葉(アンスリウムへの葉水や葉面散布の効果)
それぞれの環境、育成方針、考え方があり、それに正解不正解などないと思っている。
このテーマに限らず、私がnoteに記録していることはすべて「我が家の環境では」「今のところ、こうしている」でしかない。
葉水についても賛否両論あることは理解しているが、私は葉水や葉面散布には効果があると実感しており、またその実感についての論拠を調べてみた記録。
▶️葉水と葉面散布の違い
葉水と葉面散布って何が違うの?っていうところの整理から。
👉葉水
目的:湿度補助・葉の洗浄・ハダニなど乾燥害虫の予防
中身:基本は水(多くの場合は水道水)
効果:一時的に湿度を上げる/葉を清潔に保つ
👉葉面散布
目的:肥料や活力剤の養分を葉の表面(気孔やクチクラ)から吸収させる
中身:希釈した肥料・活力剤入り溶液
効果:微量要素(Ca, Mg, Fe, Mnなど)や活力成分を直接補える
▶️私のルーティンとしては・・・
👉毎朝
育成ライトをつけてまわりながら、アンスリウムの成熟葉、新葉に関係な
くすべての葉に葉水か、葉面散布をしている。
葉の表は軽く、葉の裏にはたっぷり、茎にもスプレーで水か、溶液を
吹きかける。
👉毎夜:
育成ライトを消す直前に、カルシウムエキスを薄めた溶液を
新芽、新葉、成長点にのみピンポイントで、スプレーで吹きかけている。
▶️私がなぜ葉水や葉面散布を全葉にやるのかというと
成熟葉であっても、葉水や葉面散布をすることによって葉の健康を維持できることを体験したから。
なんとなく植物には葉水や葉面散布をするものだと思ってやっていたが、あるとき「これ、意味あるの?」と思ったのと面倒になったので、毎朝やるのをやめてみた。
気が向いたときにだけ葉水や葉面散布をするが、基本はやらないみたいな。
しかし、途中でふと気づいたのが「葉水をすると葉っぱが大きくなる気がする」ということ。
気のせいかなぁと思い、一番反応が分かりやすかったアンスリウムで、葉水や葉面散布を毎日する株、全くしない株を作って実験してみたところ、やはり葉水や葉面散布をした方が葉が大きくなっていて、色も濃いグリーンになり、葉の厚みも増して、いかにも健康そうな葉になっていた。
▶️なんでも論拠を欲しがる癖がここでもw
なぜ葉水や葉面散布をすると葉が健康的に、大きくなるように感じるのかを調べてみた。
👉湿度補助
・室内栽培では環境湿度を70%以上に維持するのが理想だが、
葉水は「局所的な湿度補助」となる。
👉気孔からの栄養吸収(葉面散布)
・微量要素(Ca, Mg, Mn, Feなど)や活力剤を直接補給する手段。
・特にカルシウムのように移動性の低い要素は新葉へ届きやすくなる。
👉葉面の清浄化
・ほこりや汚れを流すことで光合成効率を上げる。
・病害虫(ハダニなど)の予防にもつながる。
👉成長サポート
・新葉の展開をスムーズにする。
・成熟葉の健全性(艶・厚み・寿命)を維持する。
葉水は光合成効率を上げること、葉の健全性を維持すること。
葉面散布は葉に直接的に微量要素を補給できること。
これらが私が感覚的に、葉水や葉面散布は効果があると感じていたことの理由っぽい。
▶️光合成効率が上がったり、葉の寿命が延びる理由
なんで葉水や葉面散布で光合成効率が上がったり、葉の寿命が延びるんだろうと思ったので、さらに調べてみた。
👉光合成効率が上がる理由
・葉の表面についたほこり・汚れが光を遮る
→ 葉水や葉面散布で洗い流すことで光透過性が改善する。
・葉の表面の気孔がきれいであること
→ 汚れに覆われていると気孔が閉じやすくなる。
・湿度が叶えば蒸散が適度に抑えられ、水分ストレスが軽減
→ 葉が乾燥でしおれる時間が減る。
これにより光を受けられる時間が増える。
・葉面散布による微量要素の補給が光合成に必要なCa/Mgなどの
制限因子を解消する場合がある。
(例:Mgが少ないとクロロフィル合成が弱くなるなど)。
👉葉の寿命が延びる理由
・葉が健康であることで、老化や損傷が出る確率が下がる。
・傷や斑点が少ないと光合成能力を長く維持できる。
・葉の表面がきれいで湿度管理が良い
→ 病気・虫害の被害が少ないことでダメージ累積が減る。
・栄養供給が安定していると、葉の維持コスト(細胞の補修・代謝)が
下がる。
・成熟葉も栄養+水分状態が良いと、枯れたり落下する前に十分に役割を
果たせる(葉数・大きさの維持につながる)。
▶️カルシウムエキスを新葉だけに与えるのは・・・
ルーティンとして、毎夜、新芽、新葉、成長点のみにカルシウムエキスを薄めた溶液をピンポイントで散布しているが、その理由としてはこんな感じ。
👉新芽、新葉、成長点のみに限定している理由
📌カルシウムは非移動性の栄養素
・一度取り込まれたCaは株の中で移動しないため、古い葉や茎から新葉
には移らない。
→ 必要な場所に直接与えるしかない。
📌細胞壁の形成に必須
・Caは新しい細胞の壁や膜の材料になる。
・特に成長点や新葉は細胞分裂が活発なので、Ca不足=奇形や展開不良
につながる。
📌欠乏リスクをピンポイントで解消
・根からの吸収だけだと新芽まで十分に届かない場合がある。
→ 必要な場所にCaを直送して欠乏症を防ぐ。
👉夜に与えている理由
・日中は蒸散が活発なため、 散布液が乾きやすく、吸収効率が下がる。
・夜は蒸散が弱まるため、Caが葉の表面にとどまり、ゆっくり吸収されや
すい。
これにより、結果として「新芽の展開不良・葉縁のチリチリ・花芽の障害」を予防できる。
また、濃いカルシウムエキスを時々与えるよりも、ごく薄いカルシウムエキスを毎日与えた方がカルシウムを安定的に供給できる。
アンスリウムを育て始めたころから、新葉が開いたときから穴が開いていたり、傷だらけだったりと、キレイに新葉が展開してくれたことがなく、かなり悩み、調べた結果、たどり着いたのがカルシウム不足だった。
夜にカルシウムエキスを新芽、新葉、成長点に与え始めてから、少なくとも新葉に穴が開いた状態で開くということはほとんどなくなり、きれいに展開してくれることが増えた。
▶️葉水や葉面散布にデメリットはある?
答えは「YES」だと思う。
水道水のカルキやミネラルで葉に白い跡が残ったり、作業負担が増加するのはもちろんのこと、湿度が高すぎる環境で夜間に乾き残ると、斑点病やカビ(炭疽病など)のリスクになるらしい。
しかし、あくまでも私見ではあるが、朝に全体散布 → 風で乾かす、夜はピンポイントに限定なら、回避可能な範疇だと判断している。
▶️まとめ
水やり頻度が高く、葉っぱごと洗うように水やりをしていれば、葉水は必要ないだろうし、環境、用土、栽培方法によっては葉面散布も必要ないだろうと思う。
我が家の環境、私の栽培方法では、アンスリウムの全葉に葉水や葉面散布をするのがとても有効だったというだけのこと。
ちなみに、アンスリウム以外の熱帯植物にも葉水や葉面散布をしているが、アンスリウム以外の植物で感じた効果は記憶に新しいハダニとの戦い。
アロカシアにハダニが発生して苦戦したが、ハダニが発生したのは葉水や葉面散布をサボっていた中型株、大型株だったため、害虫予防に葉水は効果があるんだなと感じた。
これもあくまでも我が家では、の話。
