和製ロック : “CREATION / S.T.” (1975)
和製ロックの創成期を彩るミュージシャンとその作品を紹介しています。
バンドの前進となるブルース・クリエイション(BC)は、1969年にアルバム・デビューします。リーダーの竹田和夫(G)はベンチャーズの影響でギターを始め、高校在学中にGSザ・ジャガースの流れをくむバンドに参加して、新宿や米軍キャンプのディスコのハコバンとして活動しながらテレビのオーディション番組に出演して優勝するなど実績を積んだ後に、BCを結成します。
BCは1971年にはフォーク界から転身したカルメン・マキとアルバムを制作して話題となりました。
その後、アルバムをリリースするものの、竹田がブルースからよりロックな路線を志向したためバンドは解散して、72年に改めてクリエイションとして活動を再開します。
メンバーは竹田の他は、飯島義昭(G)、松本繁(Bs)、樋口晶之(Drs)。樋口はBC解散後、カルメン・マキら&OZの活動にも参加していましたが、デビュー・アルバムのレコーディングはしたものの、発売前に正式に脱退してクリエイションに専念します。
活動再開当初は内田裕也のバック・バンドや、73年8月のアメリカのハード・ロック・バンドのマウンテンの初来日公演で前座を務めるなどの活動を経て、75年に内田プロデュースでデビュー・アルバム『クリエイション』をリリースします。この前座のツアーでベーシストでプロデューサーのフェリックス・パパラルディと出会います。

収録曲
A1 You Better Find Out
A2 A Magic Lady
A3 Lonely Night
A4 Tobacco Road
A5 Fairy Tale
B1 Pretty Sue
B2 Got To Get Together
B3 Watch 'N' Chain
B4 Feelin' Blue
B5 Blues From The Yellow
A1 和製ロックの代表曲。竹田の和製英語にも驚愕したナンバー。途中のツイン・リードなど当時は実に新鮮でした。
A2 改めて聴くと英国ロックのツィン・リードの雄ウィッシュボーン・アッシュみたいだなと思いました。
A4 ギター・キッズにはたまらない、様々な奏法が楽しめるナンバー。竹田らのテクニックのレベルの高さが光ります。
B1 日本人がこうしたロック・ナンバーを演っていることに意味があるなと思うナンバー。コンパクトにまとまっていますが、それだけ良く練られている感じがします。
さすがにこの年代になると、アルバムの出来もこなれてきます。黎明期にみられるハチャメチャ感は薄れるものの、細部にまでよく練られた作品が増えている気がします。
クリエイションは計5枚のアルバムをリリースして一旦活動を休止しますが、その後も活発に活動を続けています。これらの作品についても、追って記事にしたいと思っています。
こちらの記事が興味深かったです。竹田氏のセミプロ時代の経験が高い演奏技術に繋がっているのだろうなと思いました。あのビートルズですらデビュー前の過酷なクラブ・サーキットがあったからこそ、一発録りのレコーディングに応えられたのかなとも思います。上手な人達は、ちゃんと鍛錬していますね。https://reminder.top/580460493/
