冬の光、恩寵の光♯3-誰かに「頑張ってるよ」と言われた時、あなたはどう感じますか
Horizontal Ethics ― Mirror of soul
「カチャリ」と音がした。沈黙が、温かい。
―― 鏡のように響き合う、二人の冬。
その一言に、凍えた指先がほどけていく。
第3話 ――
等しきを / Mirror of soul / 冬の友
年が明け、親友の由香と久しぶりに会った。
美咲が仕事の愚痴をこぼしても、由香はただ静かに頷き、熱いカップを両手に抱えていた。
カチャリ、とカップがソーサーに触れる小さな音がした。
その沈黙が心地よい。
ふと、由香が「美咲は、よく頑張ってるよ」と呟いた。
その言葉に、ハッとする。
自分も由香が悩んでいる時、同じように感じる。
この冬の友との間に流れる、飾らない時間が何よりも温かい。
