医学の知識ゼロで医学情報の嘘を見抜く最強メソッド!【029】医学の常識が真逆に変わった日!
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医学的にもっとも信頼度の高いエビデンスである「臨床診療ガイドライン」。
日本小児アレルギー学会は、ずいぶん以前から「食物アレルギー診療ガイドライン」を公表しています。
医学の進歩に則して改訂されてきましたが、その変遷を見ると、いかに昔は食物アレルギーへの理解が浅かったか、そして近年の臨床医学が、より科学的エビデンスを重視するようになったことが読み取れます。
かつては、子どもの食物アレルギーを防ぐ手段は、徹底して「特定の食物を除去する」ことでした。
一方、現在では、食べられるのなら可能な限り「積極的に食べさせる」となっています。
20年足らずの間に、「食べさせるな」から「食べさせろ」に、医学の常識がまったく逆転してしまったのです。
なぜなのか?
では、「食物アレルギー診療ガイドライン」の変遷を見ていきましょう。
2005年版のガイドラインでは、まだ、「厳しく除去すべきだ」という保守的な考えと、「必ずしも食物を除去する必要はない」という新しい考えとが、せめぎ合っていたことがうかがえます。
2012年の改訂版では、「正確な原因食品の診断に基づいた必要最小限の除去食」という考え方に変わりました。
つまり、何でもかんでも避ければいいというものではなく、原因食品についてちゃんと調べた上で、除去は最小限に留めましょうということです。
ですが、原因となる食品については基本的に「除去」です。
わずか4年後の2016年改訂版では、「原因食品を可能な限り摂取させるには、どのようにすればよいか」に変わりました。
ここに至って初めて、原因食品を「除去」から「食べさせる」に変わったのです。
最新の2021年版では、「乳児に対して食物アレルギー予防のために、離乳食開始時期や食物アレルギーの原因となりやすい食物(鶏卵など)の摂取開始を遅らせることは推奨されない」となっています。
なんだか回りくどい表現ですが、要するに、できるだけ早い時期から普通に食べさせなさいということですね。
食物アレルギーを予防するには、何でも積極的に食べさせること。
そして、もうひとつ、近年の多くの医学研究によって、食物アレルギーを予防する上で非常に重要なことが解ってきました。
それは、皮膚のバリア機能を健全に保つことです。
どうして「食べさせるな」から「食べさせろ」に変わったのか?
次回は、そのへんのいきさつを、難しい医学的な説明はなしでお話します。
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