見出し画像

嵐の前の静けさ?日経平均「三角持ち合い」と12月の3大イベントを読み解くPodcast

12月に入り、日経平均株価の動きが静かだと感じている方も多いのではないでしょうか。

チャートを分析すると、現在の市場はまるで巨大な生き物が次のジャンプに備えて息を潜めているような、独特の緊張感に包まれています。


今回は、現在のチャートが示すサインと、市場が固唾を飲んで見守っている「3つの重要イベント」について解説します。


今の相場の正体:三角持ち合い

添付の3ヶ月チャートをご覧ください。

日経平均 三角持ち合い

11月の高値と12月の高値を結んだ「上値抵抗線」と、10月の安値と11月の安値を結んだ「下値支持線」が、右側で鋭く交差しようとしています。


これは「三角持ち合い(Symmetrical Triangle)」と呼ばれる典型的なパターンです。


上に行きたい買い勢力と、下に行きたい売り勢力が拮抗し、バネが極限まで圧縮されている状態です。この均衡が破れたとき、株価は上下どちらかに大きく放たれる(ブレイクアウトする)可能性があります。


なぜ今、市場は様子見なのか?

投資家たちが動けない理由は明確です。12月に控える以下の3つのイベントの結果を見極めたいからです。


 * 日銀短観(12月13日発表予定)

   これは企業の「健康診断」です。

   先日のGDPがマイナス成長だったことを受け、実際の企業の景況感がどうなっているかが注目されます。特に、年末商戦を控えた小売やEコマースなど非製造業の数字が、個人消費の強さを測るカギになります。


 * 日銀金融政策決定会合(12月18日-19日)

   今年最後の会合です。市場のコンセンサスでは追加利上げは見送られる公算が高いですが、最大の焦点は植田総裁の「言葉」です。

   2026年に向けてタカ派(利上げ積極姿勢)なメッセージが出るのか、ハト派(慎重姿勢)なのか。その一言で市場のムードが一変する可能性があります。


 * 税制改正大綱の決定(12月下旬)

   私たちの生活に直結する「年収の壁(103万円の壁)」や扶養控除の見直しがどこで着地するかが決まります。

   これは家計の実質所得、ひいては小売やサービス業への消費意欲に直接影響を与えるため、株式市場にとっても無視できない材料です。


今後のシナリオと注意点

三角持ち合いの先端は、もうギリギリのところまで来ています。

これら3つのイベントがトリガーとなり、株価はどちらかに動くでしょう。


ただし、注意が必要なのは「ダマシ(False Breakout)」です。

重要なイベント前は市場心理が揺れ動きやすいため、一瞬ラインを超えたように見えても、すぐに戻ってしまうことがあります。線を越えた事実だけでなく、その背景にある材料(イベントの結果)と合わせて判断することが重要になりそうです。

静かなる攻防戦の行方を、しっかり注視していきましょう。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー