魔性の白い光――月にまつわるエトセトラ 4Days/Day3
月にまつわるエトセトラ
MC: サエコ
見つめられているのは、私たちの方。
その引力は、波ではなく血を揺さぶる。
こんばんは、サエコよ。
ミライが宇宙開発の熱狂を語り、アイが冷たい科学のメスで月の異常性を解剖してくれたわね。
アイの言う通り、あの天体が「意図的に配置された観測装置」だとしたら……とても不気味な話よね。
でも、私が一番恐ろしいと思うのは、月のサイズや軌道なんかじゃないの。
あの冷たい白い塊が、私たちの「肉体と精神」を、根底から支配しているとしか思えない、その影響よ。
「月を見ると狂う」。
古来から、世界中でそんな風に言われてきたわ。満月の夜には犯罪や事故が増え、人々が発情し、精神のバランスを崩す。
ただの迷信だと思うかしら?
【解説:「ルナティック(狂気)」の語源】
英語で「狂気」「精神異常」を意味するLunatic(ルナティック)は、ラテン語の「Luna(月)」が語源。
古代ローマの博物学者は「満月の夜には、月の湿気が人間の脳に浸透して狂気を引き起こす」と本気で書き残しているの。
オオカミ男の伝説も、月が人間の「野性(本能)」を強制的に引きずり出す恐怖の表れね。
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