システム・国家の制度・法制が狂うと、賢者も馬鹿で居るしかない。


上記文抜粋
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大日本帝国憲法の瑕疵・補~御聖断とは何か(下)

前回の続き)

問題はこれをどう考えるかである。
従来の定説では、「軍部が武力を盾に降伏に反対した」という解釈がなされてきた。
しかし、軍の所管はあくまで作戦と統帥に限られており、条約締結は外務省の所管で、その主務大臣は外務大臣なのだ。
ところが、9日から15日の経過を見る限り、問題は「軍による威圧」よりも「最終意思決定機関はどこなのか」にあるようにしか見えないのである。
閣議で決まらない案件を御前会議に上げて、聖上の大権発動を仰いで承認されたにもかかわらず、また閣議を開いてもめにもめて、再度聖断を仰いでいる。

これはやはり統治機構の不備なのではなかろうか。
輔弼者でしかない内閣と国務大臣、内閣の主宰者(首班)でしかなく、他の省庁を指導監督できず、他の国務大臣を罷免できない総理大臣、全員一致でしか決められない閣議、閣議決定を上奏して裁可を仰がねば最終決定にならない仕組み、憲法で大権が規定されているにもかかわらず専制権を行使しない慣例などなど……
きわめつけは、軍隊の統帥権が天皇にしか属しておらず、しかもその統帥権は行使しないという慣例であろう。当時の軍は、言うなれば飼育者不在の猛獣にも等しかった。管理者が不在なのだから、いくら「猛獣が悪い」と言われても仕方の無い話ではないか。
つまり、外務省が「休戦協定を締結します」と言っても、軍が「いや、軍は作戦を継続する」と主張した場合、法制上も、天皇以外に命令できるものは誰もいなかったのである。

結局のところ、明治体制における行政権は、巨大な専制権を有しながら行使しない慣例の君主、「閣僚のまとめ役」に過ぎない総理大臣、内閣と対等の地位を持つ枢密院などによって、最終的な意思決定がどこでなされるのかすらよく分からないものだったのである。
そして、行政も立法も軍の統帥には何ら関与できない仕組みだった。
むしろこれを公正に評価するならば、「たまたま大正初期までは上手くいっていたが、大正後期から元々備わっていた諸制度の問題点が露呈していった」と言うべきではなかろうか。
この辺りのことは、自分が死んだら、曾祖父や大叔父たちに是非聞いてみたいところだ。

そして、天皇は巨大な専制権を有していたにもかかわらず、「神聖ニシテ侵スヘカラス」(第3条)によって免責されていた。権力執行の責任は、少なくとも行政権については輔弼者に過ぎない国務大臣が負わされていた。
政治的理由の他、「専制権を執行していない」「憲法で免責されている」などの理由から、昭和天皇は戦争犯罪人としての訴追を免れ、そのまま君主の座にあり続けた。
責任者不在の統治機構という課題は、今日の日本にもずっと引き継がれ、昨年の福島原発事故や原発再稼働の問題でも、「結局、誰が責任者なのか」がよく分からないとか、責任者が明確でもなぜか権限を行使できないといったことが生じている。

【追記】
『昭和天皇独白録』の中で昭和天皇は、撤退抗戦を唱えた軍部について、「軍人達は自己に最も関係ある、戦争犯罪人処罰と武装解除に付て、反対したのは、拙い事であった」と回顧しているが、今日の検察と恐ろしいばかりに一致点を見いだせる。
戦前の自由と民主主義を死に追いやった元凶の一つである治安維持法の制定については、東京裁判では誰も訴追されることなく、うやむやに終わる一方、横浜事件で国の責任と刑事補償が認められたのは、なんと2010年のことだった。

【追記2】
日米開戦の経緯も同様で、「大本営政府連絡会」と「御前会議」ばかりが頻繁に開かれ、通説では1941年12月1日の御前会議で最終決定されたように書かれているが、説明したとおり、御前会議は超法規的な存在に過ぎず、天皇が外交大権を行使して宣戦布告しない限り、「最終決定」にはなり得ない。結局のところ、また閣議を開いて決定し、天皇の裁可を受けて、宣戦布告することになるわけだが、「どこで誰が何を決定したのか」という意思決定のキモの部分については実はよく分からないというのが実情なのだ。

【追記3】
原発再稼働の最終意思決定者が経産大臣であることは法制上明確であるはずなのだが、なぜか総理が決断するような話になっていた。マスコミも正確に報道しないし、政治の側も正確に説明していないから、誰も知らないのだろうが、それはただの怠慢でしかない。

【追記4】
8月14日に降伏を表明したものの、肝心の休戦協定の調印は9月2日にズレ込み、そのせいで満州、千島、樺太を中心にソ連軍の侵攻が継続され、シベリア抑留や北方領土問題などの禍根を残した。この政府の致命的なミスについては、まだ十分に責任追及がなされておらず、国民の認知も低いだけに、再度指摘しておきたい。


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抜粋終わり

8月14日に降伏を表明したものの、肝心の休戦協定の調印は9月2日にズレ込み、そのせいで満州、千島、樺太を中心にソ連軍の侵攻が継続され、シベリア抑留や北方領土問題などの禍根を残した。

プロジェクトフラと、天皇とその閨閥の「奸計」と思われる。


天皇を断絶して 日本人を復興させよう。


天皇の無い 蒼い空を取り戻す


慈悲と憐れみに富む社会になりますように


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