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『最後のトリック』を読んで、発信の本質を考えた話。

「読者(あなた)が犯人になるミステリー」
──そんな物語、想像できますか?

私がこの本を手に取ったきっかけは、
文庫本のオビに書かれていた
「ビブリオバトル優勝」の文字。

ビブリオバトルとは、
参加者がそれぞれ
おすすめの本を持ち寄り、
プレゼンテーション形式で紹介し、
最も読みたくなった本を決める書評合戦。

そんな場で選ばれた作品なら、
きっと面白いはず!

そう思って手に取ったのが、この本。

物語は、ある作家のもとに届いた、
一通の奇妙な手紙から始まります…。

「あなたに、“これまで誰も成功させたことのないミステリーのアイデア”を売ります」

そのアイデアとは、
「読者(「あなた)が犯人である」という、
前代未聞のトリック。

これまでミステリーの世界では、
「意外な犯人」が
幾度となく描かれてきました。

探偵が犯人だったり、
動物が犯人だったり、
死体(!)が犯人だったり…。

そういった“驚き”のパターンは、
もう出尽くしたと言われています。

でも、
「読者が犯人」は、
まだ誰にも実現されていなかった。

そしてこの物語は、
その未踏のトリックを、
ちゃんと読者に“納得させる形”で
成立させているのです。

そのトリック自体は、
言ってしまえば、
一言で説明できてしまうほどシンプル。

それでも成立しているのは、
そこに“語るべき物語”があるからです。

・「なぜこのトリックが必要だったのか」
・「なぜこのトリックが成立し得たのか」
・「背景に、どんな愛や祈りが込められていたのか」

ラストに出てくる
「自分を殺してくれてありがとう」
という言葉の重みが、
深く心に残りました。

この本を読んでふと感じたのは、

「どんなに強いメッセージも、
正しいことを言っていても
それを語る“文脈”がなければ
響かない」

ということです。

ただ正しいことを言うだけなら、
AIにできる時代。

「誰が、どんな物語の中でその言葉を発したのか」
が伴ってはじめて、言葉は血を通わせ、誰かの心に届きます。

たとえば、朝活をしていない人が
「朝活はいいよ」と言っても
響きません。
「まあ、そうだね」で終わる。

けれど、もともと朝が苦手だった人が、
「続けることで生活がこう変わった」と語れば、
その一言には体温が宿り、人を動かします。

誰かの言葉を借りたり、
よくあるテンプレートを真似しても、
響かない。

でも、自分自身が歩んできた道、
自分だけの視点や体験から
生まれた言葉は、
必ず誰かに届きます。

だからこそ、
自分の“物語”を大切にしたいし、
してほしい。

日々積み重ねてきた努力、
悩んできた時間、
選んできた選択。

そこにはすでに
「発信できる価値」があるし、
「他者に貢献できる種」が
眠っています。

自分の文脈を深く見つめることは、
「私は何が得意か」
「どんな役割があるか」
という“軸”を見つけることにも
つながります。

それは今後、例えば
チームやコミュニティに参加したときにも、
自分の立ち位置や役割をつかむ手がかりになります。

「自分には発信することなんてない」

そう思っている人ほど、
自分の“日々の物語”に目を向けてみてほしい✨

そこから生まれる言葉は、
力強く、まっすぐに届いていきます。

この『最後のトリック』は、
ミステリーとしての面白さはもちろん、
「物語の力」と「語る人の文脈」の重要性を教えてくれる一冊でした📚

読み終わったあとにそのビブリオバトル優勝者の動画見たらまたおもしろかったです。

こういう、本との出会い方もあるな〜って感じで、読後の感想&気づき含めてシェアでした。おもろい😊


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