『痩せるための運動』が続かないのは、わりと普通のことだと思う
わたしは今、週に4回ジムに行きます。
筋トレを60〜80分くらいやって、
気が向いたら、そのあと20分くらい有酸素運動。
そんな生活を、なんだかんだ2年ほど続けています。
2年前。運動を始めたころの体重は85キロでした。
そこから1年で65キロまで落ちて、
さらに1年かけて75キロまで戻りました。
戻った、と書くとリバウンドしたみたいですが、
体脂肪率は、
30%→15%→18%。
なので今のところ、
「筋肉増えた! わーい!」くらいの認識で過ごしています。
最近は体重計の数字も、それほど気にしなくなりました。
扱える重量が少しずつ増えていて、
鏡を見ても、以前よりは身体に厚みが出てきた。
だったらまあ、いいんじゃないかと。
大会に出るわけでもなく、中年男性のただの趣味ですから、
意識低めで頑張るくらいがちょうどいいです。
夏になって、会社でダイエットについて聞かれることが増えました。
「運動って、どうやったら続けられるんですか?」
「ジムに入ったんですけど、モチベーションが続かなくて」
「週4回もジムに行くって、よくできますね」
そして、だいたい最後に言われます。
「ジム通いが楽しいって、信じられない」
あー。確かになー。
言われてみれば、そうなのかもしれません。
「痩せるために運動する」
そう考えたら、そりゃ楽しくないですよね。
だって、痩せるための運動って、
基本的にはしんどいですから。
そもそも、ダイエットに運動が必要か。
そう聞かれたら、わたしはたぶん、
「別に、なくても痩せると思います」
と答えます。
体重を減らすだけなら、
結局はカロリー収支の話です。
身体に入ってくるカロリーより、
身体が使うカロリーを少し多くする。
アンダーカロリー。マジ大事。
ダイエットについて調べると、
結局どこへ行っても、ここにたどり着きます。
なんだ。じゃあ運動いらないじゃん。
となるのですが、
もちろん、そんな単純な話でもなくて。
運動すれば消費カロリーを増やせるし、
筋トレをすれば、減量中の筋肉をなるべく維持しやすくなる。
わたし個人の経験としても、食事を極端に減らすだけのダイエットより、
食べながら身体を動かしたほうが、心も体もずっと楽でした。
だから、わたしの感覚では、
ダイエットの主役は食事。
運動は、その生活を支えてくれるもの。
そんな感じです。
なので、
「運動しているのに痩せないんですよ」と相談されたとき。
わたしは一応、聞いてみます。
「普段、何食べてるの?」
すると。
お昼はコンビニの唐揚げ弁当。
夜は普通に食べて、
寝る前にちょっとお菓子。
休日はラーメン。
なるほど。
たぶん、
ジム以前の問題です。
「とりあえず、その唐揚げ弁当を焼鮭弁当に変えてみたら?」
そんなことを言うと、
「ですよねー」
と笑います。
そして翌日、トンカツ弁当を食べています。
もちろん。
好きなものを我慢するのは、
それはそれでしんどいです。
わたしだって、
好きなものを好きなだけ食べていいなら、
かなり好き勝手に食べます。
だから食事管理が簡単だとは思いません。
むしろ、
運動するより難しい人も多いんじゃないでしょうか。
ただ。
「運動が続かないから痩せられない」
という話を聞くたびに、
なんとなく順番が逆なんじゃないかな、とは思います。
痩せることだけが目的なら、
まず見直すのはジムへ行く回数ではなく、
普段の食事なのかもしれません。
YouTubeなんかを見ていても、
「これだけで1か月後にはお腹スッキリ」
とか、
「1日5分で二の腕痩せ」
とか。
魅力的な言葉がたくさん並んでいます。
気持ちは、すごくわかります。
5分でいいなら、やってみようかな。
これだけでお腹がへこむなら、ちょっと頑張ってみようかな。
そう思いますよね。
でも。
長いこと運動不足だった身体が、
1日5分の運動を始めた途端、
ものすごい勢いで変わっていく。
そんな都合のいい話は、
なかなかありません。
わたし自身、
85キロから65キロになるまで1年かかりました。
身体つきが、
「あれ、ちょっと変わったかも」
と思えるようになったのも、
半年以上、時間が経ってからです。
続けていると、なんとなく変わってくる。
昨日と今日は、ほとんど変わらない。
でも半年前の自分と比べると、少し違う。
そのくらいの速度でした。
そして今。
わたしがジムに通っている一番の理由は、
ダイエットではありません。
単純に、筋トレが楽しいからです。
前回8回だった重量が、今日は10回できた。
先月は重かった重量が、今日は少し軽く感じる。
昔は1回もできなかった懸垂が、普通にできるようになった。
鏡を見ると、
胸や肩が以前より少し厚くなっている。
ポロシャツを着ると、
胸と腕がちょっと窮屈になっている。
そんな小さな変化が、
地味に嬉しいのです。
たぶん、
わたしが2年間トレ活を続けられた理由は、
ここなんだと思います。
「痩せなきゃ」
ではなく、
「もう少し重いのを持ちたい」
「あと1回やりたい」
「もうちょっと背中を厚くしたい」
そんなことを考えているうちに、
気づいたら2年経っていました。
考えてみれば。
「痩せる」という目標は、結構遠いんですよね。
今日30分走ったからといって、
明日の朝、急に腹がへこんでいるわけじゃない。
頑張ったわりに、成果が見えにくい。
そりゃ、しんどいです。
でも筋トレなら、
「前回より1回多くできた」という成果が、
その日のうちに出ることがあります。
たった1回。
重量なら、ほんの数キロ。
誰にも褒められません。
家に帰って
「今日、ベンチ1回多くできた」なんて報告しても、
家族からすれば、
「へー」で終わる話です。
それでもわたしは、ちょっと嬉しい。
この小さな自己満足が、
わたしには合っていたんでしょう。
痩せるためだけに、
嫌いな運動を延々と続ける。
それは確かに、
わたしでも続かないと思います。
だったら。
歩くのが好きなら歩けばいいし、
自転車が好きなら自転車でもいい。
筋トレが楽しいなら、
わたしみたいに筋トレに励んでみればいい。
食事を少し整えながら、
身体を動かすこと自体は、
できるだけ楽しいものを選ぶ。
そのくらいでいいんじゃないでしょうか。
わたしも最初から、
筋トレが好きだったわけではありません。
85キロの身体で運動を始めたころは、
普通にしんどかったです。
それが少しずつ重量が増えて、
身体が変わって。
気づいたら、
「痩せるためにジムへ行く」
から、
「筋トレしたいからジムへ行く」
に変わっていました。
今となっては、
消費カロリーなんて、トレーニング中ほとんど考えていません。
今日のスクワットは何キロにしよう。
懸垂、何回できるかな。
そんなことばかり考えています。
その結果として、
体重がほどほどに収まってくれれば、それでいい。
痩せることだけをゴールにすると、
運動は「やらなければならないこと」になります。
でも。
好きな運動を見つけられたら、
少しだけ景色が変わる気がします。
今日も仕事が終わったらジムへ行きます。
痩せるためではなく、
昨日より、ほんの少し重いものを持つために。
まあ、そのあと腹が減って食べすぎたら、
何をしているのかわからないのですが。
そのあたりも含めて。
これからも意識低めで頑張りながら、
ゆるく続けるつもりです。
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