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【#かなえたい夢】保育が好きなのに、続けられない現場を変えたい。

「お洋服」から「保育」へ。私が選んだ道

もともと私は、アパレルの仕事をしていました。

最初は20代・30代向けのブランドでしたが、
あるとき、ファミリー層向けのブランドへ異動になりました。

お店に来てくださるのは、小さなお子様連れのご家族たち。

卒園式のお洋服や、お母様のお洋服を選ぶお手伝いをする時間は、
とても幸せなものでした。

でも、そんな日々の中で、ふと気がついたのです。

「私はもっと、子どもに寄り添った仕事がしたい」
「保護者を支援できる仕事がしたい」

お洋服は、そのための素敵な「手段」だけれど、
私が本当にやりたいのは、子どもの成長を目の前で見守り、
支えることなんだ。

そうして私は、アパレルから保育士への転身を決めました。

「子どもと向き合う仕事」への希望を胸に、現場に飛び込んだのです。


保育士不足の正体

現場で私を待っていたのは、「時間が足りない」こととの戦いでした。

保育士不足の理由はひとつではありません。
でも、現場にいると、はっきりと感じることがあります。

一番の理由は、
仕事の量と、使える時間が、最初から合っていないことです。

子どもを見る仕事に加えて、計画を書く、記録を残す、
振り返る、引き継ぐ。

その量は年々増えているのに、それを担う人手や時間は、
ほとんど増えていません。

結果として、誰かが無理をしなければ回らない現場が続き、
「保育が好きなのに、続けられない」人が増えていくのです。


見えている書類は、ほんの一部

保護者の手元に届くのは、連絡帳やクラスだより。

でも、それは保育者が書いている書類の、ほんの一部です。

その裏には、計画、記録、振り返り、
個別の記録、引き継ぎなど、外からは見えない書類がいくつもあります。

子どもと向き合う仕事がしたくて選んだはずなのに、実際の毎日は
「時間が足りない」こととの戦いでした。

保育士の仕事は、子どもと過ごす時間だけで
成り立っているわけではないのです。


「きつい」の正体が、わからなかった頃

正直に言うと、私は長い間、「きつい」「終わらない」
と感じながらも、それが当たり前だと思って必死にこなしていました。

計画と振り返りが保育の質を支えていることは分かっている。

でも、そのこと自体が保育士の大きな負担になっているとしたら、
それは本末転倒なのではないか。

そんな違和感を、ずっと抱えていました。

かつて、一緒に組んでいたもう一人の担任は、
書類を書くのがとても苦手な先生でした。

その人に書く時間を確保するために、私がパートの先生と組んで、
一人で保育を回す日もありました。

結果として、保育の配置は常にギリギリで、
私は相手の分の書類も抱えることになる。

それ以外に、現実的な解決方法はありませんでした。

現場では、
「書類が苦手だから正社員にならない」
「担任は持ちたくない」
「もう辞めたい」……
そんな悲痛な声も珍しくありません。

そのとき、私ははっきり思いました。

これは個人の能力の問題ではない。構造の問題だと。


書類が増えた理由をあとから知った

保育の書類が多いのは、無駄な仕事が増えたからではありません。

一人ひとりを見る丁寧な保育になり、保護者への説明責任が求められ、
子どもと保育者を守るための記録が必要になった。

すべて、「保育の質を守るために、必要として増えてきたもの」です。

ただ、その一方で、書く時間や人手は増えていません。

だから現場では、誰かが無理をして埋め合わせるしかなくなっている。

問題なのは書類そのものではなく、「書く構造の限界」だと、
私は感じています。


「現場の手前」で止まっている技術

「じゃあ、ICTやAIを使えばいいじゃない」そう思われるかもしれません。

たしかに今、保育ICT業界には便利な機能が増えています。

しかし、それが実際に現場で使われるかどうかは、
「園や法人が導入するかどうか」次第です。

保育士一人ひとりが「使いたい」「助けてほしい」と思っても、
自分では選べない。

新しい技術があっても、現場の手前で止まってしまっている状況が
起きています。

だから私は、「仕組みがあるかどうか」ではなく、
「現場に届くかどうか」を変えたいと思いました。

人を増やすことも、制度を変えることも、現場の一人の保育士には難しい。

正直に言うと、「私に何ができるのよ」
と無力感を感じたこともありました。

そんな、ある日、IT関連の仕事をしている知人と
話していたときのことです。

保育士の書類の大変さを話すと、彼が何気なく言いました。

「それって、AIを使ったら、楽になるんじゃない?自分たちで作れるよ?」

!!!

その一言が、私の背中を押しました。

誰もやってくれないなら、私がやるしかない。

誰かの無理の上に成り立つ現場を、「仕方ない」で終わらせたくない。

そこで、私は、保育士さんの書類作成をサポートするAIシステムを、
自分たちで作ることにしました。


私がかなえたい夢

私たちが今、開発しているのは「保育AIまるっと」というアプリです。

これは、保育書類をすべて自動で勝手に作るものではありません。

保育士さんの短いメモをもとに、
文章の下書きを整えるところまでを手伝うAIです。

白紙から頭を抱えて考えなくていい。
最後に整えるのは、保育者自身の言葉。

考える負担と時間だけを、そっと軽くする。

でも、かかる時間は大幅に減る。
そんなAIアプリを目指しています。


私のかなえたい夢は、
「保育が好きなのに、続けられなくなる人を減らすこと」です。


夢がかなった、その先に見たい景色

書類に追われる時間が減れば、何が変わるのか。

単に「仕事が楽になる」だけではありません。

私が変えたいのは、「保護者VS保育士」
という、互いを疲弊させるだけの対立構造です

今の現場では余裕のなさから
「休みの日に預けないで欲しい。」
「今日誰か休まないかな?」と思う保育士。

仕事と育児の余裕のなさから
「少し子どもも具合悪そうだけど、仕事を休むわけにいかないから預けなきゃ。」
「夫婦の時間や自分の時間が全くないから子どもを預けたいけど、ダメな親だと思われるかな?」と思う保護者。

そんな、「子どもの押し付け合い」のような空気が
生まれてしまうことがあります。

でも、本当は保育や子育てって、楽しいはずなんです。

保育士に余裕があれば、保護者にもっと優しくなれる。
子育てを一緒に楽しめるパートナーになれる。

「早く迎えに来て」ではなく、
「今日、こんな素敵なことがあったんですよ!」と笑顔で伝えられる。

誰のためにもなっていない構造を変えて、
一番のしわ寄せがいっている子どもたちが、
一番大切にされる当たり前の環境を取り戻したい。

保護者を支援し、子どもと一緒に成長を喜べる。

そんな未来を、私はつくりたいのです。


現場の温度の中で、作り続ける

「保育AIまるっと」は、まだ完成したシステムではありません。

失敗するかもしれません。
でも、誰かが代わりにやってくれるわけではありません。

私は、現場の保育士として働き、現場の温度の中で、
本当に使われるシステムを作ります。

これはまだ、完成した夢ではありません。

でも、誰かの無理の上に成り立つ保育を、
そのままにしないための挑戦です。

幸い、この挑戦はもう、私一人のものではありません。

現場の忙しい合間を縫って、
現状のヒアリングに付き合ってくれる仲間たち。

試作品に触れ、真剣な意見やアイデアを出してくれる
保育士さんたち。

私の想いを技術で形にしてくれる開発パートナー。

そして、開発に行き詰まり頭を抱える私を、
一番近くで支え続けてくれる夫。

たくさんの人の「変えたい」「良くしたい」
という想いと、期待を受け取っているからこそ、
私はこの道を、諦めることなく進みます。


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