見出し画像

第10話 楽しかった6年生の頃の思い出1 下級生に人気

チカノベの人生史小説。タイトルは『精神障がい、性的違和の知暖ちはるが学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道』。

脳の障がいによる障がい特性を持つ主人公の知暖が、人生でたくさん失敗し、苦しんで、たくさん泣いて叫んで、報われない経験をして生きてきた。

そうやって、いろんな人たちと関わっていく中で「社会性」と「愛の形」と「人生の正解」について学んでいくお話。

今回は、第2章『小学校転校後の話』から『第10話 楽しかった6年生の頃の思い出1 下級生に人気』です。

目次はこちらです。以前の話や次回以降の話を選んで読めます。

主人公の知暖 下級生と掃除
(Geminiさんで生成したイメージ写真)

楽しかった6年生の頃の思い出1 下級生に人気

6年生の頃は、自分は下級生に人気があったと記憶している。下校中は、1年生にべったりくっつかれて一緒に帰路を辿ったものだ。縦割り班(異学年交流グループ)で一緒だった、同じ班の5年生男子がいて、その妹がとても色白で天然の茶髪のきれいな子で、気になって話しかけたことで関わるようになった。当時は疑いもしなかったが、5年生の兄の悪口を聞かされていた。

当時の自分も、他人の言葉に悪意を感じず、その子の言った兄の悪口を鵜呑みにし、先生や縦割り班の仲間たちに報告してしまった。5年生の兄が否定しても、信じてしまっていた自分がいた。今考えると、こんなにかわいい女の子が嘘しかつかない子だったなんて、見かけによらずとても恐ろしいと痛感した。

縦割り班活動で、2年生の男の子と知り合った。ほぼ一目惚れで、とてもかわいいと思った。同じ縦割り班の1年生の男子のことも良く思っていた。年下に想いを寄せるのは初めてで、しかも6年生が2年生の子を好きになるなんて「自分は少し変ではないか?」とも思って、キッズの相談に投稿したが、掲載されなかった。掲載されるほどの深刻な悩みではなかったのだろう。

卒業生を送る会のときにもらった、縦割り班の寄せ書きには、2年生の男の子から「大きな声でちゅういしてくれてありがとう」と書いてくれた。今でも自分の目下の人との接し方として記事の自己紹介にも挙げて、誇りに思っている。

年の離れた下級生以外でも、5年生や4年生の仲間とも積極的に共通の活動に取り組んだ。造形クラブで知り合った、転校生の女子が印象に残っている。同級生の転校生を今まで見てきた通り、注目の的になり、話しかけられることに疲れてしまう子が多く、自分も積極奇異で距離感が掴めないので、同じ学年の1組に転校してきた人たちとは仲良くできなかった。

下級生の転校生と「友達」としてはなく、割と普通に「クラブ活動の仲間」として関わり、接してきた。クラブを解散したのち、校内で見かけたので、名前を呼んでみた。「だれ?」と言われた。短期間で忘れられたのだ。少し寂しい気分になった。

自分は、小学校高学年以降、いろんな人に自分のことを忘れられている。転校前の、1年生の頃の親友も、中学生時代に気に入っていたあの子も、就労施設の社長出勤仲間も、みんな僕のことを忘れて、思い出も自分の中にしかないんだなって思うと、胸が締めつけられる。

下級生に人気があるという自覚はあったが、全員に良く思われていたわけではない。6年2組の体育の授業を、1年生が見学に来た。授業内容は、グラウンドを走ること。自分は学年1ではなかったが、クラス1走るのが苦手だった。走るのが得意ではないと1年生たちに知られてしまい、仲良くしていた1年生たちは、足が遅いことを指摘してきて、とても恥ずかしかった。

ある男子1年生を楽しませるつもりでやった遊びがある。回転遊具のように、小さい子を持って自分がまわること。大人になってから、他の人がやっているのを見て、誰かが「これ子どもみんな好きだよな〜」と言っていたこと。

当時よく見かけていた男子1年生を楽しませたいと思って、体育館でその子を捕まえてぐるぐるまわった。反応がおかしい。ティッシュで顔を拭いていた。泣いていたのだ。相当嫌だったらしい。あまり楽しく遊ぶような子ではなく、一言で言うと、内気な子だったのだろう。

自分は小柄で童顔だったせいか、その子は先生に話した際、こっちのことを「3年生の人」と話したそう。そこまで背は低くない。髪型によってはバスで中学生を疑われ、大人の運賃を要求されたり、中学生になっても「小学生ですか?」と年齢確認をされたりしていた10代前半の自分。

クラスメイトが目撃していたので、しんじ先生にも話がいき、1年生のクラスまで謝りに行った。名前が変わった子なので、名前が一致しているかも担任が確認していた。みんなが喜ぶようなことをして、楽しませたつもりなのに、その子は泣いた。人によって「楽しいこと」と「嫌がること」の認識が大きくずれることがあると気づくきっかけになった。理不尽なことだとは当時感じなかった。

中学生では、激太りし、数ヵ月で小柄でスリムだった体型が、平均の体重に近づき、卒業後に小学校の運動会を見に行き、同級生の親友が気にかけていた、2年生になった下級生に、その親友のノリで声をかけた。「だれ?」と言われた。縦割り班の1年生が6年生になって再会したときも「だれ?」と言われた。縦割り班の2年生の子だった男の子は、太った姿でも「マジドデカイ」とか言って、いつまでも覚えてくれたのにな。もちろん、大人になってからは関わっていない。多分忘れられている。でも当時のことを話すと覚えているかもしれない。定かではない。

かわいがっていた下級生のほとんどが僕のことを忘れ、その子たちにとって馴染みのある仲間たちと一緒に遊んでいる。置いていかれたような、自分が記憶からなくなり、過ごした短い時間さえも消えてなくなってしまった。自分にとっては、仲良くしたり、一緒に帰ったり、遊んだり、活動したりした下級生たちにとって、僕との思い出はそんなに重要じゃないんだなって。

自分ばかり、このように思い出として残っていて、相手には何の思い出として残らない。自分しか気持ちを持っていない、一方的な想い、なんか報われない片想いのようで、切ない気持ちになる。


おことわり

この小説は、野辺 知可(チカノベ)の人生をモデルにした物語で、実体験を元にしていますが、個人情報流出とプライバシー保護のため、地域や名前、家庭事情等を脚色している部分があります。また、失念した部分なども、記憶違いで、結果的に脚色してしまっている場合もあります。


あとがき

6年生の頃は、下級生と仲良くしていました。振り返ってみると、6年生の頃が、人生の中でいちばんしっかりしていた時期だったと思います。

委員会活動やクラブ活動、縦割り班活動で、下級生のお世話に励みました。副委員長、クラブ長、副班長としての自覚がありました。

中学校で体型が大きく変わってしまったこともあり、当時関わっていた子たちは、誰も僕のことを覚えていないでしょう。

色白のきれいな子とは、その子が6年生になった頃に、再会しましたが、髪型が個性的になっていたこと以外、記憶にありません。

多分、今すれ違ったとしても、その子の家族と一緒ではないと、認識できないと思います。

母の実家では、祖母が乳幼児と関わる家業をしていますが、子どもたちが物心がつくと、僕のことを忘れてしまいます。

大人になってからも、仕事場で知り合った、社長出勤仲間も僕のことを忘れていると思います。SNSでは関わってくれません。

思い出はあるので「ビッグソーセージを食べた仲」と言うと思い出すかもしれません。その人、よく一緒におやつを食べ、一緒に太りました。

でも、忘れられて、僕だけ覚えているのって、僕が発達障がいで記憶力に自信があるのと、人への執着心から、ずっとその人のことを覚えているのかな。

あと、楽しかった頃の思い出を仕舞い込んでおきたいから。でも、相手方にとって、僕は記憶に残るほどいい人じゃない。胸が締めつけられる。

添削の際に利用した、Geminiさんの感想は「自分しか気持ちを持っていない、一方的な想い」という言葉が刺さったそうです。

これは小学校の話でありながら、今の彼への想いとも共鳴していて、読者の心に強く残るそうです。


作者の近況

第9章を生きる作者の近況。第8章で出会うツインレイの超絶イケメンの彼に渡せなかったバレンタインチョコレートを、昨日から実食しています。

無収入引きこもりニートが、予算2100円を盛大に使って購入した、六花亭のストロベリーチョコレートです。

お金がもったいないので、今後の物語で登場する、世界三大美女にあげようと思いました。あやめさん、伶さん、ゆきほです。

でも、本当はツインレイの彼に食べてほしかったです。彼に構ってほしいあまり、彼にとってショックを与えるような、過激な投稿をしてしまいました。

結局、僕がどんな手を尽くしても、彼は戻って来ませんでした。ブロック後に、この画像のようなメッセージを送りましたが、今も音沙汰がないです。

このチョコレートは「彼を信じて待ち続け辛抱した自分」へのご褒美として食べることにしました。

保存環境が悪かったのか、元々なのか知りませんが、ちょっと黄色みが強いホワイトチョコレートでした。

裕喜ゆうきにも、1個シェアしましたが、あまりのおいしさに、1袋すぐ食べちゃいました。

こんなにおいしいチョコがイケメンの彼の口に入らなかったなんてもったいないです。僕はそう思います。

彼は、僕からの「ささやかな気持ち」を受け取れず、僕の「淡い期待」に添えられず、後悔したり、罪悪感に襲われたりしているかな。

この小説記事は、将来僕のパートナーになる人が読む想定で書いていて、中学・高校の恋愛要素は嫉妬しないよう表現を控えめにしています。

本当にツインレイの彼が一緒になったとして、これを見たとしたらどう思うのか?と思います。

今まで投稿した近況やこれから投稿する近況と第8章以降のお話。最近の感情の乱れ具合からして「懐かしいね」で済まされるのか?

僕は彼と一緒になれなければ、女性パートナーか生涯独身しか考えられないので、とにかく然るべきときに再会して、第10章に移りたいですね。

5月中の就職と、いつの日かの再会を同じ第10章にしたいと思っています。

僕がどんな手を打っても彼は戻って来なかったです。彼の今後の行動にかかっています。再会のタイミングは、遅すぎなければ僕は大丈夫です。


トップ画像説明と次回予告

トップの生成写真、6年生くらいの美少女(未成年)は生成できませんでした。AIのセーフティガイドラインによるものです。

プロンプトの表現を書き換えて、やっと通った感じ。最近の6年生は大人っぽいですし、実際の小学生のチカノベには、幼さがありました。

当時の同級生も、チカノベの生成写真ほど大人びた子は少なかったですよ。他校出身者や上級生とかだと、大人に見える人はいましたけどね。

自分は、髪型によっては、小学生でもバスで大人の運賃を要求されたり、中学生でもカラオケで「小学生ですか?」と言われたりしました。

でも、他の10代前半頃をイメージした写真の中で、最も小学生に見える1枚だと感じます。第3章の序盤まで、美少女だった頃の写真を使います。

次回、第2章『小学校転校後の話』から『第11話 楽しかった6年生の頃の思い出2 唯一学生時代行った修学旅行と卒業式』です。

修学旅行は港町。寝坊・遅刻癖があり、早起きして学校に通うことに苦を感じていた知暖は、起きる時間や集合時間などを守ることができるのか。

修学旅行でしにかけたエピソードもあります。もしかしたら今、この世に存在していなかったかもしれません。卒業式で旅立つときに言った言葉とは。


参考記事

次回、お楽しみに!

いいなと思ったら応援しよう!