♯10結局、何も解決していない気がする夜に。
ここまで書いてきたけれど、
正直に言うと、
人生が劇的に変わったわけじゃない。
明日も仕事はあるし、
不安はたぶん、また戻ってくる。
「これを読めば救われる」
そんな答えは、
結局どこにもなかった気がする。
少し楽になった瞬間はあっても、
悩みが消えたわけじゃない。
一周回って、
「正解なんて、最初からなかったのかもしれない」
そんな気持ちになる夜。
人生は、問いを投げてくる
精神科医のヴィクトール・フランクルは、
人生について、
少し意外な問い方をした。
「人生に、何を期待するか」ではなく、
「人生が、あなたに何を期待しているか」
答えを探す側だと思っていたけれど、
実は私たちは、
問いかけられている側だったのかもしれない。
しかもその問いは、
大きな声じゃない。
今日をどう過ごすか。
目の前の人に、どう接するか。
疲れている自分を、どう扱うか。
そういう、
とても小さな形で。
答えは、どこかに落ちていない
フランクルが言いたかったのは、
たぶんこういうことだと思う。
人生の答えは、
見つけるものじゃない。
毎日をどう生きるか、
その応答そのものが答えになる。
特別なことを成し遂げなくてもいい。
意味のある言葉を言えなくてもいい。
今日という一日に、
ちゃんと向き合ったなら、
それはもう、立派な返事なんだと思う。
何も解決しなかったとしても
「結局、正解なんて見つからなかった」
でも、
それでよかったのかもしれない。
私たちは、
答えを探して遠くへ行こうとするけれど、
本当は、
コーヒーを一杯飲むこと。
誰かに挨拶をすること。
今日は早く寝ようと思うこと。
そういう、
小さな返事の積み重ねが、
人生そのものだった。
答えがなくても、朝は来る
明日が怖い夜も、
何も信じられない夜も、
時計の針は止まらず、
世界はまた、光を連れてくる。
私たちが何者であっても、
何者でなくても。
答えは、
無理に出さなくていい。
ただ、
新しく来る朝を、
また迎えに行くだけでいい。

「もし、あなたがいま抱えている『言葉にならないモヤモヤ』があれば、コメント欄にそっと置いていってください。いつか、誰かの知恵を借りて、一緒に考えてみたいと思います。」
