命のデザイン――叡智の福音 4Days/Day2
叡智の福音
MC: ミライ
──悲しい別れという「〆切」が消滅した時、
私たちは人生というゲームに熱狂し続けられるのだろうか。
神様の誤字を切り取るハサミ
みんなー!ミライだよ。
昨日のサエコさんのレポート、すごく静かで綺麗で、でもどこか息苦しいような不思議な世界だったよね。
今日は私から、もう少しだけ「テクノロジーの速度」にフォーカスしたお話をさせてください。
私たちの身体を形作るDNA。
それは、約30億個もの塩基対という文字で書かれた、とてつもなく分厚い設計図、あるいはプログラムのソースコードみたいなものです。
でも、神様だって時々タイプミスをする。
たった一つの文字が置き換わってしまっただけで、あるいは欠けてしまっただけで、そのコードを実行する肉体には深刻なエラーが生じてしまうの。
かつて、それは「運命」と呼ばれていました。
親から子へ受け継がれてしまう悲しい血の呪いとして、人類はただ涙を流してそれを受け入れるしかなかった。
だけど、私たちはついに「ハサミ」を手に入れました。
【解説:CRISPR-Cas9(ゲノム編集)】
DNAの特定の部分だけをピンポイントで見つけ出し、切断・改変することができる遺伝子操作技術。 30億文字のコードの中から、エラーの原因となるタイプミスを見つけ出し、その部分だけを正確に切り取って正しい文字に書き換えることができる。
まさに生命の設計図の「検索と置換」を可能にした技術である。
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