酔い旅日和~Bolivia~ Vol. 3 Potosi-Camargo
前回の記事からかなり間が空いてしまいました。
今までならここで諦めていたんですが、今年は今まで避けてきたこととも向き合いたい。
ということで、なんとか最後まで更新していきたいと、今日時点では思っております。。。
さて、前回はウユニ塩湖での朝日ツアーの様子をまとめました。
今回はウユニのホテルを出発し、陸路でシンガニの伝統的な生産地、カマルゴへ向かいます。
道中ちょうど真ん中あたりでポトシに寄れるということで、ポトシを経由しながらの移動日となります。
移動は16名ともなるとスーツケースの量もすごいので、人用と荷物用の2台で移動。
ウユニ塩湖での星空〜朝日連続ツアーの疲れもありますが、この道中の車窓も中々素敵なんです。

移動中の景色はこんな感じ。
アンデス山脈のあるボリビア西部は、基本的にどこへ行っても山があります。
しかし、アンデスの山々は日本の山とは大きく景観が異なります。
ちなみにピスコ生産地であるチリ北部の景観はまた違っていて、より緑が少ないです。

もちろんエリアにもよると思うのですが、基本はボリビアのシンガニ生産地の方が緑が多いように感じました。
実際に降水量でみてもチリ北部の方が少なく、ボリビア西部の方が同じアンデスエリアでも雨が多いようです。

道中にはポツポツとリャマの姿も見られます🦙

そして、至る所にあるサボテン🌵
基本的にサボテンの採取は禁止されているのですが、サボテン好きからしたら多種多様なサボテンが自生している風景は楽園のようでしょう。

基本的に乾燥していますが、たまに水がちらほらと見えるのもボリビアの特徴でしょうか。
チリでは川以外は砂漠のように乾燥しきっていました。

緑が多いエリアには、たくさんのリャマが放し飼いに。
画質を上げないと見にくいですが、草原に写っている陰のようなもの全部リャマです。
信じられないくらいたくさんいます。
その毛はアンデスの寒さに耐えられるほど暖かく、貴重な毛織物産業の一部なことがうかがえます。

たまに牛もいます🐃
そして、面白いのが、たまに見つけられる鉱山列車の線路の跡

鉱物が主要産業なだけあって、列車の墓場もそうですが、鉱山業の痕跡を見つけられるのはこの土地ならではでないです。

ここ走るの?というところに線路があることも多く、某ディズニーランドの鉱山列車を思い出している方もいらっしゃいました🚂

道すがらリャマを眺めつつ、第一目標に到着です!

標高4100mに位置する世界最高峰の鉱山都市ポトシ
セロ・リコとも呼ばれるポトシの銀山は、世界で最も有名な銀山の一つ。

スペイン植民地時代の面影を残す街並みと銀山は、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

実は日本も17世紀には石見銀山などをはじめとし、世界の銀の3割程度を生産していたそうですが、徐々にこのスペインの勢力が世界の潮流となっていったようです。
一方で原住民やアフリカからの奴隷を集め、強制的に労働をさせていたという負の遺産的側面も有しています。

旧造幣局は博物館のようになっており、こういったポトシの歴史についてなども学べるそうです。

新大陸といえばキリスト教の布教先。
宗教改革の時代でもあった大交易時代(旧称:大航海時代)では、ヨーロッパでは困難になった新たなカトリック信者の獲得のために、多くの修道士が新大陸に渡りました。
そのため、街中にはカトリック系の教会も多いです。

この地ならではのメスティーソ様式が見られるのも嬉しいポイント
西洋のバロック様式と、先住民の文化が混ざった建築様式と言われています。
面白いのは、先住民がキリスト教を敢えて受け入れ、同化させていったスタイルだということ。
強制的に改宗させていったわけではないので、減少しているとはいえ今でも南米全体ではカトリックが主流です。

大聖堂=英語でいうとカテドラル
カテドラというギリシャ語の椅子から派生しており、司教のための椅子があるということからカテドラルと呼ばれます。
現代では住所や区画を国家が運営していますが、キリスト教のカトリックなどの仕組みでは大聖堂や教会が教区という区分でエリアを管轄しており、その街で1番重要となるのがこの大聖堂なんです。

面白いことにスペイン植民地では、この大聖堂周りが大体同じ作りをしていることに気付かされます。
まず、大聖堂の目の前にはプラザ・マヨール(中央広場)があり、人々が集まり、憩いの場となっています。
中央には像があり、大抵鳩がたくさん集まっていて、それに餌をやる住民がいたり、移動販売を行う人々がいたり。
平和の象徴のような広場です。
そして、そんな広場を取り囲むように、先ほどの大聖堂と、市役所、裁判所などが配置されています。

これは“インディアス法”といってスペインの植民地を統治するための都市計画法で定められた設計のようです。
中南米では大きな都市でも田舎町でもこんな作りになっていることが多いので面白いです。
かつてレコンキスタによって土地の統治を取り戻したスペインは、新たな土地の獲得を目指して新大陸の統治にも積極的に乗り出した。
そんなスペインが、異文化の影響を色濃く残す地でもカトリックを布教するために考えられた、植民地都市建設のための手法がインディアス法であったのかもしれません。

ちょうどお昼時だったので昼食もポトシでいただきました。
せっかくなのでポトシならではのビール、ポトシーナを。
ピルセンラガーということで、かなり軽めのピルスナースタイル
ボリビアでは軽めのタイプが好まれるそう。

食事にはポトシの名物スープ料理カラプルカを。
溶岩スープとも言われるカラプルカは、ポトシの冷え込む朝のために、中に焼石を入れて冷めないようにしたまま提供されるスープ料理
動画で見るとわかりやすいですが、溶岩のようにボコボコいってます🌋

材料はコーン粉を使ったブロスがメインで、ハーブやスパイス、ジャガイモに、保存食であるビーフジャーキーを材料に使うのも特徴的です。
このスープにビーフジャーキーが、塩気もありなかなか美味しいので、他のスープのアレンジにも使えそうです。
ポトシの昼食後はバスで似たような道を移動し、最終目的地のカマルゴへ🚌
ここでの移動は私も寝てしまったので、写真がありません😂

目的地のカマルゴに到着した頃にはすでに21時で辺りも真っ暗に。

今回はこちらの宿に泊まっていきます。
このカマルゴという地、正直観光地でもない小さな町で、普通はあまり訪れないエリアかもしれません。
しかし、今回の旅は酔い旅日和
普通では訪れない町も、お酒のために立ち寄ります。

カマルゴは、シンガニというお酒を掘っていく上でとても重要な土地なのです。
詳しくは次回からのシンガニ蒸溜所編がわかりやすいですが、シンガニというお酒の伝統的な生産地がカマルゴとなります。

町にも葡萄やワイン、シンガニ関連のモニュメントなども多いです。

この日はもう遅いので夕食を探したのですが、飲食店はほとんど閉まっていました。

お店がないならストリートフード、屋台飯を。

暗い路上で、狭い食卓をみんなで囲みます。

ナイフとかもないので手でいただきます。
個人的にはこういうローカルフード大好きです😂
食後は、旅をご一緒した鹿山氏おすすめの飲み場所があるということで、ジェラートなど食べながら場所を移動。
こちらの、ボリビアのゴールデン街とも言及されているエリアへ向かいます🚶

写真で見た風景!!
私自身カマルゴは初めてだったのですが、ようやく来れたなという気持ちでした😂
コンテナハウスのような設備最低限の狭い店舗が立ち並ぶ風景は確かにゴールデン街のよう。

使われているシンガニも、蒸溜所と直でやり取りされる、非常にローカルなスタイルです。

ここではやっぱり、ボリビアの国民的カクテルであるチュフライをいただきます🍋🟩
シンガニをライムとジンジャーエールで割ったシンプルなカクテルで、ボリビアでは基本的にこれがどこへいっても出てきます。
ジンジャーエールを使うことが多いですが、アレンジでおかわりはスプライトで出してくれたり、ローカルエリアらしい貴重な原体験となりました。

次回はいよいよシンガニ蒸溜所
最古のシンガニ、サンペドロを訪れます!
