SONY E 35mm F1.8 OSSレビュー|α6100で子ども撮影が楽しくなった
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ソニーのα6100を購入してから、しばらくは付属のキットレンズで撮影していました。
写真はきちんと撮れていました。
大きくブレているわけでもなく、ピントを外しているわけでもない。子どもの写真も景色も、記録としては十分に残せています。
それでも、カメラを持ち出す回数は少しずつ減っていきました。
撮影が難しかったからではありません。
キットレンズで撮った写真を見ても、どこか物足りなかったからです。
「これならスマホでも、それほど変わらないのではないか」
そんなことを考えるようになっていました。
そこで購入したのが、ソニー純正の単焦点レンズ「E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)」です。
このレンズをα6100に装着してから、写真の写りだけでなく、カメラで撮影する時間そのものが楽しくなりました。
この記事では、E 35mm F1.8 OSSを実際に使って感じたメリットと、購入前に知っておきたい注意点を紹介します。
この記事で分かること
E 35mm F1.8 OSSを選んだ理由
キットレンズから交換して変わったこと
子どもの室内撮影で感じたメリット
35mm単焦点レンズの注意点
E 35mm F1.8 OSSがおすすめな人
α6100やα6400との組み合わせ
α6100本体やキットレンズで感じた後悔については、こちらの記事で詳しく書いています。
E 35mm F1.8 OSSの主なスペック

E 35mm F1.8 OSSは、APS-C専用のソニーEマウントレンズです。α6100やα6400に装着すると、35mm判換算で52.5mm相当の画角になります。
開放F値はF1.8で、レンズ内手ブレ補正も搭載。大きさは最大径63mm、長さ45mm、重量は約154gです。
E 35mm F1.8 OSSを選んだ理由
単焦点レンズの存在は、以前からなんとなく知っていました。
「明るいレンズに交換すると写真が変わる」
「最初の単焦点レンズならF1.8がいい」
カメラについて調べていると、そんな言葉を何度も見かけました。
ただ、当時はF値や焦点距離について十分に理解していませんでした。
明るいレンズや背景がボケるレンズと言われても、実際にどれほど写真が変わるのかは半信半疑でした。
それでも気になったのが、室内での子ども撮影です。
誕生日やクリスマスだけでなく、普段家で遊んでいる姿も残したい。
しかし、キットレンズではISO感度が上がりやすく、写真のノイズが気になっていました。
F1.8のレンズなら、キットレンズよりも光を取り込みやすくなります。
室内でもシャッタースピードを確保しやすくなり、ISO感度も上がりにくくなるのではないかと考えました。
数あるレンズの中から選んだのが、ソニー純正のE 35mm F1.8 OSSでした。
純正レンズであることへの安心感に加えて、レンズ内手ブレ補正が搭載されていることも決め手になりました。
室内で子どもを明るく撮りやすくなった
レンズを付け替えて最初に撮影したのは、家の中でした。
シャッターを押して背面モニターを確認したとき、すぐに違いを感じました。
まず、キットレンズよりも写真が明るい。
正確には、同じ室内でもシャッタースピードを確保しながら、ISO感度を抑えやすくなりました。
子どもは撮影のために止まってくれません。
手ブレだけでなく、子ども自身の動きによる被写体ブレを防ぐには、ある程度速いシャッタースピードが必要です。
レンズ内手ブレ補正は手ブレを軽減してくれますが、動いている子どもを止めてくれる機能ではありません。
子どもの室内撮影では、手ブレ補正以上に、F1.8の明るさによってシャッタースピードを確保しやすくなったことが大きな変化でした。
背景がボケて被写体が浮き上がって見えた
次に違いを感じたのが、背景のボケです。
E 35mm F1.8 OSSで子どもを撮影すると、背景が自然にぼけて、子どもの表情が目立つ写真になりました。
それまでのキットレンズで撮った写真が「その場を残す記録」だとすれば、単焦点レンズで撮った写真は、自分がカメラを購入する前に想像していた写真に近いものでした。
もちろん、F1.8に設定すれば必ず背景が大きくボケるわけではありません。
被写体に近づき、子どもと背景の距離を空けた方が、背景はぼけやすくなります。
レンズを交換したことで、被写体との距離や背景の位置まで意識するようになりました。

一番変わったのは撮影している時間だった
写真の仕上がり以上に変わったのが、撮影しているときの感覚でした。
単焦点レンズはズームができません。
子どもを大きく写したければ、自分が一歩前に出る。
画面に余計なものが入れば、少し横へ移動する。
背景をぼかしたければ、子どもと背景の距離を考える。
キットレンズを使っていた頃は、ズームリングを回して画角を決めることが多かったのですが、単焦点レンズでは自分が動いて構図を探す必要があります。
その不便さによって、以前よりも写真を考えて撮るようになりました。
「きれいに撮れた」というだけではなく、「自分でこの写真を撮った」という感覚が強くなりました。
その頃から、カメラを持ち出す回数も明らかに増えていきました。

一番変わったのは「撮っているとき」
でも一番大きかったのは、仕上がりよりも撮っているときの感覚でした。
ズームができないので、自分が動くしかありません。
一歩前に出る。
少し横にずれる。
背景に余計なものが入らない位置を探す。
それまでレンズ任せだった構図を、自分で考えるようになりました。
被写体と背景の距離を意識し、
ボケの出方を試してみたくなり、
気づけばマニュアル設定も触るようになっていました。
「うまく撮れた」よりも、
「自分で撮った」という感覚が増えていきました。
そのころから、カメラを持ち出す回数が明らかに増えました。

約154gで気軽に持ち出せる
購入前は、F1.8のような明るいレンズは、もっと大きくて重たいものだと思っていました。
しかし、E 35mm F1.8 OSSの重量は約154gです。
α6100に装着しても大げさなサイズにはならず、公園や旅行、電車でのお出かけにも気軽に持ち出せます。
子どもと出かけるときは、着替えや飲み物など、カメラ以外の荷物も増えます。
写りが良くても、持ち出すのが面倒になるほど重ければ、使う回数は減ってしまいます。
明るさとコンパクトさを両立していることは、実際に使い続けるうえで大きなメリットでした。

使って分かったE 35mm F1.8 OSSのデメリット
気に入っているレンズですが、すべての場面で使いやすいわけではありません。
狭い室内では画角が狭い
35mmのレンズをAPS-Cのα6100に装着すると、35mm判換算で52.5mm相当になります。
子ども一人の表情や上半身を撮るには使いやすい画角です。
一方、狭い室内で子どもの全身を撮ったり、家族全員を画面に入れたりするときには、もう少し後ろへ下がりたいと感じることがあります。
しかし、壁があるため下がれないことも少なくありません。
室内全体や複数人を撮りたい場合は、20mmや24mm前後の、より広角なレンズの方が使いやすい場面もあります。
ズームできない
単焦点レンズなので、当然ながらズームはできません。
運動会や旅行など、撮影場所から自由に動けない場面では、ズームレンズの方が便利です。
自分の場合、子どもの日常や公園、食事会ではE 35mm F1.8 OSSを使い、旅行や登山など幅広い画角が必要な場面ではズームレンズを使っています。
単焦点レンズとズームレンズは、どちらか一方が優れているのではなく、撮影する場面によって使い分けるものだと思います。
初心者にも単焦点レンズをすすめたい理由
単焦点レンズは、ズームできないという意味では不便なレンズです。
しかし、自分にとっては、その不便さが写真を楽しむきっかけになりました。
構図を考える。
被写体との距離を意識する。
背景や光がきれいに見える位置を探す。
ズームリングだけで画角を調整できないからこそ、自分で動いて考える時間が増えました。
すべての初心者に単焦点レンズが最適だとは思いません。
運動会や旅行など、撮影できる位置が限られている場面では、ズームレンズの方が使いやすいからです。
それでも、キットレンズで撮影していて物足りなさを感じている人や、写真の撮り方をもう少し深く知りたい人には、単焦点レンズを一度試してほしいと思います。
E 35mm F1.8 OSSがおすすめな人
実際に使った経験から、次のような人には使いやすいレンズだと思います。
α6100やα6400を使っている
キットレンズの写りに物足りなさを感じている
室内で子どもを撮ることが多い
背景を自然にぼかした写真を撮りたい
小さくて軽い単焦点レンズが欲しい
初めての単焦点レンズを探している
特に、子どもの表情や家の中での何気ない日常を残したい人に向いています。
狭い室内で家族全員を撮ることが多い人や、1本で広角から望遠まで対応したい人には、別のレンズの方が合う可能性があります。
E 35mm F1.8 OSSは、α6100と同じAPS-C・Eマウントのα6400でも使用できます。レンズ内手ブレ補正を搭載しているため、ボディ内手ブレ補正を持たないα6400と組み合わせやすいレンズです。
今からカメラ本体も購入するなら
自分がE 35mm F1.8 OSSと組み合わせて使っているのはα6100です。
ただし、α6100は現在生産を終了しています。
今から近いサイズ感のソニーAPS-Cカメラを購入するなら、α6400が現実的な候補です。ソニーストアでも、ボディ単体やパワーズームレンズキットなどが販売されています。
前回の記事でも書いたとおり、α6400を選んだだけで室内写真が大きく明るくなるわけではありません。
室内で動く子どもを撮影したい場合は、カメラ本体と一緒に、E 35mm F1.8 OSSのような明るいレンズも含めて予算を考えることをおすすめします。
まとめ|カメラを持ち出したくなるレンズだった
E 35mm F1.8 OSSを購入して一番変わったのは、写真の明るさや背景のボケだけではありません。
カメラを使って写真を撮ること自体が、以前よりも楽しくなりました。
ズームできないから、自分が動く。
被写体との距離を考える。
背景や光を見ながら、撮る位置を探す。
キットレンズで撮影していた頃にはなかった、「自分で写真を作っている」という感覚を持てるようになりました。
もちろん、狭い室内では画角が狭く、ズームが必要な場面には向いていません。
それでも、子どもの表情や何気ない日常を撮るレンズとして、今でも気に入っています。
キットレンズで物足りなさを感じている人にとって、E 35mm F1.8 OSSは、カメラをもう一度持ち出したくなるきっかけになるかもしれません。
