【バスケ59】私の勝てるチームの構築︰キープに対するディフレクション[シリーズ14回目]
キープと書いたが、要は両手でボールを持っているオフェンスプレイヤーのボールをノックダウンする技術指導である。
ここまでディフレクションとしてディフェンスハンズワークの技術を事細かく説明してきた。残っている“シュート”に対してのディフレクションということになるのだが、これは言い換えると両手でボールをキープし、身体の上下左右を動かしている状態ということだ。
ここでまず、「ギャザー」について説明しておく。
近年、「ギャザーステップ」という言葉だけが先行して語られるようになった。その影響もあって、ギャザーそのものの意味を正確に理解しないまま使われている場面も少なくない。
ギャザーステップとは、簡単に言えば、トラベリングを判定する際のステップの数え方に関わる考え方である。
通常、プレーヤーはボールを保持した状態で許可された歩数を超えて移動するとトラベリングとなる。
しかしNBAでは、ドリブル終了と同時にステップを数え始めるのではなく、「ギャザー」という概念を用いてステップを数える。
そのため、
ドリブル終了
↓
ギャザー
↓
1歩目
↓
2歩目
という考え方になる。
この結果、FIBAルールに慣れた人から見ると、NBAのプレーは「3歩歩いているように見える」と感じる場面が生まれる。
そのため、
「ギャザー=ドリブルを終えてからシュートやパスに移るまでの移動」
を指していると思っている人も少なくないように思う。
しかし、これは正確ではない。
ギャザーとは移動そのものを意味する言葉ではない。
ギャザー(Gather)とは、
「プレーヤーがボールをコントロールした瞬間」
を指す言葉である。
つまり、ドリブル中にボールへ触れた瞬間ではなく、そのボールを自分の支配下に置いた瞬間がギャザーとなる。
また、ギャザーはドリブル後だけに存在する概念ではない。
ギャザー(Gather)
=プレーヤーがボールをコントロールした瞬間
・ドリブル後にボールを保持した瞬間
・パスをキャッチした瞬間
・リバウンドを確保した瞬間
・ルーズボールを確保した瞬間
これら全てがギャザーである。
要するに、ギャザーとは「移動」を意味する言葉ではなく、「ボールコントロールが成立した瞬間」を示す判定上の基準なのである。
私は過去の記事でこの「ギャザー」のボールをノックダウンするディフェンス指示を出している説明を書いた。
今回はこのギャザー後の移動も含めてキープ時のノックダウンから説明することになる。
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