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読書ログ2025。(#019)

個人的読書メモ。年内随時更新。

2025年読んだ本たち(抜粋)

001『はじめて楽しむ万葉集』(上野誠)
002『ツレがうつになりまして。』(細川貂々)
003『その後のツレがうつになりまして。』(細川貂々)
004『7年目のツレがうつになりまして。』(細川貂々)
005『水平思考の世界 固定観念がはずれる創造的思考法』(エドワード・デボノ)
006『幸福な食卓』(瀬尾まいこ)
007『ビジネス心理学大全』(榎本博明)
008『あのベストセラーを超要約!ビジネス書大全』(flier編集部)
009『イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」』(安宅和人)
010『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)
011『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための55の習慣』(長谷部誠)
012『そして生活はつづく』(星野源)
013『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』(ブレイディみかこ)
014『警察の階級』(古野まほろ)
015『内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の闘い』(今井良)
016『孫子』(訳/町田三郎)
017『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健)
018『コンビニ人間』(村田沙耶香)
019『Yの悲劇』(エラリイ・クイーン)
020『スプートニクの恋人』(村上春樹)
021『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)
022『若き人々への言葉』(フリードリヒ・ニーチェ、訳/原田義人)
023『檸檬』(梶井基次郎)
024『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)』(村上春樹)
025『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)』(村上春樹)
026『神曲 -地獄篇-』(ダンテ・アリギエリ、訳/原基晶)
027『神曲 -煉獄篇-』(ダンテ・アリギエリ、訳/原基晶)
028『神曲 -天国篇-』(ダンテ・アリギエリ、訳/原基晶)

コメント

『はじめて楽しむ万葉集』は令和になった時読もうと思って買って、なんとなく読まず寝かせてた本。
『水平思考の世界』は大学時代からの積読本をついに。たぶん水平思考的な思考をしてるんだけど、ドンピシャにハマったわけではなかった。
『幸福な食卓』は、大学時代の友人に瀬尾まいこが好きな人がいて、よくこの小説の話をしてたのでずっと気になっていた。脱力感のあるユーモアと快い無責任さが小気味よく、その裏にある息苦しさ、人生って感じがして、もう少し瀬尾まいこを読みたくなった。
『そして生活はつづく』は何度か読んでるけどたまにまた読みたくなる。
『警察の階級』『内閣情報調査室』はコナンの影響。
『イシューからはじめよ』は、これまで暗黙知で知っていたことが言語化・体系化されていて良かった。1冊買いたい。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は今年イチの出会いだった。エッセイとして面白いのはもちろん、下手なEQ本読むよりよっぽど心が柔軟になる。買った。2は正直そこまででもなかったが、ブレイディみかこの他のエッセイには是非手を伸ばしたい。
『コンビニ人間』、途中から思ったストーリーではなくなっていってしまったが、社会に対する観察眼がさすがに鋭いなと思ったなど。
エラリイ・クイーンは初めて読んだ。ずっと前に買って眠らせていた『Yの悲劇』は芝居がかっていて文章が堅く感じられ、ラストも後味のいいものではなかった。私はクリスティーやドイルの方が好みらしい。
『スプートニクの恋人』は、これまで1ページ目だけを何度も何度も舐めるように読んでいた。1ページ目がとにかく秀逸なのだ。一目惚れして、でも旬が来ず本棚に温存していた。時期が来て、ひとり旅のお供に連れて行き夜な夜な読んだ。世界の輪郭が曖昧になっていく独特の感覚。村上春樹熱が再来しそうだ。
『成瀬は天下を取りにいく』は知人の薦めや本屋大賞もあって気になっていた。キャラクター小説として爽快な読み味。それだけかと思いきや、我が森見登美彦氏の解説が大変良く、本作の魅力が作者の構成力により仕組まれたものであることを氏によって思い知らされる。感動というほどでもないが、度々爽快感を求めて読み返すことになるだろう。
ニーチェ。『若き人々への言葉』。ニーチェはちゃんと理解しようとすると気力体力を消耗するから流し読みに留めた。何言ってるかサッパリ分からないがとにかくボロクソにこき下ろしてることは分かる、何を読まされてるんだろうというところから始まり、比較的(ニーチェにしては)平易な言葉で綴られた生への強い肯定へと移る。濃い。坂口安吾の『堕落論』や三島由紀夫の『不道徳教育講座』の類だが、思想圏の高次元さに追いつくのが大変だ。何かと「分かった」と思わされてしまう世の中、「分からない」の壁にぶち当たりたい人におすすめ。圧倒的な「分からない」を前に、それ以外の大抵のことは頑張ればちゃんと「分かる」のだということを信じられるようになる。乾ききった広大な砂漠をただひたすらに歩き続けるような読書体験を得られる。たまに行き当たるオアシスの一滴一滴を掬い上げたnoteがこちら。

続いて『檸檬』より、表題作「檸檬」。繊細な冒険心と生の危うさがあって良かった。「ある崖上の感情」も欲望の主体が代替されていく様に村上春樹みがあって悪くない。他は特筆すべき作なし。全体に薄暗くよく分からないが、それはきっと私がなんだかんだ健康に生きられているからなのだろう。
ある人の好きな本とのことで読んだ『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。最後まで読まないとどんな話か説明できない、世界観の匿名性、欠落と回復、村上春樹らしさに溢れ、読む手が止まらないとはこのことだ。30章を読んでいる時に閃きが走り、あ、そういうこと!?と真実に気がついた。そして〈世界の終り〉は〈ハードボイルド・ワンダーランド〉の後日譚なのかもしれず、またその逆なのかもしれず、同時並行かもしれない、あらゆる可能性を孕みつつ循環しているように見える完全な小説。珍しくストーリーが収束しているのも好印象だった。
いつか読まねばと思っていた『神曲』。ついに細田守映画『果てしなきスカーレット』を契機に読んだ。読み物としては面白かったが、キリスト教と西洋史に根差したアレゴリー(寓意)と装飾の多い詩なので、読み解くとなると骨を折る。一人の人間が生涯目にしてきたものをひとつの長編詩群に収斂させた野心作で、政治的・神学的・哲学的・倫理的に大変濃密。数々の創作の源流として、良い摂取体験ではあった。

総括

今年は積読本や、これまで気になっていた本をたくさん読んだ。そういう時期なのだろう。そこまでグッとこないのもあったが、思わぬ名作とも出会えた。来年はどんな本を読む年になるだろうか。
最後に、2025年MyBESTとして以下を挙げたい。

◆エッセイ部門
🥇『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
🥈『そして生活はつづく』

◆小説部門
🥇『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
🥈『成瀬は天下を取りにいく』

◆ビジネス書部門
🥇『イシューからはじめよ』

(※年内随時更新)

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