見出し画像

💁ギャンブル依存症とか 1372


大阪•関西万博が閉幕し、あちらこちらからロスの声が上がっていた頃、こんなことを書いた。
万博に水を差すつもりはなかったんだけど。



2030年の開業を目指し、大阪府に建設が進むIR(カジノを含む統合型リゾート)。
日本に初めてカジノができることで、依存症患者が増加するのではないかと懸念されている。
一方、却って啓発に弾みがつくなんていうお気楽な意見もある。

大阪府(人口約880万人)はギャンブル依存症対策に約1億3千万円を、そのうち普及啓発の強化に約2900万円を当てた。

この金額では「家族が借金を肩代わりすれば、依存症は悪化する」といった基礎知識が全府民に届く啓発はできない。

2025.12.4朝日新聞ギャンブル依存症の現在地
ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子さん



依存症って大阪府民だけの問題じゃない。
大阪府民にすら行き渡らない啓発って?

ところで大阪府はギャンブル依存症を診られる医療機関を2028年度末までに100に増やす方針。

数も大事だが、質も高めて欲しい。
今でも入院受け入れ体制が不十分で、東京や福岡に入院する府民が目立つ。
断ち切るには2年は必要。入院できれば、退院後生活のアドバイスを受けたり、支え合う仲間をつくったりできる。

2025.12.4朝日新聞ギャンブル依存症の現在地
ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子さん
要約は筆者



ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子さんは、元依存症患者(競艇)。
IR開業の影響についてこう語る。

IRは接待や社員旅行にも使われ、中小企業の社長や女性の依存症が増えると思う。
競馬などに行きにくい女性も、華やかなカジノなら利用するのではないか。

IRのカジノでギャンブルが楽しいと思った人が、自宅でオンラインカジノに手を出す可能性がある。

2025.12.4朝日新聞ギャンブル依存症の現在地
ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子さん
要約は筆者



誰もが依存症になる可能性があるとはいえ、どんな傾向があるのだろう?
久里浜医療センター精神科診療部長松崎尊信さんはギャンブル依存症に詳しい。

ギャンブル依存症が疑われるのは、人口の1.7%
男性は2.8%、女性は0.5%
教育歴は関係ない

パチンコ•パチスロで依存症になる人が多い
圧倒的にリスクが高いのは、時間•場所に制約のないオンラインギャンブル

2025.12.5朝日新聞ギャンブル依存症の現在地
久里浜医療センター松崎尊信精神科診療部長


オンラインカジノはお手軽でリスクが高い。
手を出してから借金するまでの期間は、1週間以内が3割。
最初は無料で遊ばせて勝たせる。
ビギナーズラックが忘れられず、あっという間にはまってしまう。

競馬や競艇など公営ギャンブルでは、オンライン投票の割合が8〜9割。
オンライン投票のアプリをダウンロード→メアド登録→身分証をアップロード→確認後ポイント付与→直ぐに賭けられる。
時間•場所を選ばず投票でき、お金を賭けてる実感がないので、短期間で借金を重ね、依存症になりやすい。

2025.12.6朝日新聞 関西リレーNOTE田中祐也
要約は筆者




依存症は病気。
本人がだらしないだけじゃない。
なのに本人のみならず周囲の人たちにも、病気だという認識がないことが多い。

意志で血圧を下げられないのと同じで、依存症になると自力で賭けるのをやめるのは難しい。治療が必要なのだ。

誰もがなるかもしれない病気であるにもかかわらず、私たちの社会は本人の意志の問題とみなし、自己責任として突き放してこなかっただろうか。

2025.12.12朝日新聞 取材考記 永田豊隆


松崎尊信さんは、ギャンブル依存症には他の依存症とは違う治療の難しさがあると言う。

アルコール依存症が悪化すると、健康を害してやせたり肝機能の数値が悪化したり、見た目•数値で分かりやすく、治療薬もある。ギャンブル依存症は外見では分からず、治療開始が遅れがち。

2025.12.5朝日新聞ギャンブル依存症の現在地
久里浜医療センター松崎尊信精神科診療部長
要約は筆者


ギャンブルをやめられないのは、本人の意志が弱いだけじゃない。
つい、だらしない人だなんて思ってしまうけれど、自分に縁がないとも限らない。
スマホを所持しネット社会を生きるということは、きっかけさえあれば誰もがギャンブル依存症になる可能性があるってこと。

この病気は快楽におぼれているかのようにイメージされがちだが、当事者たちは「楽しくてやってるんじゃない。苦しいのにやめられない」と口をそろえる。意志が弱いわけでも、懲りていないわけでもない。借金の重圧に押しつぶされながら「勝って返済しなければ」と焦りを募らせて、心が悲鳴を上げているようにみえた。

2025.12.12朝日新聞 取材考記 永田豊隆


でも、だからこそ病気だと気づけば、治療することができる。

依存症は回復できる病気だ。当事者に必要なのは治療であって懲らしめではない。

2025.12.12朝日新聞 取材考記 永田豊隆




ギャンブル(特にオンラインの)の危険性を知る。
ギャンブル依存症は誰もがなり得る病気だということ、病気という認識を持って治療を受ければ、回復できるということを理解する。
知ること•理解することが、対策の第一歩。


ギャンブル場がどんどんできたら、救える人も救えなくなる。行政は依存症からの回復を支援する民間団体と密に連携して欲しい。

2025.12.4朝日新聞ギャンブル依存症の現在地
ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子さん

ギャンブル産業や政府などの責任を軽視してこなかったか。

2025.12.12朝日新聞 取材考記 永田豊隆

むやみに分母を増やしていては、依存症から回復どころか、依存症患者を増やしてしまう。
それほど簡単に陥りやすいってこと。
税収のために、ギャンブル依存症のリスクを高めるなんて、やったらアカンやん。
                  2026.1.6









                           





当記事を収録しているマガジンはこちら

全マガジンのご案内はこちら

#エッセイ #ブログ #コラム #散文 #雑文 #身辺雑記 #うつ病 #IR #大阪府 #ギャンブル依存症 #オンラインギャンブル #オンラインカジノ #ギャンブル依存症問題を考える会 #田中紀子 #久里浜医療センター #松崎尊信 #朝日新聞



いいなと思ったら応援しよう!

ちゃりれれ【時々ジャイアン】 サポートしていただき有難うございます💝