美術とオペラ:『ユーゲントスティール、メイド・イン・ミュニック』(ミュンヘン・クンストハレ)とリガの《さまよえるオランダ人》
24年10月25日から25年3月23日までミュンヘン市中央にある「クンストハレ」で『ユーゲントスティール、メイド・イン・ミュニック』という特別展が開催されており、多くの人を集めています。
ミュンヘンは『ユーゲントスティール』を生んだ街です。
1896年、ゲオルク・ヒルトとフリッツ・フォン・オスティーニがミュンヘンで発刊した雑誌『Jugend(ユーゲント)』の名称が基になっており、「(雑誌)ユーゲントの(提唱する)スタイル」という意味です。
さて、ユーゲントスティールですが、日本語では『青春様式』と訳されていますが、この手の名称をわざわざ訳さなくてもいいように思います。
同様な芸術運動はフランスでは『アール・ヌーヴォー』として知られています。
ちなみに「ユーゲントシュティール」という発音・記載もよく見かけます。ドイツ人でもそのように発音する人も多くいます。
私は大学で「ユーゲント+スティールなのでユーゲントスティール」と習ったので、「ユーゲントスティール」と発音、表記しています。
美術関係者たちは私が聞いたところでは「ユーゲントスティール」と発音しています。
ユーゲントスティールのエポックはいつかというと、1896年から第一次大戦までを指します。つまり18年という短期間です。
私はアンティークも好きなのですが、買うものは、ユーゲントスティールに限っています。ところが、該当期間が短いこと、2度の世界大戦があったので、ものが少ない。
「ユーゲントスティール」として売っていても、型をとったコピーも多く、本物を見分けること、手にいれるにはなかなか手強いものがあります。
日本がユーゲントスティールに与えた影響、芸術運動の意味、世界的な波及などここでは書ききれず・・・ミュンヘンのこの展覧会の写真を掲載します。



建物の集中した地区は格好の美術・建築見学散歩コースになっています














「殺生してはならぬ」という諌言のもと、これはミュンヘンにあったヴェジタリアン・レストラン『エトス』の看板。
女性による経営でした
さて、ミュンヘンから遠く離れて・・・ラトヴィアの首都リガの一角にユーゲントスティール建築群があります。
リガはリヒャルト・ワーグナーが1837年から1839年まで首席指揮者を務めた町です。
2019年、リガ・オペラのワーグナー《さまよえるオランダ人》の新制作を観に行きました。





ワーグナーが住んだ家


リガのユーゲントスティール美術館内部とユーゲントスティール建築の写真です。







以下は・・・
ここのところ購入するかどうか悩んでいるユーゲントスティール、というよりフランス製なので、アール・ヌーヴォーのバッグ。120年ほど前のバッグです。
ちなみに当時、バッグは指に通して使ったので上部にリングがついています。
上述のアンティーク店で見た瞬間気に入り、「これほしい!携帯入れにちょうどいいし」と言ったところ、店の主人が「とんでもない。これは見て楽しむもの!携帯を入れるのなら売らない」と言われたのですが。

布地ももちろん見事なアール・ヌーヴォーのシルク。
ところが、中の状態が・・・。

確かに、実際に使ったら、すぐに裂けてしまいそうです。
でもよく120年ほども持ち堪えましたね。
断捨離を続けている近年、不要不急のものは買わないと思いつつ、本当に美しいものの魅力に抗うのは難しいし、プラクティカルなことだけでは生活がドライになるとも思います・・・・
FOTO:(c)Kishi
お知らせ:オペラ鑑賞ツアーのリンクです。
こちらはまだ間に合います。めったにない機会なので是非どうぞ!
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