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〈微雨にまぎれて〉#風まかせ文芸部

雨の日は
小さな嘘をつく

近くの図書館に行くと言って
彼氏と車でデートした
雨の音が小さい嘘も
流してくれるような気がして
両親には小さな反発を繰り返す

私はそれとなく、それを信じた
雨の日は優しい。

傘は長傘を持って、車の車内で置き場所に困ったときも
'大丈夫だよ'と言って答えてくれた
彼の優しさに甘えられるから。


雨の日は
小さな嘘をつく

綺麗だった桜が散って、
見れなくなったと嘆く皆の声
聞こえないふりをした。

綺麗なピンクは見えなくなったって
溝に茶色くうつる桜の花びら
切なく見つめながら、いつか人もこんな風に
流れてゆく時がくるのだろう
それを嘆く資格は私にはないと思いながら

こころに嘘をつきそっと
友達に同意する
'さくら、見れなくなって残念だよね'



おわり.


雨の日は、優しい嘘をついてもいい気がする。親への嘘、友達への嘘。心の奥に秘めた想いを雨音だけが知った。#note


※過去作品のオマージュです。

こちらの作品は、i様主催の#風まかせ文芸部さんへ
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