『怨念』といえば… #チャレがや企画
企画に参加します。よろしくお願いします😊。
●お題…『怨念』
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みんなでカフェ・ケニアで勉強会……のはずが、なぜか『じゃあ怪談しようぜ』という流れになった。
「4人だし……ちょっと不吉じゃない?」
眉をひそめた奈穂を湘太が笑う。
「なんだ委員長、ビビってんのか?」
「誰が!不吉な数字って言っただけでしょ?」
「へぇ?じゃ、オレの話聞いて泣くなよ?」
そんな前置きをして……湘太は勝手に怪談をはじめた。
サーファーならではと言うのか……海の『幽霊』の話だった。
「ふ〜ん?」
他一同の反応はいまいち。
「なんかさ……曲の名前みたいだったわ」
「みたいじゃなくて、まんまそうでしょ」
繭子の微妙なフォローを、奈穂がぶった切る。
「だいたいさ……話す奴が、涙目だったりニヤニヤしてると、そっちが気になる」
遭汰が的確なツッコミを入れる。
「所詮、副委員長。湘太なんて、全然たいしたことないわね。次、私いくわよ!」
奈穂は自信満々に『怪談』を語った。
それは、壇ノ浦の戦いで滅亡した平家の亡霊の話で……。
「うーん……」
他一同の反応は微妙だった。
「なんだっけ……琵琶法師?」
「それを言うなら、耳なし芳一だろ」
「あ、はいっはいっ!作者はぁ、たしか……小泉八雲!」
「あのね、ユッコ……。今、クイズの時間じゃないんだけど」
「奈穂が正規ルートの怪談なんかを語るからだろ?」
そう言った遭汰の隣で、湘太が不敵に笑った。
「なんだ、つっまんねぇ。そんな怨念、どこにおんねん!」
……確実に、室温が下がった気がした。
「お前さ……絶対言うだろうなってやつ、わざわざ狙いに行くな。せめて堪えてくれ」
恥ずかし……と、遭汰がため息をつく。
「るっせえ。今のは口が勝手に滑ったんだよ!」
そもそも、涙目の震える声で言われても……ただのやせ我慢が透かし見える。
が。
湘太はそれでも見栄を張る。
「おし!次行こうぜ!次、遭汰なっ!」
振られた遭汰は、やれやれといった感じで……小さな呼吸を一つした。
「……知ってる?本当かどうかは知らないけど……」
仕方なさそうにそんな前置きをして、パタリと参考書を閉じる。
つい、他一同慎重な面持ちで、そのテーブルに視線を落とすと……店内は、なぜか少しだけ薄暗くなったように感じた。
「こういう話をしたくなる時って……すぐそこにいるんだって」
低いつぶやきに似た告白に、場がしん……と静まったその時だ。
「ぎゃあぁ〜っ!」
何もなかったはずなのに。
突如、湘太が絶叫し、奈穂に飛びついた。
「きゃあぁっ!」
違う意味合いで奈穂も叫び、それに驚いた繭子もつられて叫ぶ……。
「……あのさ。まだ、肝心な話をしてないんだけど」
遭汰は一人、複雑そうな顔をしたが……ある意味、一人勝ちだった。
「アホ、もういいわっ!見ろよこれ。どうしてくれんだ、寒イボめっちゃ出ちまったじゃないかぁ!」
湘太が奈穂にしがみついたまま、涙目で訴えたが……遭汰は白けた目でそれを見ただけ。
どうやら、ガチで怪談がしたかったらしい。
「知らないよ。おじさん、霊感ある人だから。ネタならいろいろあったんだけどな……」
遭汰にしては珍しく……ボソッと、忌々しげにつぶやいていた。
たまらず、続きを作ってしまいました…。
よかったらどうぞ☺️
コッシーさん、ありがとうございます😊
