不動産を売りたい。最初に相談するなら、全部を整理できる不動産会社へ
「家を売ろうと思っているけれど、最初にどこへ相談すればいいのか分からない」
不動産売却を考え始めた方から、よく聞く迷いです。
相続した家なら、登記や税金も気になります。
住み替えなら、住宅ローンが残っていても住み替えられるのか、売却と購入をどの順番で進めるのかも考えなければなりません。
ただ、売主が最初から司法書士や税理士などを一人ずつ探し、それぞれに事情を説明して回る必要はありません。
最初の相談先として選びたいのは、売却だけでなく、周辺の問題まで確認し、必要な手続きや専門家への相談を整理してくれる不動産会社です。
【売主が最初からすべてを分かる必要はありません】
不動産を売るときには、価格以外にも確認することがあります。
たとえば、相続した家なら、
名義は誰になっているのか
相続人の意見はまとまっているのか
相続登記は終わっているのか
売却したときに税金がかかるのか
荷物を片付ける前でも相談できるのか
売却前に何を準備すればよいのか
といった疑問が出てきます。
住み替えなら、
住宅ローンが残っていても住み替えられるのか
売却後に手元へいくら残るのか
売却と購入をどちらから先に進めるのか
住み替えのタイミングはいつがよいのか
仮住まいが必要になるのか
引渡し時期をどう合わせるのか
まで考える必要があります。
また、自宅を老後資金のために売却する場合は、査定額だけでなく、住宅ローン、税金、仲介手数料などを差し引いた後に、実際にいくら手元へ残るのかを確認しなければなりません。
これらを、売主が最初から正確に切り分けるのは難しいと思います。
分からないから相談するのであって、相談前にすべてを理解しておく必要はありません。
【専門家を自分で探し回ると、かえって話が分かりにくくなります】
税金は税理士。
登記は司法書士。
測量が必要なときは土地家屋調査士。
法律上の問題は弁護士。
それぞれ専門分野があります。
必要に応じて確認することは大切です。
ただし、最初から複数の専門家へ個別に相談すると、それぞれの立場から説明を受けるため、売主が全体をまとめきれなくなることがあります。
税金の説明は受けた。
登記の説明も受けた。
それでも、
いつから売却を始められるのか。
何を先に終わらせる必要があるのか。
売却の準備と手続きを並行して進められるのか。
そこが分からないまま残ることがあります。
専門家へ確認することと、売却全体の進め方を決めることは別です。
だからこそ、最初に全体を見て、必要な確認を分けてくれる窓口が必要です。
【最初の窓口は、不動産会社で構いません】
不動産会社は、価格を査定して売り出すだけの存在ではありません。
本来は、売主の事情を確認し、
何がまだ確認できていないのか
何を先に進める必要があるのか
専門家への確認が必要な内容は何か
売却の準備と並行して進められることは何か
売主が判断するために、どの情報が必要なのか
を整理する役割もあります。
たとえば、相続登記が終わっていなければ、売却までの流れを確認したうえで司法書士へつなぎます。
購入時の資料が見つからず、税金の見通しが立てにくい場合は、税理士へ確認すべき内容を整理します。
住宅ローンが残っている住み替えなら、金融機関へローン残高を確認したうえで、売却価格、諸費用、次の購入資金を含めた流れを考えます。
不動産会社が税務や法律を断定するのではありません。
専門外のことを曖昧に答えず、必要な専門家へ橋渡しし、その結果を売却の進め方に反映することが大切です。
【不動産会社を選ぶときは、具体的に何をしてくれるかを確認してください】
売却を依頼できる会社であっても、担当者によって経験や提案内容には差があります。
特に相続、空き家、住み替え、老後資金のための売却などは、不動産の価格だけを見ても進め方を決められません。
売却理由。
希望する時期。
家族の考え。
住宅ローン。
売却後の生活。
手元に残したい金額。
税金や手続き。
こうした事情を聞かず、すぐに査定額や媒介契約の話へ進む場合は、慎重に見た方がよいと思います。
また、「全部お任せください」という言葉だけでも判断できません。
確認したいのは、具体的に何をしてくれるのかです。
売却理由や希望時期を確認してくれるか
売却後に必要な資金まで見てくれるか
売主が判断するための情報を示してくれるか
必要な手続きと進める順番を説明してくれるか
専門家への確認事項を整理してくれるか
必要に応じて専門家へ橋渡ししてくれるか
専門家からの回答を売却計画に反映してくれるか
知識があることは大切です。
ただ、知識を並べるだけでは十分ではありません。
売主が次に何をすればよいかまで、分かる形にしてくれる担当者かどうかを見てください。
売主にとって、複数の窓口へ何度も同じ説明をするのは負担です。
不動産会社が中心となって全体を確認し、必要な部分だけを専門家へつないでくれる方が、売主は安心して進められます。
【査定価格だけで依頼先を決めるのはおすすめしません】
査定価格を確認することは、不動産売却の第一歩だと思います。
現在の不動産にどのくらいの価値があるのかを知らなければ、売るか、残すか、住み替えるかを考えることもできません。
ただし、査定価格だけで依頼先を決めるのは注意が必要です。
査定価格は、不動産会社が考える売却価格の目安です。
その金額で売れることが決まったわけではありません。
確認したいのは、査定価格の高さではなく、
なぜその価格になったのか
どのような物件と比較したのか
どのくらいの期間で売る想定なのか
販売開始後にどの数字を見て判断するのか
想定どおりに反響がなかった場合は、何を見直すのか
まで説明されているかです。
高い査定価格を提示した会社が、売主にとって最もよい会社とは限りません。
一方で、高い査定価格だから信用できないということでもありません。
大切なのは、その価格で進める根拠と、売り出した後の方針が説明されていることです。
査定価格だけを基準に依頼先を決めると、販売開始後に反響が少なかったとき、価格を維持するのか、見直すのかを判断しにくくなります。
私は、価格を提示するだけでなく、売主がその価格をどう判断すればよいかまで説明できる不動産会社へ相談した方がよいと考えています。
【相談したあと、ここまで分かれば次へ進めます】
最初の相談で、すべてを解決する必要はありません。
次のことが分かれば、相談した意味があります。
今すぐ売却を始める段階なのか
売却前に確認する問題があるのか
どの資料や情報が必要なのか
どの分野について専門家の確認が必要なのか
査定や現地確認を行うべきか
売却までに何をどの順番で進めるのか
売却後に手元へ残る金額を、どのように確認するのか
いつ頃までに何を判断するのか
反対に、高い査定価格だけを提示され、すぐに媒介契約の話へ進んだ場合は、その場で依頼を決める必要はありません。
売却を任せる相手は、金額だけでなく、売主が判断するための情報を出し、売却前の問題から売却後の生活まで見て提案できるかで判断してください。
【まとめ】
不動産売却では、税金、登記、相続、住宅ローン、住み替え、売却後の生活など、複数の問題が関係します。
ただ、売主が最初からすべての専門家を探し、話をまとめる必要はありません。
最初の相談先は、不動産会社で構いません。
大切なのは、査定価格を出すだけではなく、売主の事情を確認し、必要な専門家への橋渡しも含めて、売却全体を整理できる会社や担当者を選ぶことです。
売主が楽をすることは、悪いことではありません。
複雑なことを分かりやすくし、売主の負担を減らすことも、不動産会社の仕事だと思います。
【次に読んでいただきたい記事】
査定価格の説明で確認したいことは、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
「なぜこの価格ですか?」に答えられない査定は、少し注意です
実際に相談したあと、任せる会社や担当者を判断するときはこちらです。
どんな不動産会社・担当者なら任せてもいいのか
一括査定を最初の相談方法として考えている方は、こちらもご確認ください。
一括査定をする前に、知っておいた方がいいことがあります
【この記事に近い状況の方へ】
売却を考え始めたが、最初の相談先が分からない
相続、税金、登記などの問題が重なっている
住宅ローンが残っているが、住み替えできるか確認したい
老後資金として、売却後にいくら残るのか知りたい
複数の専門家へ自分で相談するのが負担
他社から査定を受けたが、その価格で進めてよいか判断できない
物件の状況、名義、売却を考えた理由、希望時期、住宅ローン、家族の意向などを確認しながら、何を先に進めるかを整理します。
横浜市南部・横須賀市を中心とした対応エリアでは、相談だけでなく、査定、売却方法の提案、販売活動までお手伝いします。
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