価値観ゆさぶるマンガと去り行く漫画家たち【昭和百年企画】
昭和は1926年から始まり、今年は2025年はまさに昭和100年にあたる年です。
そこで昭和100年をテーマに振り返ろう!という企画です
ライターのみなみなさまも、#昭和百年 #昭和百年企画 などのタグで是非記事を共有しあいましょう!
さて第4回はマンガがテーマです。
昔は親にマンガを禁止された方もいるかもしれません。勉強するのに有害だと思われたのでしょうか。現在では世界中で愛される日本のマンガ、時代は変わりましたね
ちなみに第3回のテーマはスイーツでした
わたしの人格を形成したマンガたち
それぞれの時代を象徴する長編と短編を紹介します
1. 火の鳥(手塚治虫)/1967年~1988年(昭和42~63年)

不死鳥「火の鳥」を中心に、古代から未来までの様々な時代を舞台にし、生命や輪廻、倫理をテーマに描いた連作長篇SF・歴史・神話融合作品。
手塚治虫の代表作であり、日本マンガの表現と思想を大きく広げた革新的作品。
昭和の長編マンガはこちら
小学校に唯一置かれていたマンガ。しかも図書室ではなく、ある先生の私物だったらしい。読みたすぎて担任でもない先生に懇願して放課後に読ませてもらったなぁ。貸し出しは紛失・破損するからNGだったんだと思う。
特に未来編と宇宙編が大好きで、現在にも続くSF好きが形成された。
火の鳥に関してはこちらが詳しいです
2. カンビュセスの籤(藤子F不二雄)/1977年(昭和52年)

藤子F不二雄によるSF短編で、古代ペルシアの王カンビュセス2世の時代を舞台に、運命を決する一枚の籤(くじ)をめぐる物語。
歴史的背景とSF的要素を融合し、深い人間ドラマと運命論を描く。藤子F不二雄の多彩な作風の一端を示す傑作。
昭和の短編マンガはこちら
世間的には『ミノタウロスの皿』が有名なのだけどわたしは断然こちら。さいごのページの突き放したような終わり方と女性の裸のコマが、少年の心をドギマギさせた
3. はじめの一歩(森川ジョージ)/1989年(平成元年)~連載中

路地裏からボクシングの世界王者を目指す若者、幕之内一歩の成長と闘いをリアルに描くスポーツ漫画。心理描写や試合描写の緻密さで高評価。
友情、挫折、勝利のドラマが長期にわたり積み重ねられ、多くの世代から支持。
昭和64年が終わった直後の平成元年からスタート。
昭和の長編マンガに入れようかと思ったんだけど平成の長編として挙げる。
いじめられっ子の友だちから貸してもらった。どちらかというとわたしもいじめられっ子側だったので、弱っちい主人公が努力で強くなり、激闘の末ライバルを倒していく物語に共感できる。部屋でシャドウボクシング(パンチの練習)をしていて本棚にぶつけ大けがしたのは良い思い出。
10巻の間柴戦くらいまでがピーク。続きを読みたくて毎週マガジンを追っていたなあ。現在も100巻以上続く超長寿マンガ。
4. ベルセルク(三浦建太郎)/1989年(平成元年)~連載中

ダークファンタジーの金字塔。剣士ガッツの激闘と裏切り、神話的悪との戦いを濃密な描写で展開。
最高峰の画力と哲学的深淵を持ち、未完ながら高い評価を受けている。
平成の長編マンガとしてはこちら
1枚1枚の絵が絵画か見間違うくらいの描きこみ具合。おかげで連載はよく休み単行本はいつまでたっても出ず物語はさっぱりすすまない。そのまま作者が亡くなってしまい続きは永遠に読めないのかと残念でした
しかしスタッフがそのまま続きを描き続け今現在も連載が続けられているという奇跡。わたしが生きている間に完結するのだろうか。
鷹の団編が特に最高です
5. ZNTV東京支局(井上文月)/2011年夏(平成23年)

講談社『月刊アフタヌーン』新人賞・四季賞の大賞作品。東京壊滅後の架空の報道局を舞台に社会と人間の葛藤を描くハードボイルド。
報道の現場が作者自身の経験を基にリアルかつ社会派に描写されている。
平成の短編マンガからはこちら
これを読んだ当時のブログ記事が残っていました
18年前、隕石の爆発により廃墟となり封鎖された東京。テレビ記者芹沢は、その東京支局に左遷され、無法地帯とはなったがいまだ100万の人々が住む東京の現実を知るのだった…。
東太平洋大震災があったから大賞になったわけではない。報道とは?メディアとは?伝えるとは? を真面目に考え向きあった稀有な作品。エンターテイメントとして消費されていく多くのマンガの対極あるという点でも脱帽
圧倒的なネーム力で179ページもの作品を一気におもしろく読ませてくれた。 細につたなさはあるものの、物語をどう見せるかをしっかりわかっている。 その力量はたいしたもの。設定自体も今までの漫画では 見たこともないような世界観を見せてくれている。将来に大きく期待したい。
選考のため読んだ時に泣いた。そして、この冊子のために入稿作業をしていて、また泣いた。それほど、この作品には読者の胸を打つ力があると思う。もちろん、漫画の技術は未熟だ。ただそれは、これから身につけていけばいいこと。179ページを描ききって、これだけのドラマを作り上げたことを評価したい。「伝えたい」井上氏が前職で培ったその思いは、漫画家という職業でも存分に発揮されるはずだ。
編集部でも大絶賛。平成時代の数々の四季大賞の中でも個人的ベスト1。
惜しむらくは作者氏がその後、一作も作品を発表していないこと。これを書いて燃え尽きたのかもしれない。
この度は素晴らしい賞を頂き、心から御礼申し上げます。 テレビ報道の現場で働いていました。当事者たちはそれなりに懸命ですが、世間からは批判される事も多い仕事です。批判理由の一つには「伝えるべき事を伝えない」事があるのでしょう。この作品はそれを主題に、伝える側の葛藤と矜持を描いたつもりです。 忘却の街に残ったテレビ局で働く彼らが、何と向き合い、何と戦い、何を伝えるのか。最後までお付き合いいただければうれしいです。
またこれは『月刊アフタヌーン誌』の2011年夏付録であるため現在ではまず読めない。メルカリで売っていたらラッキー
6. ダーウィン事変(うめざわしゅん)/2020年(令和2年)~連載中

うめざわしゅんによる社会情勢と風刺を交えたSF作品。進化論を基に多数のストーリーを展開し、人間のエゴや未来社会の問題を痛烈に描写。
斬新な発想で現代社会の矛盾を浮き彫りにし、連載継続中。
令和の長編マンガからはこちら
人間に食べられるためだけに生かされ殺される家畜としての動物。それを食べることを良しとしない信条の「ヴィーガン」という人たちがいるのは聞いたことがある。この物語にはもっと過激な思想の「動物解放同盟(ALA)」が登場し、肉を食べる人間は許さず排除しなければならないという主義を掲げている。そのALAが実際にニューヨークで爆発テロまで起こしてしまう。これが物語の冒頭。
このマンガの真ん中に登場するのが、チンパンジーの母親と人間の父親から生まれた半人半猿のチャーリーだ。絵柄はかわいいが、人間より賢くチンパンジーより強い。
人間が彼に問うセンシティブな問題に、チャーリーは悩むことなく即座に回答する。その人間側でもなく動物側でもないチャーリーの意見が、わたしたち読者に新しい世界の見せ方を教えてくれる。例えば「どうして人間だけが殺して食べちゃだめなの?」といった風に。
多民族国家のアメリカが舞台というのも良い。これが日本だとドラえもんかラノベ的な扱いになりギャグで済まされていただろうから。
生物すべての価値観を問うスケールの大きなマンガ。2026年アニメ化決定!
7. ルックバック(藤本タツキ)/2021年(令和3年)

『チェンソーマン』の藤本タツキが描く読み切り。マンガ家志望の少女ふたりの友情と葛藤を赤裸々に描き、リアルな感情と創作への想いを綴る。
作者自身の経験を反映した深い作品で大きな話題に。
令和の短編マンガの代表
映画化もされて見に行った。自分こそ一番マンガがうまいと思い友だちの家へ行ったとき山のように積まれたクロッキー帳のシーンが印象的。
こんなに絵の練習されたら勝てるわけないじゃん、という心が見えるようだ。
毎年500冊以上マンガを読んで書いているレビュー(6年分あり)もよろしくです♪
2000年以降に亡くなった漫画家

昨年の「セクシー田中さん」問題で、芦原妃名子さんが亡くなったことは大きなニュースとなりました。作品を商品としか見ていないTV局の体制が浮き彫りとなった事件です。
マンガのアニメ化は歓迎されるのにドラマ化は酷評される。なぜでしょう?
遊戯王、ドラゴンボール、ゴルゴ、ドカベン、ヤマト、昭和平成のレジェンド漫画家たちが次々とこの世を去っていきます。
コナン、ONE PIECEは完結まで見届けたいものですね
【昭和百年企画】広めてください!
マンガじゃなくてもジャンルはなんでもよいです
流行した言葉とかドラマとか
逆に一瞬で消えたけど爆発的に売れたものとか
#昭和百年 もしくは #昭和百年企画 で投稿してください。見に行きます!
あなたの心に残るマンガ、漫画家もおしえてくださいね
ではまた
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