子供のころ、どんな本を読んで、何を感じましたか?
【ハッピーライティングマラソン5回目のお題】
あなたが、子供のころに、本を読んで感動した体験について書いてください。
「あなたは子供のころ、どんな本を読んで、何を感じましたか?」

子どもだった私が、本の中に見つけたときめきと憧れ
子どものころ、本を読むという行為は、
世界を広げる魔法のようなものでした。
不思議で、ちょっとおかしくて、
現実ではありえないようなことが、まるで目の前に起きているかのように感じられる。
そんな体験が、確かにあったのです。
手近な本を、何度も読む
小学校に上がる前は、家や親戚の本棚、幼稚園に置いてある本など、
「手近にある本」を繰り返し読むのが日課でした。
今でもよく覚えているのは
ちびくろさんぼ
ぐりとぐら
クオレ
ギリシャ神話
中でも『ちびくろさんぼ』は衝撃でした。
トラがぐるぐる回ってバターになっちゃう!?という展開に

「そんなこと、あるわけないじゃん💦」
と思いながらも、
「あったら面白いなー、ホットケーキ食べたいなー」
と、想像がふくらんで止まらなかったのを覚えています。
「ありえない」と「でも、あったらいいな」の間を行き来できるのが、子ども時代の読書の醍醐味だったのかもしれません。
ドキドキした、神話の少年たち
ギリシャ神話にも夢中になりました。
中でも心惹かれていたのは、神様ではなく少年たち。
水面に映る自分に恋して、水辺の水仙になってしまうナルキッソス。
美の女神アフロディーテに愛されたアドニス。
周りにはいないような美しい男の子たちがたくさん出てきて、
その姿を想像するだけでドキドキしていました。
物語の中では、大人よりも少年たちの方が、どこか自分に近くて、遠い存在のように感じられたのです。
図書室というワンダーランド
小学生になると、読書の舞台は「図書室」へと移っていきました。
部屋中に並ぶ本棚、紙の匂い、静けさ。
休み時間になると図書室に駆け込んで、
あっちの棚、こっちの棚を眺めながら、新しい出会いを探していたのを覚えています。
高学年になると、推理小説に夢中になりました。
• コナン・ドイル
• アガサ・クリスティ
旅先のホテルで事件が起き、宿泊客たちと交流する。
そんな物語の舞台に、心が惹かれていました。
物語の中のライフスタイルに憧れて
読書を通じて、登場人物たちの「ライフスタイル」にも憧れるようになりました。
• 馴染みの宿があること
• ホテルでの出会いと会話
• 進路を“なりたい自分”から選ぶ
どれも子どもだった私には遠い世界でしたが、
「いつかこんなふうに生きてみたい」と思う気持ちは、その後の進路選択や旅への好奇心につながっていった気がします。
「原書で読んでみたい」という夢
中学生のとき、ある作品の中で登場人物が
「原書で読めるようになりたい」と言っていたシーンに出会い、
その一言に強く惹かれました。
「外国語で本を読むって、なんてかっこいいんだろう」
このときの気持ちが、外国語を勉強する原動力につながっていきました。
後に翻訳や通訳の仕事に関わったり、音楽家に転身してからも、
自分が歌う言語は日常で使えるくらいにしたいと、今も学び続けています。
どの作品だったかも思い出せない、ほんの一場面の衝撃。
でも、あのとき心を震わせた感動が、ずっとわたしの中に残っているのだと思います。
恋愛小説との出会い
そして中学生の終わり頃、
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』に出会いました。
たぶん、文学作品として初めて読んだ「恋愛小説」。
ダーシーの心の変化がとにかく衝撃的で、
読むたびに新しい発見があり、何度も何度も読み返しました。
この作品は、のちに大学の卒論テーマにも選んでいます。
まさに、恋愛小説好きの原点ともいえる一冊です。
そして、今に繋がっていること
今の私は、旅を日常に取り入れています。
エアライン修行で那覇を往復したり、ホテル修行を楽しんだり。
いつのまにか「お気に入りの宿」や「スタッフとの会話」が心地よくて、
ただ泊まるだけじゃない、そんな体験を求めていた自分に気づきました。
子ども時代に本で出会った「旅のスタイル」や「憧れの人たち」。
それは遠い夢物語ではなく、読むことで少しずつ現実につながっていったように思うのです。
お題が自分を振り返るきっかけに
ハッピーライティングマラソンに参加することで、いつのまにか忘れていた感情や風景を、少しずつ掘り起こすことができています。
自分の「外」からテーマが投げかけられるのも、書き手としてよい刺激になっています。
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