💁【お客様にしない】父親支援 1207
先日「母親になって後悔してる、といえたなら」という本をご紹介した。
投稿した翌日、「父親支援で考える生きやすい社会」という新聞記事を読み、タイムリーだと感じたので引用•抜粋•要約してご紹介したい。
記事は小崎恭弘さんへの取材で構成されている。
※「母親になった後悔」の理由が父親だけにあるわけではありません。
父親支援で全てが解決するわけではありません。
小崎恭弘さんは大阪教育大教授(保育学ゼミ)。
1991年兵庫県西宮市で初の「男性保母」に。
3人の子育てと保育士の仕事を両立しながら大学院に通い、「父親の育児支援」を研究。
NPO法人ファザーリング•ジャパン(FJ)の顧問。
年間60本ほどの講演や、自治体の父親支援研修で全国を飛び回る。
育児は母親がするものという前提があり、父親は育児をする主体とは見られていなかった。「父親の育児」という概念がなかった。
共働き家庭が増え、男性と育児をめぐる状況が変化しても、男性は従来の働き方を求められてきた。
自治体の父親向けの取り組みを調べると、まだまだ「作る、食べる、遊ぶ」など父親が「お客さん」のものが多い。
子育ての主体となるためには、夫婦間のパートナーシップなどを学ぶ必要がある。
父親本人の育児に対するスタンスが「手伝う」「(母親の)代わり」「頼まれたらやる」の域から出ていないだけでなく、父親を支援する自治体もまた、父親を主体とは考えていない。
パートナー同士の努力は勿論のこと、社会が変わらなくっちゃ。
てか、遅すぎるくらいなんだが?
ゼミの卒業生の6割は教員になる。
小崎さんは学生たちに、父親への視点を持つことを期待し、「生徒には男女ともに子育てに関わる意義やその実践を伝えてほしい」と語る。
男女関係なく子育てしたいと思っていたが、率先してやるのは母親だという自分の中の性別役割分業の意識に気がついた。(3年女性21歳)
男性目線の育児の話は父からも聞いたことがないし、友人同士でも会話はしない。(中略)
男性の産後うつの話などマイナス面も理解できるし、納得感がある。(子育てを)女性だけに任せてはいけないと思う。
(1年の保育学を取っている19歳男性)
子どもと関わる現場は男性が少なく、孤独や不安を感じたこともあった。
(小崎さんの元教え子 45歳男性)
近年、小崎さんが注目しているのは「男性の孤立」。
育児支援を通じて模索するのは「男性が孤立せずにすむ社会」。
男性が育児を通じて人とつながって、共感できるようになったら。その先に、男性が「幸せになっていいんだ」と思えるような社会があると思う。
個人差はあるだろうけど、仕事や趣味で得るような達成感を、育児では得られないってことなんだな。
たとえ得られたとしても、それは極々個人的なことであって、育児を通しての「つながり」や「共感」には結びついてない。
……というか、育児を通してのつながりや共感を、男性が求めようとはしてこなかったってことなんだろうな。
育児が仕事より「下」にあるわけじゃない。
長年社会が「父親を育児をする主体」と見ていなかったし、社会が「男性の役割分担は仕事」と暗に求めてきたから、育児って自己実現からは遥か遠くにあったんだな。
男性だって育児で達成感を得ればいい。
父親だって育児を通じたつながりで幸せを感じればいい。
ところで、紙面では「小崎さんの経歴は一風変わっている」という一文から、小崎さんの紹介が始まる。
ここに違和感を持ってしまった。
もし小崎さんが女性であったなら、育児と仕事を両立しながら大学院に通って育児支援の研究をするのは、物凄く大変ではあるだろうけど、「一風変わっている」とは書かれなかったんじゃない?
今では男性の保育士や看護師が「変わっている」と思われることはないけれど、それでも女性に比べれば人数は圧倒的に少ない。
小崎さんのときは30年以上も前だからね、そりゃあ「3人の子育て×保育士×大学院」なんて驚かれたと思うわ。
でもね、2025年にもなって「一風変わっている」はないんじゃないの?
しかも書いたのが女性だということが、より一層残念。
イチャモンはここまでにしとく。
それほどまでに社会の意識は旧態依然なんだなぁ、と思った次第。
2025.7.26
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