元厚生労働副大臣なのに、薬事承認されていない効果があると発言⁉
2026年4月27日に行われた参議院予算委員会の動画を見て、元厚生労働副大臣の発言に驚きました。医薬品の効果効能について、承認審査の報告書や厚労省の審議会で提出された資料を見ていないのでしょうか。それとも、見ているのに無視しているのでしょうか。
4月27日の参議院予算委員会
書きかけの記事があるのですが、あまりにひどい質疑だったので、こちらの記事を先に書きました。
Xで、フリーの記者・藤江成光氏が公開した動画が拡散されていました。三原じゅん子氏が、男性のHPVワクチン定期接種化を激推ししている場面です。


自民党内にHPVワクチン積極的勧奨再開を目指す議員連盟を立ち上げまして、科学的エビデンスに基づいて、ワクチンの安全性、有効性を丁寧に訴え続けてまいりました。
と言っていますが、男性への接種の効果について、厚労省の資料と違っている点があります。


HPVは女性だけの問題ではありません。男性も感染し、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの病気を発症しますので、それらを防ぐこともできます。

中咽頭がんについては、 「薬事承認が得られていない、男性接種による接種者本人に対する予防効果」となっています。

さらに、男性が接種することで、パートナーである女性への感染を防ぐという大きな効果も期待できます。
と言っていますが、こちらも前述の資料に「 薬事承認が得られていない、男性接種による女性に対する予防効果」と書かれています。

中咽頭がんに対する有効性については、 「ファクトシートにおいて、HPVワクチンの男性接種による中咽頭がん及び前がん病変に対する予防効果については、いずれも直接的な報告はなく、エビデンスは限られていると記載されている」と書かれています。

男性接種による女性への波及効果についは、「HPVワクチンの男性接種による女性の子宮頸がん及び前がん病変に対する予防効果については、ファクトシートにおいて、いずれも直接的なエビデンスはないと記載されている」と書かれています。
科学的エビデンスに基づいて、ワクチンの安全性、有効性を丁寧に訴え続けてきたという人が、直接的なエビデンスがないことをあるかのように語って男性への定期接種化を激推ししていました。
昨年9月で審議が止まってしまっていると言っていましたが、そのときの資料でも、エビデンスは示されていません。

「十分な国内データがない」とか「推計」などと書かれていて、三原氏がいうような「大きな効果がある」とはいえないレベルだと思います。
続く費用対効果に関する論文の考察にも「本研究における限界として、モデル及びパラメータが不正確であること、HPVワクチン接種率が変わりうること、医療費の変更等が起こりうることなどが記載されている」と書かれています。
はっきりと示せるエビデンスがないから、審議も止まっているのでしょう。それなのに、なぜ三原氏は大きな効果があるかのように言い、男性への定期接種化を急がせるのでしょうか。
三原氏が、HPVワクチンの製薬会社と勝手に面談をして積極的勧奨再開の約束をしていたことは、前回の記事で取り上げました(下記参照)。
このときのように、また製薬会社と何か約束でもしたのでしょうか。
厚生労働副大臣を経験しているにも関わらず、薬事承認されていない効果についても効果があるかのように言う人を、信用できるでしょうか。
<関連記事>
