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『時空郵便局 第三便』愛だけでは生き残れない——ニッコロ・マキャヴェッリ最後の忠告

「君はまだ、“善人でいれば報われる”と信じているのかね。」



親愛なる友よ。


上司や同僚との摩擦に胸を痛めていると聞き、私はただ、
君がその『善人という病』から一刻も早く回復することを願っている。


良いか。
職場という場所は、
互いの愛を確かめ合う社交場ではなく、
限られた果実を奪い合う、
あるいは共通の敵を倒すための『戦場』だ。

そこで『皆と仲良くしたい』と願うのは、
武装もせずに敵陣の中央へ歩み寄るに等しい。


君が今すべきは、
相手に好かれることではない。

相手に『君を敵に回すと厄介だ』
あるいは『君と手を組めば利がある』と、
計算させることだ。


愛されることと、恐れられること。
もし両立できぬのなら、
君は後者を選ぶべきだ。



なぜなら、
愛は相手の都合で容易に裏切られるが、
畏怖という重石は、
君がその力を保つ限り、
相手を繋ぎ止めておくからだ。






さて、ここからは私と君だけの、
さらに深い『真実』の話だ。

……格好はつけたが、これで君が安堵するとは思えんない。



私もかつて、
善意だけでこの職場を渡ろうとして失敗した。


今から話すのは、誰にも見せぬ私の記録
――どの瞬間に動き、
どの瞬間に沈黙したか、
どの瞬間に信頼を利用したか。


密かに、だが確実に、これを胸の内に沈めておくがいい。

この些細な裏側を知れば、
君も少しは生き残る知恵を掴めるはずだ。



君を悩ませるあの上司、あるいは同僚。
彼らが君を軽んじるのは、
君が彼らにとって『予測可能で、無害な存在』だからだ。


人は、自分を傷つける恐れのない者を、
平気で踏み台にする。


心して刻んでおけ。

明日から、職場で『笑顔』を捨ててごらんなさい。

迎合するのをやめ、ただ淡々と、
誰にも侵せぬ圧倒的な『成果』と『沈黙』という城壁を築くのだ。


相手が君の不機嫌を恐れ、
君の機嫌を伺うようになった時、
初めて摩擦という名のノイズは消える。



残酷だと思うか?
だが、自分が滅びてしまえば、
善行を積むことさえ叶わぬのだ。


まずは生き残り、この平原を支配せよ。

君の優しさは、勝利した後に、
敗者に恵んでやる時にだけ取っておけば良い。



君の命、ただの踏み台にしておくな。


ニッコロ・マキャヴェッリ


「愛だけでは生き残れぬ。恐れと智を、手にせよ。」




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