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【selfish】「青の余白」_夢の大航海への航海図


はじめに

『Oneman Live 「青の余白」』で発表された「青の余白」。
ライブ当日も現場で聴き、その日のサブスク解禁から聴き込み、その日にnoteを一つ作るぐらい大好きな曲です。

その後も、やっぱり良すぎて華月菜々子さんの好きなポイントはもちろん、「1フレーズで魅力を伝える企画」として、メンバーそれぞれの好きなフレーズをnoteに書きました。
他にも昨年のワンマンライブ「透明無尽」との比較や、「青の余白」の「余白」部分について考えるなど…、ライブレポも含めて「青の余白」に関連するnoteを気づいたら12本も書いていました。
マガジンにまとめていますので、時間が許せば是非チェックしてください。

それでは、ここから「青の余白」の歌詞解釈について書いていきます。

まずは楽曲と歌詞。

【楽曲】


【歌詞】


「青の余白」はどんな曲?

件名にも書いた通り、「夢の大航海への航海図」のような曲です。selfishのこれまでの軌跡が歌詞に散りばめられていたり、これからも進み続ける決意や方向性を示しているような、そんな楽曲になっていると思います。
「青の余白」はワンマンライブの冠名にもなっており、今後のselfishがどう成長していくかをファンに示した曲と解釈しています。
同じく、昨年のワンマンライブの冠名の「透明無尽」と比較して考察したnoteはこちら。


5つのポイント!


・既存曲を連想させる歌詞や解釈
・物語の鍵を握る扉
・天秤にかけた余白とは?
・未完成な地図が指すもの
・自由にMy way



歌詞解釈

ここからは実際の歌詞を見ていきます。

水曜日の朝 重い扉
差し込む光に 一歩下がった
天秤にかけた 余白が問う
「君が望むまま、生きてみれば?」

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

ワンマンライブ「青の余白」が開催されたのは、9月3日の水曜日。個人的には意味があると思います。
“重い扉”は、曲の後半でも登場し重要な意味を持ちます。
“一歩下がった”“差し込む光”は対比構造になっており、「扉」が次のステップへ進む入り口を暗示していると解釈をすると、主人公がその扉を前に悩み、葛藤していることがわかります。
続く歌詞の“天秤にかけた 余白が問う”の解釈ですが、「天秤にかける」という慣用句は、「二つの物事を比較して、その優劣や損得を判断する」です。「安定した道(=既に歩んできた道)」と、「未知の未来(=余白部分)」、どちらを選択するか問われています。
選択する際に、自分の心の声ともとれる「余白」から、「君の望むように生きてみないか?」と問いかけてられていて、心の葛藤が終始表現されている歌詞パートです。


並べられた答え 指さすのは簡単だ
いつもの坂道を駆け上がった
その先へ行こう

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

並べられた答えというのは、結果が見えている簡単な道です。
デビューからこれまでの活動を通して、selfishは「それなり」であれば、こなそうと思えばこなせるレベルにいると思います。
しかし、「並べられた答えを選ぶのでいいのか?」のアンサーに対してNOを突きつけています。
“いつもの坂道”という歌詞から、これまでの道を否定せず更に加速させようといった、selfishのこれからの活動の軸のようなものを感じます。


Ah 重なって 重なった
今日までとあの日の夢が
間違って 間違った 道で胸を張った
Ah 青くって 遠くって
未完成な地図がなんだって
僕等は僕等は今日も叫んでる
好きの衝動 誰にも止められない
そう 刻むリズムは心のままでいい
自由に My way

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

間違ったり苦悩した日々は、全て今日に繋がっていて、その困難な道も今日を迎える上で必要だったと強く主張しています。
“未完成な地図がなんだって”という歌詞は、「完成された地図」を否定しています。活動を続けていく以上、完成されることはなく、いつまでも未熟で目標までは遠く果てしない。それがどうした?といった哲学のようなものを感じます。
また、“今日も叫んでる”の歌詞は、「透明無尽」を連想させます。
「透明無尽」の該当歌詞は以下の通りです。


“おかしいね 何度だって 仕舞ってきた感情が
心が叫ぶから それを夢と名付けて”


“未完成な地図”“夢”と捉えることもできるし、「青の余白」のこのサビパートは感情的な内容が強く表現されているパートです。
よって、「昨年のワンマンライブ「透明無尽」から、selfishは夢に向かって叫び続けてきた!」と伝えているように感じます。


遠回りしたい そんな気分だ
山手線揺られ 窓の外眺めた

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

“遠回りしたい気分”から、問題を先送りにしたい、現実から目を背けたいといった気持ちを感じ、“山手線揺られ”から、夢と現実の狭間で揺れる不安定な感情や葛藤を感じます。
また、この“山手線”という歌詞は「都会」で登場します。
「都会」は「上京したアイドルが葛藤を乗り越え、夢に向かって決意を新たにする曲」というのが私の解釈なので、「青の余白」とリンクしている感じます。
※「青の余白」のこのパートの歌唱は七海さんであり、「都会」は七海さん色が強い楽曲なので、作詞家は異なりますが楽曲を超えた世界線のリンクを感じます。


忘れられない涙 残った悔しさに胸に
水平線に手を伸ばしていた
航海は終わらない

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

「水平線」は、どこまで進んでも到達することのできない、遠い場所の象徴です。よって、水平線に手を伸ばすということは、夢を追いかけ続けることと同義だと思います。夢を叶えたらまた次の夢を追いかける。後の歌詞の“航海は終わらない”に繋がります。
また、この“航海は終わらない”は、“後悔は終わらない”のダブルミーニングになっていると推測します。「Bon Voyagfe」の歌詞に、“航海に後悔はつきものさ”という歌詞があることと、涙や悔しさもひっくるめて今があるという考えが「青の余白」のスタンスなので、「航海を続けていく限りは、後悔も尽きることがない」といった解釈をしました。


Ah 連れ去って 連れ去った
置いてきた声も光も
転がって 転がった 星屑のように
Ah ここに居て ここに居た
未完成な地図の上に立って
また一歩 また一歩 僕は歩きだす My way

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

「星屑」を連想させる歌詞が出てきます。「星屑」の冒頭の歌詞は、“群青に転がる 名もない星屑”です。
「星屑」は、「星屑が一等星に変わる」楽曲ですが、「青の余白」の“星屑”は解釈が異なるように思います。
“置いてきた声も光も”(=届かなかった夢や希望)は、一つ一つがバラバラになってしまった一等星ではない“星屑”のようなものかもしれませんが、それらは決して意味のないものではなく、過去を彩り今を構成する大切な一部であり、輝きであると解釈しました。
そんな過去も含めた“未完成の地図”の上に立っており、改めて一歩ずつ歩みを進めていく決意を、繰り返し表現する“また一歩”から感じます。


"ちゃんとした"って幸せとは限らないでしょう
不安定な未来だから 頑張ってみたいよ
青の余白にどんな景色が待っていたって
新しい扉 その向こう側へ
怖くてもいいさぁ

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

"ちゃんとした"って幸せとは限らないでしょう”
とても印象的な歌詞です。
selfishは、楽曲はどれも良いし歌もダンスも総合的に強い“ちゃんとした”グループです。
しかし、だからといってそれがいつも正しく評価される訳ではありません。そのことを「ちゃんとした"って幸せとは限らない」と表現していると感じました。
“青の余白にどんな景色が待っていたって”という歌詞から、その景色が良い景色なのか、思っていた景色と違うのかはわからないことを暗に示しています。
また、冒頭の“重い扉”“新しい扉”は同じ扉と考えられますが、“重い扉”から“新しい扉”と希望の持てる表現に変わっていることから、葛藤を経て前に進む決意が固まり、怖いながらもワクワクする気持ちの変化を感じます。
ちなみにワンマンライブ「青の余白」では、ステージの真ん中に白い扉がありました。重さや不安を表すなら黒や深い青などの寒色系を使うと思いますが、「白い扉」としていることで、この扉は曲中後半の“新しい扉”を表現していると思われます。


無音

一瞬。無音になり静けさが残ります。
この“間”は扉を開ける前と開けた後の境目を演出していると解釈しました。


ここに居る ここに居る
未完成な地図の上で
僕等は僕等は今を駆け抜けた

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

“ここに居る ここに居る”と歌詞を繰り返すことで、新しい扉を開けた後でも浮足立つことなく、立ち止まらず坂道を駆け上がっていく様を表現していると解釈しました。


Ah 泣いたって 泣いたって
今日までとあの日の夢が
繋がって 繋がった 道で胸を張れ
Ah 青くって 遠くって 未完成な地図がなんだって
僕等は僕等は今日も叶えてる
好きの衝動 誰にも止められない
そう 刻むリズムは心のままでいい
自由に My way

https://linkco.re/gd26RPZe/songs/3790812/lyrics?lang=ja

新しい扉を開けた後は、もう全力で駆け抜けていく様子が凝縮されています。“僕等は僕等は今日も叶えてる”までは全員のユニゾンパートです。

「泣いた日も、あの日の夢も、それは全て今日に繋がっているから胸を張れ。果てしない夢や目標も、僕等は今日も叶えているじゃないか。」

selfishのこれからのパフォーマンスに対する自信を感じます。

最後の“My way”について、このワンフレーズはselfishにとって重要な意味を持つと思います。
“My way”は、直訳すると「私のやり方・私の信じる道」です。selfishにとっての信じる道は、コンセプトの「自由に泳ぐ」であり、「自由に泳ぐ」上で大切なのは、「心のままに好きであること」、と歌詞を通しで解釈しました。好きや自分の信じるものしかやらない。“わがままってそれが普通でしょ?”が、デビューから変わらないselfishのスタイルです。

"ちゃんとした"って幸せとは限らないでしょう”
“青の余白にどんな景色が待っていたって”

困難なことはたくさんあると思うのですが、selfishらしく好きに忠実に、そして自由に、これからも泳ぎ続けてほしい。

最高の曲達と、最高のメンバーで結成された、最高のグループ!!


おわりに

昨年の「透明無尽」に続き、節目の楽曲で同じ作詞作曲家の起用は意味があると思います。
「青の余白」の歌詞と向き合っていると、Rei Kisekiさん、syosyosyosyosyoさんからselfish愛のようなものを感じて、「神曲を通り越すと愛の境地なんだな」と感じました。本当に「青の余白」はselfishというグループの良さ、メンバー全員の良さが、これでもかというぐらい詰め込まれた楽曲です。

青の余白にどんな景色が待っているのか

「青の余白」という航海図を眺め、行き着く先を見届けたいと思った。



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