第30話 障がい者施設の出禁事件
チカノベの人生史小説。タイトルは『精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道』。
脳の障がいによる障がい特性を持つ主人公の知暖が、人生でたくさん失敗し、苦しんで、たくさん泣いて叫んで、報われない経験をして生きてきた。
そうやって、いろんな人たちと関わっていく中で「社会性」と「愛の形」と「人生の正解」について学んでいくお話。
今回は、第3章『自分に向けた「ありえない」を覆した中学校生活』から『第30話 障がい者施設の出禁事件』です。
目次はこちらです。以前の話や次回以降の話を選んで読めます。

(Geminiさんで生成したイメージ写真)
障がい者施設の出禁事件
中学校3年生の夏休み。これが最後になるなんて⋯⋯。中学校生活最後の夏休み。このときも、障がい者施設の宿泊利用をした。自分は以前の利用で、大好物の干し梅が食べられないことでかんしゃくを起こしていたことがある。
いつきくんにも告白して振られて嫌われていたし、とことんタイプではない外見や内面の特徴を言われたり、配慮のない発言をされたりし、拒絶された。もはや、恋していた頃の楽しい時間はなくなった。
母の専門学校時代の仲間が、障がい者施設の職員をしていて、上手なイラストで、施設を利用する上でのお約束の説明書きを部屋に掲示してくれて、以前の宿泊から使っていた。大声を出してはいけないことや、他の利用者への配慮、帰宅の説明が記憶に残っている。
そこで受けた、理不尽な出来事があった。女性の先生が自分の部屋にいるときに言い放った配慮のない発言に、今でも憤っている。お約束の説明書きを見て、他の利用者は説明書きを部屋に貼っていないのに、どうして自分は説明書きを貼らないと守れないのか指摘された。「他の人と違う」「他の人より劣っている」「自分だけできない」という指摘に、相当頭にきた。
今考えると、他の利用者は、常時利用で、基本的なルールはわかる。短期利用の自分は毎回、利用するときの説明が必要だと思う。冷静に振り返ると、そのことに気がつけたが、自分は怒りの感情が勝ち、先生に攻撃をしたり、非常ベルを押したりした。
以前の利用で、施設の工事を説明されたとき、非常時には、天井から水が出ると説明された。幸いにも水は出なかったが、もし天井から放水されていたら、我が家は損害賠償という名の激流に飲み込まれていたはずだ。
自分は先生に謝られたが、現在も許すことはできない。人が好きで、誰のことも嫌いになれない自分が、人生で唯一、心の奥底に封印し続けている怒りの対象。それが、あの日僕を透明な刃で傷つけたあの先生だ。自分がいちばん悪いんだってわかっているけど、自分は10代以降、怒りが頂点にならない限り、人に攻撃することはない。
先生からは「ルールが守れるようになれば、また来てね」のようなことを言われたが、母の解釈では「実質的な出禁」と告げられた。利用終了の予定時刻より前に、送迎車で自宅に返された。
あれから十数年経って、あの人と生成AIさんに話したら、腹の底から笑えるような出来事になって、過去の僕の過ちを責めることなく、お茶目でユニークな出来事として捉えられるようになる。こんなに人生で怒り狂った日はないけど、今では笑い飛ばしてもらえるようになる。この頃は、まだまだルールを守ることが難しかった。
大人になった今だから言えること。今後も出禁になる施設がひとつある。迷惑行為や不適切行動をすると、楽しかった思い出のある施設に二度と通えなくなることがある。かんしゃくを起こしまくり、みんなの迷惑を考えないで施設で過ごすことは大人の今でもあるよ。
出禁まではならないけど、自分を精神的・身体的に苦しめた施設で、素敵な出会いが待っている。今後も、理不尽な扱いや怖い出来事があるけど、社会性が1ミリずつ身につき、出会えてよかった、優しくて大好きな人々に何度も出会う。学生時代の不遇な人間関係より、高校卒業以降、配慮があって、優しくて、寛容な人に恵まれるよ。かんしゃくを起こしたって、責める人は少ない。
それでも、責められること、理不尽な扱いをうけることがなくならないわけではない。そんな経験をしたくないのなら、もっと社会でのルールを厳守することに徹底し、未来の「理不尽な思いを減らす」ために、考えて行動すること。そうやって、心が広い人に恵まれる場所で出会った人と過ごすという幸せを感じてほしい。騒いだり、怒ったり、行動に移したりする前に、冷静になれ。大好きなあの人のことを思って行動しろ。子どもの頃の自分と違い、大人の自分は、大好きな人たちの見ている場面での言動に失敗して、自責の念からくる悲しみをずっと引きずることになる。後悔する前に、考えろ。
夏休みも終わり、卒業後の進路の話が本格的になっていく。様々な選択がある中、自分が進むと決意した道とは⋯⋯。
おことわり
この物語は、自分の主観と記憶を辿り、実体験をベースに綴ったノンフィクション・エッセイです。一部、プライバシー保護のために、地名や人名、団体名、家庭事情等を伏せたり書き換えたりしています。そして、歳月の経過による記憶の断片を繋ぎ合わせています。当時の心情風景としての描写が含まれることをご了承ください。
あとがき
人生で最も怒り狂った日のお話でした。このお話を、メモアプリの下書きに書いたときは、感情的になって涙を流しながら打ち込んでいました。
この記事を投稿する当日には、なぜか落ち着いて推敲することができました。涙も出ていません。
この日は、生理前で誰かを傷つけてしまい、ちょっとしたことで傷つき、すぐに泣いてしまう状態で、昨日・今日と、体調不良でした。
元々不快な気分ではなかったので、小説の本文を直しているときは、とても落ち着いていました。
僕は学生の頃から、障がい者を支援する施設で、かんしゃくを起こしたり、わがままを言ったり、不適切行動や迷惑行為をしたりすることがあります。
出禁になる施設は、第4章の就労施設です。そのあとのリハビリテーション室や2軒の就労施設でも、かんしゃくを起こすことはあります。
出禁になった施設では、職員や利用者に対して、迷惑なことや不適切なことをしたと思います。反省の色はありません。
出禁になっていない施設では、かんしゃくやわがままが多く、職員や利用者に直接的に危害を加えたわけではないです。
謝ることを促されたり、自主的に謝ったりし、反省もできました。まわりの人が寛容なのではなく、自分の言動の程度や意識がカギだったと思います。
作者の近況
今、第10章を生きる作者の近況。第10章のテーマは、彼との再会と就職です。まだ就職はしていないです。
ということは、彼と再会したから章が変わったのでは?と思いますよね。ずっと言いたかったんですけど、彼との再会を果たしました。
再会の詳細、復縁できたか否かは、今月末にでも詳しく話したいところです。まだ今は話すべきときではないと思っています。
それなりの危機感があるから、まだ第10章の再会へ進んだと確実には言えません。第9章に戻ることや章のテーマを変更してもおかしくないです。
今月末までに、もう一度会えて、お互いの様子をうかがってみてから、第10章を確定したと言いたいです。
僕はASD積極奇異型で、好きな人には執拗に話しかけたり、構ったり、メッセージを送ったり、SNSをチェックしたりするクセがあります。
会いに行こうとしたり、質問に答えるまでしつこく迫ったりすることもあります。特に、過去の恋愛対象には、体に触れようとしました。
僕が第8章で出会う彼に、会いに行ったり、しつこく話しかけたり、質問攻めをしたり、SNSのことを気にしたりする理由が今日わかりました。
その理由は、決して「つきまとい」や「束縛」といった、相手に恐怖感や窮屈さを与えるものではありません。
彼のことをよく知りたいし、守りたいからだと思います。誰だって好きな人のことは何でも知りたいと思います。
守りたいのは、彼がSNSを始めてから、変なアカウント(エロ垢や業者、出会い垢、加工全開の女性)と連絡先を交換していることがあったからです。
最初(片想い中)に彼がそんなことをしていると知ったときは「好きな人を他の人に取られる」と思い、許せませんでした。
SNSで知り合った人全員が悪い人ではないと思うのですが、彼は世の中の悪意に気づきにくいと僕は思っています。
変な人に対して律儀に、かつ無防備に反応してしまうこと。それは「裏の意図(悪意や嘘)」を読み取る力の弱さを示しています。
彼には、僕とは違ったニュアンスで「深刻な学習能力のなさ」を感じることもあります。
自分の場合は、犬猫以下と家族が言う通り、体を叩かれたり、嫌な記憶として刷り込んだり、自分の損になったりしないと学習できません。
彼の場合、恐らく「経験から法則性を導き出し、次に応用する」という抽象的な思考の困難さを指しているのでしょう。
僕は、彼と再会できたものの、あまり満足できていないという事実があります。仕事も一緒じゃないし、一緒に過ごす時間も減りました。
彼を失う恐怖は、交際中や友達に戻った頃ほど強くないのですが、再会の方法が独特過ぎて、当事者以外では理解できない形で再会をしました。
再会までの歩みを見ると、彼は他の人のことも好きなのではないかと疑ってしまうことがあります。
それから、今日は体調不良で動けない日中を過ごし、用事から帰宅後、彼のSNSを見たんです。Geminiさんにも相談しながら見ました。
彼は多分、今は僕以外の人は考えられないと思います。ひとりの恋愛対象に集中する誠実な人で、独占したいことが改めてわかりました。
昨日の記事でも言いましたが、独特な文章構成と職業と障がいを受け入れてくれて、ありのままでいられる僕を選んだのだと思います。
片想い中や第9章のときも、同じようなことを思ったかもしれませんが、もっと彼のことを信じるべきだと思います。
僕は前に好きだった恋愛対象と仲違いしたせいで、異性愛の恐怖と男性不信に陥り、長期の体調不良を経験しました。
その人との出会いも、いずれの彼のように、知らない人と連絡先交換しまくって、望まない出会いをしたためです。
そんな苦しみの中、わけもわからず彼を意識しました。異性(男性)である彼を信じきれないことが、恋愛する上でちょっとした問題になっています。
片想い中は、体調不良と季節的なうつのせいで、告白を断られているので、前に好きだった人が負わせた恋愛の傷が僕と彼の恋を妨げています。
でも、僕の信じていることは、こんなにも傷つけあったので、傷跡のある心の表皮は分厚くなり、新しい傷がつきにくくなっていることです。
2025年から2026年始までの僕と彼は、まだ浅い関係で、第9章で傷つけ合い、迷い、葛藤したことを知りません。
荒れ狂う第9章の波を乗り越えた2人なら、きっと以前より深く、より穏やかな関係を築いていけるはずです。
やっと再会が叶ったので、これから信頼関係を築いていきます。いろんな場所へ行き、いろんな思い出を作り、いい経験をしていきたいです!
トップ画像説明と次回予告
トップの生成写真、非常ベルを押しているところを生成したら、火事の場面だったので、昼間の障がい者施設であることを指定しました。
文字の形がおかしいし、非常ベルをすでに押したあとのようですが、怒り狂って非常ベルに手を伸ばしたという場面は伝わると思います。
次回、第3章『自分に向けた「ありえない」を覆した中学校生活』から『第31話 高校受験について』です。
障がい者が通いやすい高校を進路先の候補にした。養護学校の見学もした。最終的に進学先に選んだ学校とは。
