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【エッセイ】この春、私は「手放す」ことを選んだ

春になると、なぜか新しいことを始めたくなる。

習い事や、ちょっとした趣味。

今までやったことのないものに、つい手を伸ばしたくなる季節。

でも、この春は違う。

私は、新しいことを「増やす」よりも

「手放す」ことを選んだ。

とにかく、断捨離がしたい。

アルバムの整理、服の整理、息子の持ち物の整理。

ひとつずつ、手放していきたい。

実はここ最近、

3年目になろうとしていたスタエフ「おちゃぼやき」を手放した。

寝起きから、べらべらとしゃべり出すあの時間。

最初は、「聞く専用にしようかな」とも思った。

でも、それもなんだか中途半端な気がして、

思い切って、一切やめてみた。

削除はしてないけど、もう全く開いていない。

手放して、どうだったか?

なんだか、すごくスッキリした。

不登校で苦しかったとき、

何度もスタエフには、救われた。

本当に、感謝してもしきれない。

でも今の私は、

「しゃべる時間」を、手放した。

その分、時間と心に、余白ができた。

もうひとつ、大きく手放したものがある。

それは、

息子と一緒に寝ること。

一人っ子の息子は、なかなか

「ひとりで寝る」とは、言わなかった。

私自身は、きょうだいがいたから、

わりと早く親と離れて寝ていた記憶がある。

でも、母子分離不安もあった不登校の息子とは、

なかなかタイミングがつかめなかった。

それに正直言うと、

息子と一緒に寝る時間が、愛おしすぎた(笑)

寝顔はかわいいし、

隣にいると、安心して眠れる。

だからこそ、少しずつ、静かに手放していった。

最初は「寝るまで一緒にいて!」と言われて付き添い、

電気をつけたままじゃないと寝られなかった日もあった。

でも今では、

自分で布団を敷いて、電気を消して眠る。

朝起きたら、布団もきちんと片付けている。

そして不思議なことに、

一緒に寝るのをやめてから、

息子は、自分のことを自分でするようになった。

脱ぎっぱなしだった靴下を、

言われなくても洗濯機に入れるようになり、

食べたあとの片付けも、掃除も、

言われなくても自分からするようになった。

そして、更に更に…

「勉強がしたくて、たまらない」

「わり算がしたい」なんて、発言も。

一体、どうなってんだ!?
チミは?

当たり前のようで、

私にとっては、当たり前じゃない。

息子が、急成長をしている。

とにかくこの春は、

いろんなものを整理して、手放している。

もちろん、手放すのは、ちょっと寂しい。

でも、

「今まで、本当にありがとう」って気持ちで手放すと、

その先に、ちゃんと新しい出会いが待っている。

そしてそれは、

物や時間だけじゃなくて、

きっと、

子どもとの距離も同じなんだと思う。

少しずつ手を離して、

少しずつ任せていく。

寂しいんだけどね…。

でも、その分、

「できるようになったんやな」って

成長を感じられる瞬間が増えていく。

親としては、やっぱり、嬉しい。

この春は、

ちょっぴり寂しい「手放しの季節」

そういや、息子がね。

小学校の卒業で、寂しがるかと思いきや、

「中学校では、給食たべたい」だってさ(笑)

どうやらもう、

私より先に、

新しい世界に、ワクワクしてるみたいだ。


手放すとは、卒業すること。

私はこの春、色んなことを卒業しました。

帽子さんの3月の企画。
ぎりっぎり、書き終えました(笑)


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