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大学という業界は、これからどうなっていくのか

大学職員として働いていると、日々の業務に追われながらも、ふとこんなことを考える瞬間があります。

この業界、この先どうなるんだろう」と。

少子高齢化、18 歳人口の減少、AI の急速な進化。

どれもニュースでは聞き慣れた言葉ですが、大学という組織に身を置いていると、それらが決して遠い話ではないことを実感します。

考えるのは正直怖いけど、目をそらしてはいけない問題。

人事や経営の専門家ではありませんが、一人の大学職員としての実感ベースで、大学業界の今後について整理してみたいと思います。(自分のためにもね。)

念のため断っておきますが、以下は私の感覚・予想に加え偏見も含まれている内容であることが前提であることを何卒ご理解ください。

(とはいいつつも、そんなに間違ったことを書くつもりはないです。)



■18 歳以下人口の減少が、大学経営にもたらす現実


まず避けて通れないのが、みなさんご存知の「18 歳以下人口の減少」です。

これはもう「これから起こる話」ではなく、すでに進行している現実です。

学生数が減るということは、

単純に言えば「大学の収入源が細っていく」ということです。

特に私立大学にとっては、

• 入学者数の確保

• 定員充足率

• 授業料収入の安定

これらが、これまで以上に経営の生命線になりますが、授業料収入のほかにも収入源を確保する必要があります。

かつては

「定員さえ出せば、ある程度は埋まる」

という時代もありましたが、今後はそうはいきません。

私がいる大学は、そのような時代にあぐらをかきすぎたせいで、職員の能力の向上や学部での教育改善を怠った結果、偏差値の低下や実務能力や社会常識に乏しい職員が昇格していったなど、いまなおその影響は残っています。

ですが、ここ数年にわたる改革を進め、その努力の甲斐あって、職員のマインドも変わっていき、一部の学科を除き、今のところ募集については概ね上手くいっている状況です。

選ばれない大学は、確実に苦しくなる。

これは、現場にいる職員なら多くの人が感じている空気感だと思います。



■大学に迫られる経営判断は、よりシビアになる


学生数が減る中で、大学はこれまで以上に厳しい選択を迫られます。

例えば、

• 学部・学科の統廃合

• 新学部・新分野への投資

• 教職員数の適正化

• 外部資金・補助金への依存度増加

これらはすでに、多くの大学で現実の話になっています。

特に学部改組や新設は、表向きは「教育改革」ですが、裏側ではかなり生々しい経営判断が絡みます。

職員として働いていると、「教育理念」と「経営の現実」の間で、常にバランスを取ろうとしていることがよく分かります。

今後は、

「やりたい教育」だけでは大学は存続できないという場面が、さらに増えていくはずです。



■安定する大学と、衰退していく大学の違い


様々な大学の募集状況や改組、学部学科の統廃合、また、他大学の職員から聞いた学内の風土などを総じて、現時点で感じる限りですが、今後も比較的安定しやすい大学には、いくつか共通点があるように思います。

安定する大学の特徴


• 学校名・ブランド力が一定以上ある

• 立地が良い(都市部、アクセスが良い)

• 教育内容が分かりやすく、外部に説明できている

• 学内の意思決定が比較的早い

こうした大学は、学生募集が多少厳しくなっても、踏ん張れる体力があります。

また、卒業生が多かったり、OB・OG 会が強力だったりすると、さらに安定感を付与するかと思います。

一方で、厳しくなりやすい大学は、、、


衰退しやすい大学の特徴

• 学科の強みが曖昧

• 「昔からこうしている」が多い

• 改革に対する内部抵抗が強い

• 教職員が疲弊し、挑戦する余力がない

これは、どこか一つが悪いというより、積み重ねの結果として差が出てくる印象です。

かつては私の職場もそうでしたが、どうにか脱しつつあるように思います。

特に、学部や学科名をぱっと見たときに、「どのような学問を学べるのか」が即イメージできない大学は受験生から敬遠されていきそうな気がしますね。



■AI の台頭は、大学職員の仕事をどう変えるか

 最近よく聞かれるのが、「AI で大学職員の仕事はなくなるのか?」という問いです。

個人的な感覚としては、なくなる仕事もあるが、全部はなくならない

というのが正直なところです。


では、AI によって影響を受けやすいのは何が考えられるかというと、、

• 定型的な書類作成

• データ整理・集計

• 簡単な問い合わせ対応

こうした業務は、確実に効率化されていくでしょう。

一方で、

• 学内調整

• 教員・学生との微妙なやり取り

• 制度と現場のズレを埋める仕事

これらは、今のところ AI だけでは代替しきれません。  

むしろ今後は、

「作業者としての職員」から、「調整役・翻訳者としての職員」

への役割変化が進むように感じています。




■大学職員という仕事は、どう変わっていくのか


先に述べましたとおり、大学を取り巻く環境は、確実に厳しさを増していくはずです。

これまでのように

「安定していて、あまり変わらない職場」

ではいられなくなる大学も増えるでしょう。

一方で、

• 教育を支える仕事がなくなるわけではない

• 大学という組織がすぐに消えるわけでもない

というのも、また事実だと思います。

変化はゆっくりですが、確実に進んでいます。

だからこそ今後は、

• 大学という業界を冷静に見られる人

• 理念と現実の両方を受け止められる人

• 派手さより、継続性を重視できる人

こうしたタイプの人にとっては、依然として選択肢になり得る仕事だと思っています。




■おわりに:不安定だからこそ、考え続ける価値がある 

大学業界の将来を考えると、楽観できる材料ばかりではありません。

それでも私は、この業界が持つ「ゆっくりだが、簡単には壊れない構造」に、まだ一定の可能性を感じています。

転職を考えている人には、「安定しているから」でも「楽そうだから」でもなく、

「変わっていく途中の業界だと理解した上で選ぶ」

そんな姿勢で、大学職員という仕事を見てもらえたらと思います。

この文章が、その判断材料の一つになれば嬉しいです。

今回は、おぼろげながら考えていたことを思い切って記事にしてみました。
読み返すと我ながら随分歯切れが悪いなと思っております(笑)
無意識に考えるのを避けていたのかも知れませんが、これからはしっかり向き合うつもりです。


今回は自分としてもまだはっきり考えがまとまっていない箇所がありますので、今後は今回登場したワードをピックアップして記事を作るのも良いかなと思いました。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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