[WAIC2026]速騰聚創:車載LiDARをロボット向けに再設計
速騰聚創(RoboSense)は2026年7月17日、上海で開幕した世界人工知能大会(WAIC)において、第二世代の高精度・超広角・全固体デジタルLiDAR「E2」を世界初公開した。
E2は、同社が自社開発した超大面積SPAD-SoC「孔雀(PEACOC)」を中核に据えたロボット向けLiDARである。
想定用途は、ヒューマノイドロボット・四足歩行ロボット・芝刈りロボット・ドローン・空間データ収集装置・その他の高集積型ロボットなどである。
今回の発表でRoboSenseが示したのは、車載LiDARの単純な小型化ではない。
自動車向けで蓄積した光学、半導体、量産、耐久技術を、近距離作業や全方向感知を重視するロボットへ再設計し、Physical AI(物理世界AI)の「目」として提供する戦略である。
全固体デジタルLiDAR
RoboSenseはE2を、第二世代・高精度・超広角・全固体デジタルLiDARと位置付けている。
内部に機械的な可動部を持たず、電子走査によって周囲の三次元情報を取得する。
回転式LiDARや機械式走査機構と比べ、全固体化には、小型化・軽量化・耐衝撃性・長寿命化・量産性・消費電力低減などの利点がある。
とりわけ、転倒や衝突が避けられないロボット用途では、機械可動部を持たない構造の意味が大きい。
ただし、「全固体」という用語は業界内でも方式ごとに使い方が異なる。
E2については、RoboSenseが機械可動部を持たない電子走査方式として全固体と定義している、と理解するのが適切である。
手のひらに載るサイズ
E2は、前世代製品と比べて、本体体積を60%縮小、重量を40%削減、開口部サイズを77%縮小したとしている。
手のひらに載る小型サイズで、ロボットの頭部、腕部、胴体、各種高集積装置へ埋め込めることを想定する。
二つの受光窓を筐体内へ収めたフラットな外観とし、センサーの突出を抑えた。
これは見た目だけの問題ではない。
ロボット本体からLiDARが大きく飛び出していると、狭い場所で接触しやすい、転倒時に破損しやすい、衣服や設備に引っかかりやすい、外装設計を制約する、可動部周辺への搭載が難しい、といった問題が生じる。
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