり)、悪かった点(ネタバレあり)という風に進めていこうと思うので、ネタバレを見たくないよ!って方は、ネタバレなしのところまで読んでいただいて、一旦ブラウザバックして、映画を見てからまた戻ってきてもらえたら嬉しいです。
良かった点(ネタバレなし)
た:はい。それでは早速やっていきましょう!1つ目の良かった点としては本作のメインを務めた劇場版初登場の新キャラ、萩原千速のキャラクターの良さがすごく出ていたことを挙げたいと思います。

か:そうですね!最近流行りの「少年」って語りかけてくれるタイプの、美人でガサツなお姉さんというキャラクターなわけですけれども。
た:僕はまさしくこういうお姉さんが大好きなんです。初登場は101巻ですが、読んだ時に100巻越えてからまだこんなすごいキャラを出せるんだと思って、ちょっと感動した覚えがあります。だから萩原千速は結構好きなキャラではあるので、初見の人にもその魅力が伝わって、キャラ映画としては良かったんじゃないかなという風に思います。
か:そうですね、萩原千速がどういう人物なのか、そして家族関係、友人関係がどうであるのか、というのをですね、きちんと弟の萩原研二に説明させたりですとか、最後に覚悟を決める所だったりね、最初から最後まで彼女の見せ場がたっぷりと用意されていましたね。
た:2つ目のいいところとしては、本当にバイクアクションが良かったですね。そして、そのバイクに乗る人達の誇りというかアイデンティティーみたいなものが今回結構描かれていたんだと思っています。僕はバイク乗らないので、ちゃんとピンと来るのかって言われたらそうでもないんですけど、でもなんか分かるなと言うか。世良ちゃんがバイクの修理を頼んでいるオーナーとちょっと仲良くなっていたりとか、そういうバイク乗りキャラの新たな側面が見られたところがすごく良かったかなと思います。
か:じゃあ、僕から3つ目。今作良かったなと思うのは、やっぱりメインテーマの入りですよね。今作のメインテーマ前タイトルが出てくる時のCGですかね、あれめちゃめちゃかっこよかったです。
た:そうだね。すごい良かったなと思います。
か:100万ドルがオープニングの最高傑作だと僕は言ってるんですよね。でも、今回もメインテーマへの入りのムービーはかなりかっこよかったなと思いますよ。ただ、メインテーマの中身はそんなにこうがっつり動いたりとか、前作みたいに工夫が凝ってたりするわけでもないんですけど。
た:でも、あのバイクのヘッドライトで映していたのは、まあまあやるだろうなと予測の範囲ではあったけど、いいんじゃないっていう感じ。
か:そう。でもそこまでの入りは本当にすごかったです、今年。
た:僕はなんかイントロ地味だなと思っちゃったところがあるね。
か:イントロは確かに地味でした。でもそれを補って余りある3DCGの動きは本当に良かったです。
か:音楽のところで行くと、BGMの緩急もよかったですよね。BGM自体の良し悪しについては僕は専門外なのでちょっとあまり語らないんですけど、今回の映画意外とBGMがないところがあったなっていう印象で。
た:そう。かなり抑制的に使われていましたね。
か:そう。これはどっちかというと脚本の問題で、大倉脚本の時って案外BGMが少ない時が多くて。大倉さんって割と意味あるダレ場を入れる方なので、BGMが少ない時が多いんですけど、その分ルシファーが入ってきた時の、これからの戦いが始まるんだっていう感じはしてましたよね。あの音楽は良かった。
た:そう。BGMは全体的に良かった。特に急のところのBGMがすごくよかったなと思います。僕は東方シネマスの轟音上映で見たので、凄まじい音響で、うわーって思いながら見てた。
か:はい。僕は普通のやつで見ちゃったんですよね。悔しい。
た:急と緩の間のところでほとんどBGMを削っていて、なんて言うか、実写映画みたいだった。アニメっぽくない作り方をして面白かったなって思いました。
か:そう。これ4つ目として、今まさに言ってくれたんですけど、結構実写っぽかったですね。音響の使い方とかもそうなんだけど、例えば重悟の窓の向こうに街が見えてて、カメラのピントがあって重悟がガラスの反射越しに映るシーン。
た:めちゃくちゃドラマでやりがちな演出だよね。
か:そうそう。カメラを意識しているみたいな感じがした。作品全体がなんかこう実写っぽくて。ダレ場も含めて、思想が弱い押井守みたいだった。
た:まあそれはね、今回萩原千速を演じたのは沢城みゆきさんでしたけれど、もともと亡くなるまで田中敦子さんだったわけで。田中敦子、大塚明夫、小山力也とキャスト的にもなんか押井守監督の『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』を若干意識してんのかなって思いましたね。
か:そうですね。
た:じゃあ、次の良かったところなんですが、横浜がめちゃくちゃ映ったのが、個人的に嬉しかったです。僕、おじいちゃんの家が横浜にありまして、幼少期から何度も横浜行っているので、結構好きな街なんですよね。僕のおじいちゃん家の最寄りは元町中華街駅なんですけど、その近くの元町商店街も世良とルシファーのバイクチェイスシーンで映っていて、子供のころよく歩いたとこだったから嬉しかったな。
か:あー。俺のハロ嫁現象だ!渋谷は俺の庭ですからね(ドヤ顔)
た:そうだね。それで嬉しかったなっていうのはあります。
か:自分の好きな場所が映るとすごい嬉しくなりますよね。
た:あと、オープニングの最初も多分赤レンガ倉庫をイメージしてるはずなんですよ。普段からデジタルリマスターの時に4対3の端をレンガで埋めていたりとレンガ演出を多用してるせいで気づきにくいっていう。そこは若干惜しいポイントですね。
悪かった点(ネタバレなし)
か:さて、じゃあ、ネタバレなしの悪かった点に行きますか?
た:そうですね、そうしましょう。
か:まず、千速以外のキャラの活躍自体は案外少なめですよね?
た:そうですね。
か:予告で出てきた、重悟とか、由美&苗子とかは割と活躍する方ではあるんですけど、それ以外のいつものメンバーがね。
た:そうですね。尺がないけど、とりあえずお約束だから出しとこうみたいな、ちょろっとの出番しか用意されなかったキャラが何人もいるのが残念な感じはしますね。特に園子とかね。
か:確かに。
た:あとは世良ね。バイクシーンとか、ちょこちょこ良いシーンはあったんですけど、なんかもうちょっと活躍しても良いなと思った気はしました。
か:そうなんだよね、なんか物語上のノルマを消化してるようにしか見えなかったよね、正直。
か:2つ目の悪いところで、ネタバレありの方で詳しく話すんですけど、僕は割とすぐに展開が分かりました。
た:めちゃくちゃ構造が分かりやすいっていうか、あ、こうなんだって。
か:そう。どうせこうなってこうなるんだろうな。で、この謎は分からないけど、まあこれは後でこっそり明かされるんだろうな。みたいな。
た:結構、中盤の前半ぐらいで、ああ、こうなるんだろうなってのが分かって、そのまま進んだっていう風ではあります。
か:だから特に展開に驚きがあったとかいうわけじゃなくて、どっちかと言うと、アクションが起きるその緩急によって、笑って見られるみたいな感じの作品ではあったので、前作みたいなそのミステリーの複雑さとか、サスペンスっぽさを求めてる人には向かないかもしれません、今作は。あと、言っちゃ悪いけど、予告で流れてる映像は割と出オチです。
た:まあ、でもそれはいつものことじゃない?
か:そうです。なので、あんまり期待はしなくていいです、そんなにがっつりは。
た:そうね、話の展開とかミステリーに期待したいって言う人は、ちょっと期待値を下げめにした方が、他の要素を楽しめるってことでお得なんじゃないかなと思います。
か:あとは、さっき緩急がついてたっていう風には言ったんですけど、緩急のうち緩が多いよね、結構。あとね、話すスピード遅くなかった?
た:それはねえ、近年のTV版のコナンでも同じなんだよね。たぶん博士役の緒方さんをはじめ、今作こそ演じてますけど蘭役の山崎さんも体調不良で療養されたりとか、結構声優が高齢化してることも背景として、意識的にちょっとゆっくりめに喋ってるんじゃないかなって仮説が僕の中にはあって。最近のテレビ版にもあるテンポの遅さが、そのまんま映画に出てしまったなって言うのがあります。
か:そうですね。あの、一応後半にかけては話すテンポが若干上がったんですけど、序盤をあまりにもゆっくりしてるもんだから見る映画間違えたかなって思いましたよね。
た:僕は映画作品は倍速視聴したくないタイプなんですけど、1.2倍速ぐらいでちょうどいいんじゃないか、っていうぐらいのスピード感でしたね、最初のほうは。
か:そうですね。なんかそれを誤魔化すためか、アクションシーンでもスローモーションがちょこちょこ取り入れられてて。確かに急はあることにはあるんだけど、でもテンポは若干遅いなと思いましたね。
た:バイクアクションをメインに据えて、「Race Start!」と予告でも言っていたし、スピード感みたいなものをプロモーションでは押し出しているので、なんか蓋を開けてみたらそんなにスピード感がないっていうのはちょっと残念だった。
か:さらに言うと、緩、つまりはダレ場の意味みたいなのがちょっと薄めだったなっていう感じがしますね。多いわりに、その1個1個の意味があんまり凝縮されてなくて。だからこんなに待ち時間を入れるくらいなら、返って急急急の方がいいかもしれないとちょっと、思ってしまった自分がいないわけではないんですよね。
た:視聴者がもう知っている情報をもう1回言わなくてもいいのになって思ったところが何回かありましたね。
か:そうですね、会話の情報量が少なかったですね。
た:あと、去年に引き続き暗転演出がやたら多くて。去年は大和警部の視覚記憶についての話だったので演出意図がわかったんですけど、今回はよくわからなかった。
か:たしかに。
た:最後に、オープニングとかでもう少しちゃんと説明するのかなと思ってたらそうでもなく、萩原千速とコナンと蘭の関係がほぼ補足されないので、他は別にいいと思うんですけど、初登場回の「風の女神、萩原千速」(シーズン28・エピソード31,32)だけはちゃんと見た方が楽しめると思います。前後編合わせて50分くらいです。
か:そうですね。アマプラの方に『風の女神、萩原千速&神奈川県警セレクション』っていうセットが既に用意されているので、そのなかの最後の6回分を見てからの方が良いんじゃないかなという感じです。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0GNYYVGM5/ref=atv_dp_share_cu_r
た:はい。という感じで、まあネタバレのないところはこれくらいで良いかな。
か:今回の映画は、確かにストーリーラインは読みやすく、少し冗長なところもある作品だと思いますけれども、一方で横浜が舞台の美しさとか、実写映画っぽい演出とか、その映像に対するこだわりみたいなのは強く受け取れました。ですので毎年のことではありますが、せっかく話題になっている映画なんだから、ぜひ逆張りせずに観に行っていいんじゃないかなというところですね。ただ、『100万ドルの五稜星』とか、『隻眼の残像』ほどハードルを上げてみるものじゃないよというのは、事前に言っておきます。
た:特に今作は、予習がそんなにいっぱい要りません。せいぜい先ほど言った「風の女神、萩原千速(前後編)」くらいは見た方がいいんですけど、そんなところでいいんじゃないかな?みたいな作品ではあるので、「最近のコナン全然知らないんだよね」っていう人も、気安く見れる作品なんじゃないかなと思います。
たっぴー&かじつ:では、未視聴の方は劇場へ行ってらっしゃい!
(この先、ネタバレあり。スクロール注意)
良かった点(ネタバレあり)
か:はい。じゃあネタバレありの良いところ行きましょうか。
た:はい。
か:いやあ、笑っちゃったよね、眼底検査。
た:そうだね。過去作オマージュがてんこ盛りで楽しかったですよね。
か:これはね、本当に人が死んでる場面で笑えるのってどうなんだろうっていう話なんですけど、眼底検査っていうワードを聞いた瞬間に笑いが止まらなくなったんですよ。
た:完全に2作目『14番目の標的』のオマージュが入っていますね。『14番目の標的』で辻さんという人がヘリコプターに乗っているんだけれども、その目薬が差し替えられていて、瞳孔が開いて目が眩んで落ちそうになるっていうシーンがあって、そのオマージュだと思うんですよね。で、爆弾解体のシーンは、もちろん『時計仕掛けの摩天楼』。特に50キロを下回ると爆発するっていうくだり。まんま東都環状線を思い出した。
か:そうだね。まあでもどっちかというと、僕あれ『SPEED』だなって思いましたけどね。キアヌ・リーブス主演の。

た:ああ、そうなんだ。見てないもので。
か:そう、元々、高倉健主演の『新幹線大爆破』っていう映画があって、『SPEED』もそれのオマージュには変わりないんですけども。で、同様に『新幹線大爆破』をオマージュしたコナンがあって、要はそれが同じことをまた繰り返してはいるんですけど、『SPEED』は道路上の乗り物に仕掛けられた爆弾なので、よりこっちに構造が似ている。

た:なるほど…あ、あと、名もなき白バイ警官たちがすごい頑張ってるっていうのもなんかちょっと『時計じかけ』っぽいなって言うか。
か:そうですね。
た:爆弾に対してモブたちが頑張っているっていうのがすごい良くて、特にね、エンジェルに乗っていた隊員が飛び降りてエンジェルを無人運転車にぶつけて爆発させるっていう流れがすごい好きだった。
た:あと、蘭がバイクに興味を持つっていうのは、僕は大分前半年くらい前から言ってきていたことだったので、当たって嬉しかったなっていうのもありました。
か:おお?
た:初登場回「風の女神、萩原千速」にて、萩原千速が最初に登場した時に蘭が、独白で「この世に風の女神様がいるとしたら、きっとこんな顔をしているんだろうと、私は思った!」っていうモノローグが入るんですけど、蘭のモノローグは結構珍しくって。さらに頬も染めてるという感じで、蘭は千速に強い憧れっていうか、女性どうしではあるけどちょっと一目惚れのようになってる所があります。で、その次に蘭と千速が会うのが、つい先日発売された108巻収録の「指輪の行方」っていう話だったんですけど、その時は割と普通に接していて、ん?と思ってたんです。だから多分、この映画は108巻のあの話より時系列的に前だと思うんですよね。
か:まあ、そうでしょうね。
た:だから蘭が、すごく千速に心酔していて、バイクに興味を持ち始めたっていうのが、物語のスタートとして良かったなって思います。でも逆に言うと、シミュレーターのシーンもあったことだし、蘭が緊急事態に陥ってバイクに乗るぐらいやって欲しかったんだけど、ちょっとさすがに、道交法とか、いろいろあってできないのかなって思いました。
か:それを言うなら、他の作品では無免許運転が度々行われているし、何なら今作でもヘリコプターを動かしてるやつがいた気がするけどね。ただ、やっぱり、バイクに関しては多分、神奈川県警の協力を取り付けてる以上、さすがにダメだったんでしょうね。
た:そう、今作の最後に、電動キックボードに乗るっていうくだりがありましたけど、でもバイクへの情熱もまだあると思うので、是非、なんか原作で免許とってバイクに乗ってくれたらちょっと嬉しいなと思っているところがあります。
か:確かに。コナンを乗せて爆走する蘭、見たいな。
た:あと、重悟が、「悪いな松田陣平」っていうところがありましたけど、『めぞん一刻』だなと思って。
か:ほう?
た:『めぞん一刻』は高橋留美子さんが少年サンデーに昔連載されていた作品で、年下の下宿人が未亡人の管理人に恋したんだけど、その未亡人はまだ夫のことを想っているっていう、そんな話です。クライマックスでその旦那さんのお墓参りに2人で行って、「あなたごと、響子さんをもらいます」みたいなこと言うんですよね、主人公が。「揺れる警視庁 1200万人の人質」の高木&佐藤もそうだけれど、死んじゃった人っていうのは残された人の記憶の中に強く残るものなので、勝てっこないな感がある中で、そこに一矢報いたぞみたいな感じがすごく良かった。

か:まあ、そうですね。重悟の「悪いな」って台詞選びも、高木と横溝のお互いの性格が出たなっていうところではありますよね。同じ事象に関わったキャラクター達の違いみたいなものが見れて、面白かったと思いますね。
た:萩原千速の中には松田陣平という男は生き続けるんだろうけど、それはそれとして前に進めるんじゃないかな、みたいなラストでとてもよかったなと思います。
か:そうだね。
た:で、最後に、もう一個。エンディング曲「ラストダンスあなたと」の「ありがとう…」っていう歌詞の後のブレイクのところで、”In memory of 田中敦子”ってクレジットが出てきて、感極まりましたね、
か:本当ですね。去年のジョディ役の一条さんがクレジットされた時も、涙腺に来たところはあったんですけど、”In memory of 田中敦子”はだいぶ来るものがありましたね、あれは。
た:特に今年は本来だったら田中さんが主役を張るはずだったっていうところがある中で、あのクレジットが流れてくるのはすごい来るものがあったなと思って。ちょっとね、グッときましたね、あそこは。
か:いやーもうね、なかなかこういうのを見ると泣ける年齢になってきたなと言うところですね。
悪かった点(ネタバレあり)
た:じゃあ、悪かったところのところに行きましょうか。
か:まあ悪かったところ。さっき言った通り、先の展開があまりにも分かりやすすぎる。これね。『緋色の弾丸』の公開時にも言ったんだけど、大前提として、システム系の犯罪なのにシステム関係者が一人しかいないってどうなんだよ。じゃあそいつが主犯の一人ねってなるじゃん。
た:容疑者が分かりやすいから、who(誰がやったのかという謎)はすぐ消えちゃうよね。
か:でもこいつ緋色より酷いのが、how(どうやってやったのかという謎)とwhy(なぜやったのかという謎)も分かりやすいのこれ。
た:そう、本当に意外性がない。
か:まずwhoに関しては、エンジニアが横浜流星1人しか出てこないんですよ。じゃあお前しかいないじゃんって。
た:そうだね。
か:じゃあ次、whyに関してだけど、デザイナーの人が全部言っちゃったよね。そしてこれは櫻井脚本じゃないから、悪事の知恵を持っている人ってのは悪事をする人なんだよね。だからデザイナーも何か知ってるなって。
た:そうね、あそこで既に、大倉脚本っぽさがでてたよね。複数犯とか協力者とか。
か:で、次がhow。エンジェルにはアシスト機能がついてるって言われた時に、じゃあルシファーにもついてるだろうし、誰にでも運転できるから共犯なのね、ってなるじゃん。
た:どう見てもフォルム一緒だもんね、もう少し偽装すりゃいいものを。
か:そう。で、極めつけに過去の事故とそれで負傷した警察官が出てくるわけ。物語の流れ的に、千速と対決するのは警察官で、この事故は横浜流星によって起きたもので、かつデザイナーの動機なんだろうなって、前半の30分ちょいでパズルのピースが全部揃っちゃったのよ。
た:本当に最後まで分からなかった謎が、世良が探してた青木さんについてだけっていうのは残念だよね。
か:そう。で、青木さんの謎も分かったところで、結局自分の分かってた謎の答え合わせになるだけなんだよ。
た:港湾地帯でやっていた裏レース会場も見た瞬間に、ああ、こいつらビッグデータのための実験台だったんだなあっていうとこまで見えてしまったよね。
か:そうなんですよ。
た:ちょっとこれは僕らが歳を重ねすぎたせいなのかもしれない。子供が見れば驚けるのかもしんないんだけど。
か:ひねりもへったくれもないよね。マジで。もう1つの謎、なぜあの先輩白バイ警官が横浜流星に協力するのかに関しても、デザイナーの復讐のためのスパイってのはすぐに思いつくし。
た:じゃあデザイナーのあの発言はけん制だったんだろうってなるよね、普通に考えたら。唯一デザイナーに協力していたあの北米人が軍事会社の人だったのだけは驚きだけど。
か:そう。確かにそれは驚いた、ただの復讐の物語なんだと思ってたから。でもそれ以外にないんですよ。驚きポイントが。途中から流れが読めたから、思った通りになったところでそうだよねって言いながら笑うしかなかったんですよ本当に。
た:まーまー、そうだね。今作、全体的に大倉脚本っぽくないんですよね、大倉脚本のくせに。ちょっとなんか桜井脚本っぽいことを無理にやろうとしちゃったかなと。
か:大倉脚本で桜井脚本をやろうとして、大倉脚本の良さが失われてしまった感が残念。100万ドルと構造は似ているけど、それのマスキングが下手だった。
た:100万ドルの目印と同じで、複数陣営が対立していく。で、その中でコナンサイドは謎を解いていくんだな、という感じはしたんだけどね。
か:あとは、少年探偵団何かしてたっけ今回って。写真撮って、誘拐されそうになって、小五郎を引っ張り出しただけじゃない?
た:まあまあそうだね。
か:僕、都度都度大倉脚本は灰原の扱いが雑で、桜井脚本は蘭の扱いが雑っていう風に言ってるんですけど、今回に至っては少年探偵団の使い方が本当に雑。『ハロウィンの花嫁』や『100ドルの五稜星』では結構少年探偵団をちゃんと活躍させているのに、今回の少年探偵団は本当に空気で。
た:出しておけばいいやろって感じがしますね。
か:そう。そんなところです。
た:あとは、自分ごと感が今回の映画はちょっと薄い。
か:あ、たっぴーがたまに言うやつだ!
た:動機のところに集約されんのかな。そんな金を得て軍事開発をして、横浜流星、お前は何がしたいの?っていう。その先が見えてこないキャラではあったんですよね。
か:確かにあのキャラに関しての深掘りはできなかったね。
た:何を成し遂げたいのかが見えてこない。ここ近年に比べてかなり薄めの犯人だなと思って。
か:そうですね。言っちゃ悪いですけど、レオン先生(『紺青の拳』の犯人)の弱体化版。
た:逆に横浜流星も例えば、過去に姉がどうこうとかがあって、こっちもこっちで復讐をしようとしてるとかだったら構造として綺麗だったんだけども、金かあと思って。
か:僕は、『紺青の拳』のレオン先生のことを、え?そこまでやるの?なんかしょぼくない?って言ってたけど、横浜流星はやってることと規模というか、賢さっていう点で言うと多分レオン先生より上なんだけど。動機とか、なんか諸々含めると、こいつしょーもねえなって。なんかお偉いさんにペコペコするのが嫌であの大事件を起こして警察に追われるって、こいつすごいなって逆にすごいなって思った。
た:さらに、味方に雇ってる東南アジアのチンピラどもいるじゃん?あれもそんなに強くないのも微妙でさ。小物感がすごい。
か:そうなんですよ。今回の犯人、小物なんですよね。ジャマルッティンが居ないし、カドクラも居ないんですよ。
た:そうそう、だからなんかね、敵の怖さが足りない。しいて言うなら、軍備会社のスナイパーみたいな奴はケビン吉野を思い出してちょっと面白かったけど。
か:でもまあ、あいつも終盤まで敵って感じはしなかったからね。
た:はい、我々として良いところ、悪いところは以上になるかなという感じです。今回は僕ら1回見ただけで語っていますので、「私はこう見た」とか、「こういうところが良かったと思う」とかっていうことを、もしあったらぜひコメントで書いてくれると嬉しいですね。
か:そうですね。忌憚のないご意見、誹謗中傷以外でしたら何でも待っておりますので、ぜひコメントをいただければなという風に思います。
た:次回、来週からは『時計じかけの摩天楼』から順番に全作見直して、感想&レビューをしていきますので、良かったらこのノートをフォロー頂いて、お待ち頂ければなと思います。
か:それから、不定期の方で更新予定でした京都旅行記なんですけど、来年の作品がイギリス、ロンドンということになりまして、なんと私かじつですね、実は3月までイギリス旅行に行っておりました!
た:うおお。
か:なので急遽予定を変更して、「ネタバレ注意!来年度コナン映画先回り聖地巡礼&登場スポット予想」というタイトルで、英国旅行記の方を投稿しようかなという風に考えています。こちらもできれば、今週中、来週の『時計じかけの摩天楼』の前までには出せるように、いま鋭意製作中ですので、ぜひお楽しみ頂ければなという風に思います。
た:こんなにコナン好きで、先月ロンドンに行ってたやつっていうのはそうそういないかと思いますので、まあぜひ、かじつくんなりの視点が出てくると思いますので、ぜひ読んでください。
か:それでは、今回は『劇場版名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の感想レビューを行って参りました。
た:スキ、フォロー、Twitterのフォローをよろしくお願いします!
か:それでは、また今度。
