9話 柔道 The Discipline of Judo 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
砂浜を、柔道着姿の男たちが走っていく。
すでに体格の良い彼らは、こうしてさらに体を鍛えているのだ。
体を鍛えることは入口にすぎず、その奥には「どう生きるか」という哲学があるという。
礼を重んじ、相手への感謝を忘れない・・・まさに鍛錬なのだろう。
その一番後ろを、必死に遅れまいと走っているのがシンゴだった。
少し太めの彼は、どうしても遅れてきてしまう。
砂で足を取られている。

ふと横を見ると、しゃがんでスケッチをしているセオリがいた。
海の向こう、江の島の方向を描いているらしい。
シンゴが走り抜けると、セオリは上目づかいに彼を見た。
何も言わなかったが――
「頑張ってくださいね」
そんな声が聞こえた気がした。

海岸はどこまでも、遥か先まで続いている。
汗で柔道着が重く感じる。

いったいどこまで走らされるのだろう。
先頭を走る体育会系の先輩の、無限に湧き上がる気合が恐ろしい・・・。

振り返ると、セオリはまだこちらを見つめていた。
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