通院と在宅医療の違い
いろいろと事務手続きが多くて、前回の記事から日にちが空いてしまいました。今回は、どのように在宅医療(訪問診療)をスタートさせて、どのような診療が受けられるのかなどについて、書いてみたいと思います。
通院からの切り替え
うちの場合は大きな病院に通院していたので、主治医に相談して院内のソーシャルワーカーにつないでもらいました。ソーシャルワーカーは、医師からの情報とこちらの希望などをヒアリングして、患者や家庭環境に適している訪問医を探してくれます。HPを見ただけではわからないことも多いので、自力で比較するのは難しいかもしれません。
ソーシャルワーカーの紹介以外では、「要介護」認定されていればケアマネージャーが紹介してくれたり、自分で直接医療機関に問い合わせることもできます。
うちの場合は、自宅での看取りを考えていることを伝えたら、訪問看護も運営しているところがよいと思うとのことでした。
訪問診療を受けるために、「要介護」認定が必要というわけではありません。「要介護」認定を受けていなくても、高齢でなくても受けられます。その人の状況や医師の判断にもよりますが、「1人で通院できない」ことが基準になるようです。
料金の目安や対象となる人など、下記の記事が参考になります。
在宅医療でできること、してほしいこと
訪問診療は、医師が月1~2回は必ず訪問するという契約で、必要なときだけ来てほしいということはできません。うちは内科がメインでしたが、整形外科や眼科なども連携していたので、内科以外も症状によって対応してもらえました。血液検査やレントゲン、心電図なども在宅でできます。ただ、CTスキャンなどはできないので、そういった検査もしたいのであれば、大きな病院との連携もとり続けることになるでしょう。
うちが契約した医療機関はチーム医療で365日24時間対応だったので、年末年始なども連絡できるという安心感はありました。定期的な訪問は基本的に同じ医師ですが、緊急時は違う医師が来ます。スケジュール調整時の話から、週1で訪問医をしていて、それ以外の曜日は他のクリニック等で診察している医師が多いようです。
外来の診察をしている医師が、曜日や時間を決めて訪問診療を行っているクリニックなどもあるかもしれませんが、外来診療と訪問診療は全く別のスタッフが行っているところもあります。通院する医療機関を決めるときに、そういったことも調べておくとよいかもしれません。
医療機関によっても違うと思いますが、うちの場合は訪問時間が前日まで確定しませんでした。訪問する日は◯週目の◯曜日など、毎月決まっていましたが、何時に来るかは前日にならないと確定しなかったのです。一応午前中を希望していましたが、午前の早い時間だったり、正午近かったり、午後になることもありました。緊急対応などによってまわる順番が変わるようなので、当日に時間が変更になることもあります。逆に、緊急の場合は優先して来てもらうことになるので、そこはお互い様という感じなのでしょう。
初診や必要と判断されたときには検査をしますが、診察日より前の日に、看護師や放射線技師などが訪問して行います。それぞれ別で動いているので、全部同じ日にできなかったりして、スケジュール調整が少し大変でした。
うちが契約していたところは、歯科とも提携していたので、誤嚥性肺炎の予防に口腔ケアも月1で来てもらっていました。機械は使わず、歯ブラシなどでケアしてくれます。歯を抜いたり、義歯の調整などもできるようです。
支払いは月末締めで、翌月に銀行口座から引き落としだったので、自宅で金銭のやりとりはありませんでした。
在宅でできることは限られていますが、逆に不要な検査などをすることもなくなります。大きな病院に通院していたときは、あれこれ検査が多かったです。レントゲンやCTなどは検査するだけで体に負担がかかるので、積極的な治療を望んでいない場合などは、検査をしない方が体への負担が減らせるかもしれません。
在宅医療をスタートさせる際には、在宅医療でできることを知り、患者や家族がどこまでしてほしいかを明確にしておくことが大切だと思います。
