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用土(用土のpH調整②)

ブレンド直後は弱酸性の用土でも、時間が経つにつれ、アルカリに傾いていく。
私が好んで育てているアロイド系全般的に弱酸性用土を好むため、このままにしておくわけにはいかない。


▶️そもそもなんでアルカリ用土だと問題なのか

アンスリウムなどのアロイド系は、pH 5.5〜6.3(弱酸性〜中性)の土壌が最適であり、アルカリ(pH 7.0以上)に傾くと様々な悪影響を及ぼすらしい。

👉栄養の吸収障害
 ●鉄(Fe)欠乏
  鉄が水溶性から不溶性に変化して吸収されにくくなり、鉄欠乏症では
  葉の黄化(クロロシス)が発生する。
  特に新葉が黄色くなる

 ●マンガン(Mn)欠乏
  マンガンも利用可能な形態から不溶性に変化し、吸収が阻害される。
  マンガン不足は、葉が斑点や傷みを見せる原因になる。

 ●亜鉛(Zn)や銅(Cu)欠乏
  亜鉛や銅の吸収も抑制され、植物の成長が遅くなる、葉の形が歪む、
  新葉が小さいなどの症状
が出る。

👉根の健全性への影響
 ●根の発育が悪化
  根の発育が遅くなったり、根の先端が傷んだり、根毛が短くなったりす
  る。

 ●根腐れリスク
  根の吸水能力が低下し、過湿になることが多いため、根腐れのリスクが
  高まる

👉葉の健康と形状の不具合
 ●葉の色や形が変化
  アロイド系植物は、アルカリ土壌において、葉の色が薄くなったり、
  色むらができたりする

  特に葉縁が黒くなる、しわが寄るなどの症状がよく見られる。

 ●成長が停滞
  pHがアルカリ寄りになると、全体的な成長が遅くなる傾向がある
  アンスリウムのような高湿度を好む植物では、アルカリ環境で
  新葉の展開が遅くなるしおれることがある

👉光合成能力の低下
  アロイド系植物は、適切なpHでないと光合成に必要な栄養素
 (鉄やマグネシウムなど)の吸収が悪化
し、結果的に葉の生産力が低下
  る。


▶️酸性土壌に戻すには・・・?

やっぱりアルカリに傾いたままにはしておけない。
私のブレンド用土がアルカリに傾く原因は次のとおり。(おさらい)

・弱酸を打ち消すゼオライトと用土をアルカリに寄せる珪酸塩白土を
 資材に使っている
・水道水の炭酸カルシウム(CaCO₃)の析出が用土に蓄積している
・硝酸態Nが主であるハイポネックスやマイガーデン液肥の長期使用

これ、どうしようもないんだよなぁ・・・。
だったら、アルカリに傾かないようにするのではなく、強引に酸性にすることを考えた方が解決案に結びつくのではと調べ始めた。

参考になったのは、ブルーベリーの栽培。
ブルーベリーはpH5.0の酸性用土でなければ育たないらしく、
生産現場では常に酸性土壌を作るために対策を施しているらしい。
家庭菜園でブルーベリーを育てている人も同様。

いろいろな方法がある中で、私が目を付けた資材は4つ。
鹿沼土、クエン酸、硫安、硫黄。


▶️鹿沼土、クエン酸、硫安、硫黄を使って用土を酸性にする

それぞれ特徴や注意点などがあり、使い分ける必要がある。

👉鹿沼土
 元々が酸性の資材である。緩衝は強くないとは言えども、
 鹿沼土の割合を増やしてやることで多少はマシではないかと鹿沼土を
 少し足した。

👉クエン酸
 アロイド系が必要とする要素(肥料と活力剤②)で、
 全部混ぜで使っている液肥の中に必ずクエン酸が入っているのは用土を
 酸性に傾けるため。

 クエン酸による酸性化は数時間〜数日で効力消失し、
 再び、アルカリに寄せられてしまう。
 水やり都度のルーティンとして、アルカリ化した用土を酸性化するために
 やっている。

👉硫安
 これはブルーベリー栽培における土壌の酸性化で知った資材。
 即効性があり、かつ強力にpHを下げてくれる上、窒素と硫黄を与えること
 もできる。

 クエン酸と同じく効果は数日ほどであるが、
 クエン酸よりもだいぶ強力に酸性化させるため、根を傷めるリスク、
 窒素過多になってしまうリスクがあるので多用はNG

 月1回程度の使用ならほぼリスクなしとのこと。

 私は、Caエキスなしパターンの窒素+クエン酸→硫安に変えて、全部混ぜ
 の液肥を月1回与えるつもりでいる。

👉硫黄
 これもブルーベリー栽培における土壌の酸性化で知った資材。
 硫黄は、土壌中で微生物(チオバチルス属など)が酸化 → 硫酸に
 変換され、pHを酸性側に下げる働きがある。
 遅効性でゆっくり効く(1〜6か月スパン)代わりに、
 作用は持続的(半年〜1年以上効く)であるため、
 用土のアルカリ化の根本対策になりうる
 また、アンスリウムにとって硫黄は過剰リスクが比較的少ないらしい。

 効果が出るまで時間がかかる(数週間〜数か月)ことに加え、
 微生物活性が前提 → 高温期・通気の良い環境で効きやすいが冬は鈍い、 
 入れすぎると硫酸過多・硫酸塩集積のリスクがあることには注意。

 今後ブレンドする用土にはあらかじめ硫黄を混ぜておく予定であるが、
 現在すでに鉢に植わっているものに対しては表土に硫黄を撒き、
 水を流すことで用土内に混ぜ込んだ。

 私が購入した硫黄は粉末だったので、水を流しすぎたら流出してしまうの
 ではと思ったが、微粉すぎて水をはじく始末w
 水やりを繰り返すうちに中に入り込んでいくでしょう。
 また硫黄の粉末は、鹿沼土や赤玉土に一度くっついてしまったら、
 簡単には流れていかないとのことなのでこれでよしとする。


▶️まとめ

用土のアルカリ化を防ぐことはできないと考えたため、アルカリ化を止めるのではなく酸性化する方向で対応を考えた。

・鹿沼土の割合を増やすことで使用前の用土のpHをもう少し下げておく
・クエン酸で水やりのたびに酸性化する
・月に1回、硫安を使って強制酸性化する
・硫黄を使って徐々に用土を酸性化していく(これが根本解決方法)

まだ始めたばかりなので、これから用土のpHがどのように変わっていくのか、適当なタイミングでスラリー測定をしながら確認していくつもりである。



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